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女性活躍サミット2020 Higo ROCKaを開催しました!
あらゆる分野における女性の社会参画を加速化するため、令和2年1月25日(土曜日)に熊本城ホールにて『女性活躍サミット2020 Higo ROCKa(ヒゴロッカ)』を開催しました。
このサミットは、熊本県と熊本県女性の社会参画加速化会議の主催により熊本県で初めて開催したもので、当日は、企業で働く方、主婦、地域活動を行う方など、様々な分野から約270名の方にご参加いただきました。
2名の講師による基調講演のほか、様々な分野で挑戦している女性達を表彰する『Higo ROCKa AWARD』、分科会などを行い、最後に、共同宣言を発表しました。
オープニング ~御船高校書道部 パフォーマンス~
御船高校書道部の生徒さんによる書道パフォーマンス。
しなやかで力強い文字や生徒さんの生き生きとした姿に、会場内が熱気と感動に包まれました!
また、熊本高校華道部の生徒さんの作品の生け花も会場を彩りました。
基調講演
基調講演(1)
テーマ:自分の中の『こうあるべき』を捨ててみよう ~仕事も暮らしももっと楽しくなる~
講師:浜田敬子氏(Business Insider Japan 統括編集長)
基調講演(2)
テーマ:後ろ髪ひれない生き方していますか?
講師:薄井シンシア氏(NHK「主婦カツ!」原案
「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」著者)
Higo ROCKa AWARD
県内の様々な分野で挑戦している女性たちに光を当て、応援するアワード。
27名の応募の中から事前の書類審査で選ばれたファイナリスト6名がプレゼンテーションを行いました。
そして、審査委員3名による審査と来場者による投票の結果、大賞とオーディエンス賞が決定!
Higo ROCKa大賞:井上 ゆみ さん
オーディエンス賞:永井 香織 さん
ファイナリスト
No.1 野田 貴美子 氏
全国女性消防操法大会 念願の初優勝
女性の参画が少ない防災分野で、消防団の女性団員として、地域住民への啓発や団員の指導、育成に取り組む。地元チームで全国女性消防操法大会にも出場し、「消防操法」のプロフェッショナルになることを目標に、仕事、家庭とも両立しながら日々厳しい訓練に励んでいる。
No.2 黒崎 麻子 氏
子育てや介護、ダブルケアを幸せにできる社会を創りたい!
自身がダブルケアの当事者となったことをきっかけに、ダブルケアの方への支援に取り組む。自らも仕事をしながら、Twitter(くろさき あさこ)での『ダブルケア4コマ漫画』の発信、イラスト展、『ダブルケアカフェ』を実施。電子書籍執筆中。
No.3 永井 香織 氏
新しいキャリアへの挑戦~やりたい事はいつからでもチャレンジできる~
熊本市内の企業で経理の仕事をしていたが、「人の幸せに貢献できるものづくりに携わりたい」という想いから30代になる頃に一念発起して水俣に移住し、農家に転身。果樹の生産・販売、加工品の開発・販売を行っている。
No.4 井上 ゆみ 氏
唯一無二のAmacusaで唯一無二の”天草ボタン”をつくる
大学進学を機に天草を離れたが、帰省した際に見た崎津集落に「唯一無二の天草」を感じ、天草に帰郷。「唯一無二の天草」を表現すべく服作りを行う中で、天草白磁の強度や美しさに魅了され、天草陶石を使った天草ボタンの製作を開始。ボタンを通して天草の魅力を発信している。
No.5 中村 あゆみ 氏
~当たり前の日常の有難さをママ達に伝えたい~主婦
「同じ1日なら楽しく」をモットーに、手作りみそ巡業や長期休みの子どもの預かり、ママ達が共感できる熊本弁カレンダーを製作している。
No.6 竹下 紀子 氏
出来るしこの私の目指す未来
子育て世代と地域の人の交流の場として、熊本地震直後に自宅を開放し、「子ども、地域食堂おうち食堂竹ちゃんち」をオープン。地域のボランティアや若いママ達と一緒に料理しながら、地域の親子、多世代間の交流を深め、育児相談など子育て中のママの支援も行っている。
分科会
3つのテーマで意見交換が行われ、分科会毎に今後に向けた提言が取りまとめられました。
テーマ |
A『女性×ワークスタイル』 ~私らしく、はたらく~ |
B『女性×コミュニティ』 ~私らしく、つながる~ |
C『女性×イノベーション』 ~私らしさを、いかす~ |
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モデレーター |
塚本 薫 氏 (株)きらり.コーポレーション 代表取締役 |
村上 美香 氏 (株)ヒトコト社 代表 |
小澤 浩子 氏 (株)ソニーピクチャーズエンタテインメント 本部長 |
パネリスト |
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提言
A『女性×ワークスタイル』
“こうあるべき”から“こうしたい”へ。自分で決めるから目標が生まれ、努力し、やりがいを感じることができます。
自らの中にある壁や天井を取り払い、あらゆるライフステージにおいて、自らの選択に自信を持ち、楽しみながら働くことを提案します。
B『女性×コミュニティ』
地域の資源や課題に目を向けた情報発信を行い、他者への寛容さをもったコミュニケーションを大切にすること。
また、熊本に住む誇りを忘れず、自分の個性を大切にしながら、しなやかに挑戦し続けることを提案します。
C『女性×イノベーション』
女性活躍は企業の成長と地域の発展のための必須条件であるということを認識し、経営者ら指導的地位にある者が率先して多様性を受け入れ、
全ての人がイキイキとその能力を活かすことができる環境をつくることによって、新たな価値を創造することを提案します。
共同宣言
分科会の提言などを踏まえ、様々な分野でより女性が活躍できるように、それぞれが取り組むことなどをまとめた共同宣言を発表しました。
【共同宣言】
今日、ここに集った私たちは、意欲と能力、エネルギーに満ちた多くの熊本の女性達と出会い、
様々な女性活躍の形を分かち合うことができました。
私たちは、一人ひとりが人生の主役であり、現在と未来の熊本を支える一員です。
様々な場所で、それぞれが望む色・形の花を咲かせることが、一人ひとりの喜びとなり、
ひいては、持続可能な熊本をつくる力となります。
そこで、次のとおり宣言します。
私たちは、多様性を尊重し、サポートし合い、高め合いながら、それぞれの立場で挑戦を続けていきます。
また、女性の社会参画加速化会議は、挑戦する女性や企業・団体の取り組みなどを応援するとともに、
女性がそれぞれの希望を叶え、力を十分に発揮できる職場・地域環境づくりに取り組みます。
『六花のごとく、自分らしく。』未来の熊本へ
発表:フリーアナウンサー 小出 史 氏