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油流出事故の未然防止についてのお願い
熊本県内では、河川等への油流出事故が毎年発生しています。水質事故は、いったん事故が発生すると重大な事故になりやすく、環境にも多大な影響を与えます。さらに、現状回復を行う費用は原因者の負担となり、相当の費用を要します。そのため、油類の使用に当たっては、細心の注意を払う必要があります。
特に、『風水害等の自然災害が起こりやすい梅雨期や台風期』、『農業用ボイラーの使用等による油類の使用が増加する冬期』においては、水質事故の増加が懸念されます。
つきましては、こうした時期を迎えるにあたっては、油類の使用について、貯油タンクの固定や給油前後の貯油タンク及び配管の破損の有無の確認、給油時の事故防止、不要油類の適正処分など、油流出による水質事故の未然防止をよろしくお願いします。
なお、啓発資料「油流出事故を防止しましょう! (pptxファイル:1.34MB)」には、油流出事故未然防止チェックリストを添付しておりますので、油流出事故による水質事故の未然防止にお役立てください。
主な油事故の原因は何でしょうか?
- 給油中のミス 例)目を離した隙に油があふれた。
- 給油バルブ等のミス
例)ドレンバルブを閉めないまま給油した。 - 配管等の破損 例)作業中に油用配管を傷つけた。配管が腐食し、穴が空いているのに気付かなかった。
- 不法投棄
例)不要になった油を川に捨てた。
事故を防ぐためには、どうしたら良いでしょうか?
- 給油する時は目を離さない。
- バルブが閉まっているか確認する。
- 給油前に、貯油タンク及び配管の破損がないか確認する。
- 油の量を確認する。油の減りがいつもより多い場合は、配管からの漏れがないか確認する。
- 作業時には配管等を傷つけないように注意する。
- 不要になった油は処理業者等に処理を依頼する。
- 防油提を設置する。
万が一事故が発生した場合には、どうしたら良いでしょうか?
直ちに消防、市役所(町村役場)、各地域振興局(保健所)に連絡してください。
また、流出元の確認や流出防止対策、油の回収等の応急措置を実施してください。
参考・事故が発生した場合の事故処理費用は原因者の負担になります。
- 吸着マット(シート)や吸着剤、油が浸透した土壌などは専門業者に処理を依頼することになるため、莫大な経費がかかります。
- 不法投棄は、河川法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律により罰せられます。