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農業大学校 畜産学科
畜産学科には、「酪農コース」と「肉用牛コース」があり、畜産経営に必要な知識・技術・実践力を磨くため、学生達は日々実学に取り組んでいます。
また、国家資格である家畜人工授精の技術を学び、資格取得へ挑戦します。
農場の管理はGAP(Good Agricultural Practices:農業生産工程管理)に基づいて行っており、令和5年度には第三者機関により肉用牛、乳用牛、生乳の畜産JGAPの認証を受けています。
※特に酪農では県内初の認証を受けました。
【酪農コース】牛群管理システムを活用した飼養管理技術の習得
酪農コースでは先進的な畜産施設やICTを活用し、畜産経営の実際を学んでいます。
フリーストール・ヘリボーンパーラー方式による搾乳施設で、新しい酪農管理システムを活用した生乳生産・繁殖管理技術を学ぶとともに、哺乳ロボットを利用した哺育・育成技術を習得します。
また、乳用牛の飼料は、大学の農場内で生産した飼料用トウモロコシやイタリアンライグラスを用いており、これらを使用してTMR(混合飼料)製造施設にて、搾乳及び乾乳牛用の高品質な飼料調製技術を習得します。
乳用牛の体重測定 搾乳作業
分娩した子牛 酪農用TMRの製造
トウモロコシの収穫作業 ロールの梱包作業
【肉用牛コース】ICT技術を活用した繁殖管理技術の習得
肉用牛コースでは「褐毛和種」や「黒毛和種」の繁殖・肥育管理において、牛群管理システムや分娩管理システムを活用した先端の畜産経営を学んでいます。
牛群管理システムとは、飼養牛の個体データや農場の活動記録をアプリで管理することにより情報を共有化できるシステムであり、牛にセンサーを装着することで、発情徴候や異常行動(活動低下等)を検知することもできます。分娩管理システムは、分娩前の牛の膣内にセンサーを挿入することで、体温の変化から分娩徴候を通知してくれるシステムであり、安全な分娩に役立っています。
繁殖技術者研修 褐毛和種の分娩
枝肉調査 畜産共進会出品
食肉加工実習 繁殖牛の削蹄実習