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平成15年度第1回熊本県産業廃棄物処理施設建設候補地検討会専門家会議議事概要

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0002307 更新日:2020年8月1日更新

日時

平成15年7月17日(木曜日) 15時00分~17時00分

会場

熊本県庁行政棟本館5階「審議会室」
熊本市水前寺6丁目18番1号

出席者

  • 会長 篠原 亮太(熊本県立大学環境共生学部教授)
  • 委員 内野 明徳(熊本大学理学部教授)
    • 嶋田 純(熊本大学理学部教授)
    • 鈴木 敦巳(熊本大学工学部教授)
    • 堤 裕昭 (熊本県立大学環境共生学部教授)

委員は、五十音順

  • 事務局
    • 菊地 健太郎(環境生活部廃棄物対策課長)
    • 五嶋 道也(環境生活部廃棄物対策課公共関与推進室長)

他5名

内容

  1. 開会
  2. 議長選出
    熊本県産業廃棄物処理施設建設候補地検討会設置要綱第6条第3項の規定により、篠原委員を議長に選出。
  3. 議事
    1. 規制地域等の項目(案)について
    2. 候補地拾い出し要件(案)について
    3. 評価項目(案)について
      • 委員からの意見を踏まえて事務局で検討を進め、次回審議することとした。
  4. 閉会

委員からの意見等

  • (内野委員)動植物の保存は、(産廃施設を造るからと言って)どこかに移してしまえば良いというものではなく、種と環境を一体に守っていかなければならないもの。
    候補地を選ぶにあたり、法規制の方はわりと簡単だが、法規制以外の規制地域をどう盛り込むか、今予測できなくても、候補地を選ぶ時点で新たに項目を追加しても良いのではないか。
  • (議長)熊本県の活断層の資料は全部そろっているのか?他に最新のデータはないのか。
    →(事務局)平成7年に国土庁が発行した「土地保全図」のデータで、17万5千分の1の地図に基づいている。
  • (議長)なるべく、新しい資料を事務局側でそろえてほしい。
  • (嶋田委員)規制地域等の「その他」の項目の「水源」は、水道水源のある地域とはどれぐらいの範囲なのか。
  • (議長)水道水源といっても、今現在、生かされてる水源かどうかが疑問。
    →(事務局)水源は、平成7年のデータで、市町村から上がってきたデータを基に図示している。ただ新しいデータとして平成12年のものがあるということなので、検討させてもらいたい。
  • (嶋田委員)具体的には、その水源のあるポイントを(候補地から)外しているということなのか。
    →(事務局)エリアという考え方ではなく、水道水源のある所の上に処分場を造ることはありえないだろうと今のところは考えている。水道水源の上流何kmは除外する等、範囲については難しいので、候補地が決まった時点で、「利水状況」として評価していこうと考えている。
  • (堤委員)高潮の浸水区域について、不知火町松合地区沿岸は相当被害を受けているが、図示されていない。そういう最近のデータはないのか。
    →(事務局)資料を更新できるかどうか調査して、可能な限り最新のデータを載せたい。
  • (議長)法規制は変えようがないが、その他を最新バージョンにしてほしい。道路についても、いつの時点のデータか。
    →(事務局)道路については最新のデータである。
  • (議長)何年のデータで何を基に資料を作ったのか、次回以降記載してほしい。
  • (内野委員)データが古いと(処分場を)造ってもいい場所を外すことになる。造ってはいけない所は、後で絞り込んだ時に精査するのでわかる。
    →(事務局)このデータは環境政策課で作成した環境特性データベース(GIS)を使用しており、そのデータに不足する部分を付け加えて資料を作っている。中には、古いデータも入っていると思う。
    ただ、候補地が絞り込まれた段階で、再度県庁内で規制地域等の関係で問題はないか、確認を取るように考えている。
  • (嶋田委員)広域農道やスーパー林道とかは漏れていないのか。
    →(事務局)漏れていると思う。それらすべてのデータが入ったものが無かったので、県道以上で整理した。この項目については、第3段階で「運搬コスト」という項目を入れているので、第1段階で入れなくても、第3段階でやるという方法もあるかと思っている。
  • (議長)それを念頭に置いていただければ大丈夫だと思う。
  • (議長)動植物について、希少種が出たらどうするのか、希少種のランキングで判断するのか、希少種が出たら駄目だとするのか、変更はあったとしても方針として合意に達しておくということは大事。
  • (事務局)県が発行している「レッドデータブック」に記載されている動植物がどこにいるのか、希少動植物の保護区と生息地はある程度重なっているのではないか。
  • (内野委員)保護区と生息地は全く違う。保護区は生息地の中で、その数カ所について、その動植物を保護している地区というだけ。また、現地に行って調査しても、動物でも植物でも年間を通じてそこに生息しているとは限らない。だから、年1回ぐらいの調査をしたところで、生息の有無を言うわけにはいかない。
    →(事務局)そこを文献等で把握することはできないのか。
  • (内野委員)文献が無い。
  • (堤委員)文献はあっても、ここには(希少動植物が)いますよというデータであって、ここにはいませんというデータではない。
  • (鈴木委員)方法として、過去のアセスのデータを集めないと仕方がない。(希少動植物が)いるところはある程度わかる。そこは避けるべき。
  • (堤委員)最低1年間アセスをやってみるしかない。
    →(事務局)とりあえず3~5カ所に候補地を絞り、アセスを実施したうえで対応を考えるとすべきか、今、この作業の中で可能な限り、そういった可能性がある所を外していくとすべきか、どちらが良いか。
  • (議長)1年間アセスをやっていった方が良い。
  • (鈴木委員)アセスをたくさんの地点で実施するのは不可能に近い。他の条件で絞っていって、途中の段階でアセスを実施するなり、他のアセスのデータを参考にするなりしないと難しいのではではないか。
  • (議長)10カ所候補地を絞って、そのうち4~5カ所でアセスを実施して残りは予備で取っておくことも可能。3~5カ所に絞って、そこから落としていくよりは、10カ所絞ってアセス対象を何カ所か選んで後は残しておくといった方が良い。それが地上げ等の防止にもつながる。
  • (議長)まずは方針として、多めに10カ所程度に絞って、アセスをきっちり実施してから、出てきた結果について柔軟に対応することが必要だと思う。それから、アセスは1年間はかかるということを頭に入れておかないといけない。
    一つの候補地が駄目になったら、すぐ次の候補地のアセスを始めないといけない。そういった方針で良いか。
    →(事務局)12月ぐらいまでを予定していたが、それまでに出す候補地として、今3~5箇所としている。しかし、これはある程度幅を持たせて10箇所ぐらいがいい。その中で、通年のアセスメントも必要になってくる。3から5、あるいは10ぐらいで考えていくということか。
  • (議長)10カ所以内ぐらいがあれば良い
  • (内野委員)複数箇所で施設整備するのであれば、4~5カ所では少ないだろう。
  • (議長)アセスをどのくらい実施するか、その辺は事務局で考えてもらいたい。
    →(事務局)検討会で候補地が10カ所出たとして、10箇所全部天秤に乗せて探すというアセスのやり方もあるでしょうし、県の方でまず、適当と思われる1カ所をやってみるという方法もあると思う。そこはある程度お任せいただければと思う。オンリーワンを選ぶと後がきついと思う。
  • (内野委員)希少動植物のデータが外に出ると、乱獲されるおそれがある。
  • (議長)その場合は、会議を非公開にさせてもらいたい。
  • (議長)海面埋立は検討するのか。外した方が良い。無駄なエネルギーになる可能性が高いし、コスト的にも高い。
  • (堤委員)天草の方は駄目。後は不知火、八代の方しかないが、地盤が泥干潟になるので難しい。そういうことを考えると、ほとんど無いのではないか。可能性としては八代市の南の養殖のやってない所だが、非常に限られてくる。
  • (議長)港湾の事業で是非やろうと、例えばエコポートで八代がやります、というような話があれば良いが。そういった話が無いと非常に難しいと思う。
  • (内野委員)大抵、海でやろうとすると、必ず希少動物が出てくる。
  • (鈴木委員)港湾区域はしゅんせつ土を入れるだけでそれ以上の余裕は無い。
    →(事務局)広島県等は港湾事業と抱き合わせでやっている事例があるので、可能性としては頭に入れておく必要があるかとは思う。
  • (議長)専門家会議としては、海は断念する、あまり推奨できないという意見を出させてもらいたい。漁業権の問題もある。
    →(事務局)次回の専門家会議もあるので、こちらで考え方を整理したい。港湾事業で是非やりたいという所があれば、余地としては残しておきたい。
  • (議長)海面埋立は、専門家会議としては責任が持てない。(委員の)みなさん反対している。
    →(事務局)不知火海湾奥部の干潟で考えたらどうかという意見がありましたので、ご紹介しておきます。
  • (内野委員)あそこは最大の干潟。それはやめてもらいたい。
  • (堤委員)あそこは高潮の被害地として、規制地域に引っかかるだろう。
  • (内野委員)あそこは何年も前から自然環境保全特別地域の候補に挙げている。あそこに造れば大変な事になる。
  • (議長)専門家会議では、海面の方での話は進めたくないというのが意見であることを承知しておいてください。

事務連絡

 次回の専門家会議の日程
 日時:平成17年7月31日 午前10時から
 会場:県庁行政棟新館8階 801会議室

会議資料

4 地図(注)

 (1)自然的要件規制区域1・2
 (2)海域的要件規制区域1・2
 (3)防災的要件規制区域1・2
 (4)土地利用的要件規制区域1・2
 (5)文化的要件規制区域1・2
 (6)国道・県道から2kmの範囲図1・2
 (7)その他制約区域1・2
 (8)第1段階における規制地域等の状況(県北地域・県南地域)
 (9)第1段階における規制地域等の状況(地形図重ね合わせ)
 (注)(1)~(9)の地図については、ファイル容量の関係により省略しています。
 閲覧を希望される方は、県庁情報プラザ(新館1F)にてご覧になれます。

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