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アスベスト(石綿)について
アスベストとは?
アスベスト(石綿)は、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で、「せきめん」「いしわた」とも呼ばれています。
アスベストは、耐熱性・耐薬品性・絶縁性等の特性があり、安価な工業材料として、建設資材や電機製品等、様々な利用形態があります。
アスベストは、その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などでの加工や、飛散しやすい吹付けアスベストなどの除去等において所要の措置を行わないと飛散して人が吸入してしまうおそれがあります。
アスベストの問題
アスベストの繊維は、極めて細いため、浮遊しやすく、人の呼吸器から容易に吸入されやすい特徴があります。飛散したアスベストを吸入すると肺の中に残り、肺がんや中皮腫、アスベスト肺(肺の慢性線維症(じん肺))の原因になります。
現在、起こっているアスベストによる健康被害の多くは、アスベストを取り扱う職業上での吸引に起因するものですが、建材にアスベストを使用しているビル等の解体(改修)や吹付けアスベスト材の経年劣化などによるアスベストの飛散も心配されています。
アスベストの使用用途
用途は3,000種類以上にのぼるといわれています。その9割以上が建築資材の原料として使用され、建築物の壁材、屋根材、外装材、内装材に利用されています。住宅や倉庫では、軒裏、外壁、屋根等にセメント板が使用され、ビルでは、空調機械室等の天井、壁に吹付け材が使用されています。
その他、自動車のブレーキ、電線の被覆材、器具の断熱材、シーリング材等に使用されていました。
家庭用品についても使用されていますが、一部の製品を除き、アスベストの飛散の危険性はないとの経済産業省の調査結果があります。詳細は、経済産業省のホームページ<外部リンク>をご覧下さい。
※アスベストの写真(建設副産物リサイクル広報推進会議提供)
吹き付けアスベスト・アスベスト含有吹き付けロックウール
(鉄骨造の耐火被覆)
(吸音用)
アスベスト含有保温材
(配管曲がり部)
(ボイラ外周部)