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平成29年度「熊本地震に伴う健康調査」の結果
調査目的
熊本地震被災後の県民の健康状態を把握し、必要な施策につなげるとともに、第4次くまもと21ヘルスプラン(健康増進計画)をはじめ各種計画の基礎資料とすること、また、みなし仮設住宅等の入居者については、支援を希望する人を把握し必要なサービスにつなげることを目的とします。
調査方法
- 調査地域:熊本県内外
- 調査対象:みなし仮設住宅等に入居している19歳以上の男女
- 配布数 :13,860世帯
- 抽出方法:みなし仮設住宅等に入居している世帯
- 調査方法:郵送法
- 調査期間:平成29年7月1日~20日
調査項目
世帯人数、お住いの市町村(被災前後)、住居の種別、性別、年齢、職業、健康診断等の受診状況、体調、病気・治療の状況、生活習慣の変化(運動や体を動かす機会・外出の機会・食生活・飲酒・喫煙・睡眠・歯と口腔)、地域との交流、悩みの相談相手、介護認定、障碍者手帳の有無、健康面の気になることや相談したいこと、保健師訪問等の希望の有無
回収結果
- 回収数:6,682世帯(12,483人)
- 回収率:48.2%
調査結果の概要
回答者の背景
性別:男性43% 女性56%
年代:60歳代以上が約53%
世帯人数:単身及び2人世帯が約67%
職業:無職が約41%
主な調査項目
- 健診、疾病の状況等
- 過去1年間の健康診断や人間ドックの未受診者が多く見られた
- 「体調があまり良くない」「悪い」と答えた者の割合が高い
- 高血圧や糖尿病等の病気がある者が多く、歯科や高血圧等の未治療・治療中断者も多く見られた
- 未治療・治療中断の理由は、多い順に「時間が取れない」「かかりつけ医療機関が遠くなった」「経済的負担が大きい」
- 生活習慣の変化
- 運動量が減った
- 家の中で過ごすことが増えた
- 「作る気力が減った」などの食生活の変化があった
- 飲酒量が増えた
- あまり眠れなくなった
- 「口が渇く」「食事中にむせる」など歯と口腔の変化があった
- 地域で開催される交流の場へ参加していない
- 悩みを相談できる相手がいない(特に40歳以上の男性は、4人に1人は相談相手がいないと回答)
- 健康面で気になること(自由記載)は、病気・体調の悪化、ストレス、足腰痛、睡眠不足、うつ、将来不安などの記述があった
- 227人が保健師訪問等を希望(全体の1.8%)
調査報告書
熊本県健康福祉部健康情報リーフレット
県では、応急仮設住宅やみなし仮設住宅等に入居されている方々向けに、健康情報リーフレットを作成し、配布しています。