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ATL・HAMに関する相談・医療機関について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0005011 更新日:2020年8月1日更新

 平成22年12月に、国において「HTLV-1総合対策」がまとめられました。

 対策では、検査や医療体制の整備、相談支援、情報提供などがあげられています。

 (厚生労働省<外部リンク>

 ここでは、HTLV-1の感染により発症する可能性のあるATL(エーティーエル)及びHAM(ハム)といわれる病気について、熊本県内において相談できる施設や医療機関をご紹介します。

別紙 ATL・HAM 相談・医療機関一覧(PDFファイル:52KB)

【 以下の出典 : 「HTLV-1情報サービス<外部リンク>」】

HTLV-1とは

 HTLV-1とは、ヒトT細胞白血病ウイルス(Human T-cell Leukemia Virus Type 1)の略称で、血液中の白血球のひとつであるリンパ球に感染するウイルスです。

 HTLV-1が発見されたのは1980年と比較的最近ですが、このウイルス自体は古くから人類と共存してきたものです。日本では縄文時代より前からHTLV-1の感染があったといわれています。

 現在、日本に約108万人前後、世界で推定3000万人以上の感染者がいるといわれています。このウイルスは、インフルエンザウイルス等とは異なり、感染しても全く自覚症状がありませんが、一度感染するとリンパ球の中で生き続け、感染者のごく一部の方に病気を起こします。

※ 感染により発症する病気

 HTLV-1に感染していても約95%の方は生涯病気になることはありません。しかし、一部の方はATL(エーティーエル)といわれる血液の病気や、HAM(ハム)といわれる神経の病気、またはHU(エイチユー)といわれる眼の病気などを発症する場合があります。

  •  ATLとは、成人T細胞白血病(Adult T-cell Leukemia)の略で、白血病・リンパ腫の一種です。以前はその原因は明らかではありませんでしたが、1980年にHTLV-1が発見され、ATLがHTLV-1によって引き起こされていることが明らかになりました。
     ATLは、白血球の中のT細胞にHTLV-1ウイルスが感染し、がん化したことにより発症する血液のがんです。したがってHTLV-1ウイルス感染者のみが発症します。T細胞は、白血球の中でも免疫担当細胞として重要な役割を果たしているので、ATLが発症すると、強い免疫不全を示します。
     そのため、健康な人はかからないような感染症(日和見感染症(ひよりみかんせんしょう))にかかりやすくなります。またATLが進行するといろいろな臓器に障がいを起こし、放置すると死に至ります。
  •  HAMとは、HTLV-1関連脊髄症(HTLV-1 associated myelopathy)の略です。現在、全国で約3,000人の患者さんが病気と闘っていると推定されています。またHAMは平成21年度より、厚生労働省難病対策疾患に指定されました。

 HAMが発症する原因はまだはっきりとはわかってませんが、HTLV-1に感染したTリンパ球が脊髄の中に入り込み、炎症を起こすことがきっかけと考えられています。そして脊髄の中で起こった炎症が慢性的に続くことで、神経細胞が傷つけられます。脊髄には両足、腰、膀胱、直腸などへつながる神経が通っているので、足が動かなくなったり排尿障がい、便秘などの症状が現れます。

 またHAMは、病気の症状や進行具合の個人差がとても大きいという特徴をもっています。したがって、将来的に病気が進行していくことを出来るだけ防ぐために、病気の進行度を調べる検査をして、ひとりひとりの病状に応じた治療を受けることが重要です。

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