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住宅型有料老人ホーム樹希 松山望美さん(介護福祉士)
笑顔で語りかけるとご利用者さんも笑顔で返していただける。 それがこの仕事の醍醐味です。
小さい頃から“おばあちゃん子”だったという松山さん。とにかく優しかったというおばあちゃんに、いつもくっついてまわっていたそう。
「祖母や祖母のお友達がいつも可愛がってくれました。その時からお年寄りと自然とコミュニケーションを取る力が備わったのかもしれません。そんな私を見て、家族が介護職という道があることを教えてくれました」
背中を押された松山さんは、介護を学ぶために短大へと進学。
「実習でいろんな施設に行きました。お年寄りとの受け答えには慣れていたはずだったのですが、何も会話ができずちょっとへこみました。介護職の皆さんはてきぱきと働かれていて、やっぱりプロはスゴイなあと思った記憶があります」
卒業と同時に介護福祉士の資格を取った松山さんは、障がい者施設に就職。4年前に今の施設で働き始めました。
「最初は不安でしたが、徐々にお年寄りとのコミュニケーションもうまくいくようになりました。職場の雰囲気もアットホームで、今は仕事がとても楽しいです」
仕事をする上で松山さんが大切にしているのは、いつも笑顔でご利用者さんと接すること。
「笑顔でご挨拶をすると、ご利用者さんも笑顔で返してくださいます。言葉が出ない認知症の方でも、笑顔で話しかけると一生懸命何かを話そうとされます」
いつも笑顔でご利用者さんと触れ合っている松山さん。介護職のやりがいはどんな時に感じるのでしょうか。
「月並みですが、ご利用者さんから『ありがとう』の言葉をいただいた時です。『いつも忙しいのにありがとう』とか『今日もあなたのおかげでお風呂に入れて気持ちよかった』などとお声がけをいただくと、次も頑張ろうという気持ちになります」
自らのキャリアアップのために、資格の勉強も頑張っている松山さん。
「みんなを引っ張っていける存在になるためにも、ケアマネジャー、社会福祉士の資格取得を目指しています。一人で勉強しようとすると自分に負けてしまうので、休みの日に職場に出てきています。分からないことは上司が教えてくださいますし、事業所の皆さんも応援してくださり心強いです。勉強の合間にはYouTubeで食べ歩きの動画を見たり、筋トレをしたりして息抜きをしています」
最後にこれから介護職を目指す人たちにメッセージをもらいました。
「まずは介護福祉士の資格を取ることが自信につながるのではないでしょうか。勉強や実習で大変だとは思いますが、資格を取って知識が増えていけば、きっとやりがいにもなっていくと思います」
大好きなお年寄りとサポートしてくれる上司や同僚に囲まれ、介護職への向上心を熱く燃やす松山さん。これからがとても楽しみです。