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エイズってなあに

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004991 更新日:2020年8月1日更新

あなたと、あなたの愛する人を守るため、そして、エイズ患者等に対する差別や偏見をなくすために、エイズについて正しい知識を持ちましょう

エイズって何?

エイズ(AIDS 後天性免疫不全症候群)とは?

Acquired(後天性):遺伝が原因でおこるのではなく、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が感染することで

Immune(免疫):病原体への抵抗力が

Deficiency(不全):十分に機能しなくなり

Syndrome(症候群):その結果、引き起こされるさまざまな症状の総称です。

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)とは?

Human(ヒト):ヒトに感染

Immuno-Deficiency(免疫不全):病原体への抵抗力を働かないようにしてしまう

Virus(ウイルス):病原体のことです。

感染と予防

 HIVは空気感染しません。会社、学校などでの日常的な接触でも感染しません。
 これまでの研究から、血液・精液・膣分泌液・母乳の4つが感染源であることがわかっています。
 これらの体液を通じて、HIVがからだの中に十分量入るとHIVに感染します。

(1)性行為による感染

 最も多い感染経路です。
 無防備な性行為は感染の可能性が高くなります。
 コンドームを正しく使用しましょう。

コンドームのイラスト

(2)血液を介しての感染

 HIVが存在する血液の輸血、または覚せい剤などの依存性薬物の回しうちによる注射器具の共用などによって感染します。
 現在、日本では献血された血液は厳重な検査により最高水準の安全が確保されています。
 血液凝固因子製剤は、現在加熱処理が行われているので、感染の心配はありません。

(3)母子感染

 お母さんがHIVに感染していると、妊娠、出産、授乳を通じて赤ちゃんに感染することがあります。
 お母さんが治療薬を飲むことや母乳を与えないことで赤ちゃんへの感染を2%以下に抑えることができます。

お母さんのイラスト

感染が心配な場合は

 HIVの感染は、血液中にHIVに対する抗体があるかどうかを検査することでわかります。

 HIVに感染してから抗体ができるまで、6~8週間かかるといわれています。正確な判定をするためには、感染の危険性のあった日から12週間以上経ってから検査を受けるようにしましょう。

 感染の危険性があった日
  ↓
 8週間未満 血液検査で正確な判定不可
  ↓
 12週間以上 血液検査で正確な判定可能

保健所の検査、相談体制

 保健所では、検査したその日に結果を聞くことが出来る「即日検査」を実施しています。この検査は、検査開始(採血)から1時間程度で結果が判明します。
 なお、エイズの検査は無料、匿名で受けられますが、事前の予約が必要です。
 事前に電話でご確認ください。

即日検査

※HIV抗体検査と同時に性感染症(梅毒・性器クラミジア感染症)、B型・C型肝炎の検査も受けられます。但し、結果判明まで1週間程度かかります。

熊本市保健所におけるエイズ相談・検査について、詳しくは熊本市ホームページ<外部リンク>をご覧ください。

HIVとエイズ(AIDS)に関するQ&A

HIV感染に対しての治療はないのですか?

 体内のエイズウイルス(HIV)を死滅させる治療法はまだ見つかっていませんが、治療法の進歩によりHIVに感染していても早期に感染を発見し、早く治療を開始・継続することによりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。

 また、治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。

治療、薬のイラスト

もし、職場の同僚や友人にHIV感染者がいたらどうすればいいの?

 日常生活で感染する心配はありません。これまでと変わらない態度で接しましょう。がんや心臓病、肝臓病、糖尿病などの病気にかかっている方と同様に接することがエイズの問題を理解する一つの方法です。

HIVに感染している人がけがをして出血したらどうすればいい?

 消毒液で血を拭き取り、傷口をきれいにしてください。エイズウイルスは、高温や水洗、アルコール消毒に弱いウイルスです。皮膚についただけでは感染しませんが、汚染された血液には触れないように使い捨ての手袋を着用するなど注意しながら処置してください。

 もし、手に血液がついた場合は、すぐに石けんと流水で洗うようにしてください。

感染したかもしれないのですが、検査はいつ受けたらいいの?

 感染の危険性のあった日から12週間(3ヶ月)以上経ってから検査を受けましょう。
詳しくは、『感染が心配な場合は?』に掲載しています。

HIV感染やエイズのことをもっと詳しく知りたいんですが・・・

 県の健康危機管理課や保健所に連絡してください。

 エイズについての質問にお答えします。匿名の電話相談にも応じています。また、必要に応じて検査機関や医療機関を紹介します。

 県庁健康危機管理課(電話 096−333−2240)
 保健所 ⇒ 保健所で実施している検査(HIV抗体検査等)について

HIVとエイズ(AIDS)についての情報

全国と熊本県のHIV感染者及びエイズ患者の状況

厚生労働省エイズ動向委員会報告(平成30年1月1日~平成30年12月31日)

全国

熊本県

HIV感染者

エイズ患者

HIV感染者

エイズ患者

940人 377人 6人 4人

日本の患者・感染者報告数の累計(昭和60年~平成30年)

HIV感染者
 

全国

熊本県

男性

女性

合計

男性

女性

合計

異性間性的接触 3,595人 1,678人 5,273人 13人 8人 21人
同性間性的接触  ※1 12,488人 5人 12,493人 79人 0

79人

静注薬物使用 72人 5人 77人 1人 0 1人
母子感染 24人 19人 43人 1人 0 1人
その他 423人 70人 493人

4人

1人

5人

不明 1,757人 700人 2,457人
合計 18,359人 2,477人 20,836人 98人 9人 107人
エイズ患者
 

全国

熊本県

男性

女性

合計

男性

女性

合計

異性間性的接触 2,624人 507人 3,131人 17人 1人 18人
同性間性的接触 ※1 3,882人 5人 3,887人 39人 0 39人
静注薬物使用 57人 7人 64人 0 0 0
母子感染 10人 9人 19人 0 0 0
その他 244人 43人 287人

9人

2人

11人

不明 1,658人 267人 1,925人
合計 8,475人 838人 9,313人 65人 3人 68人

 ※ 1両性間性的接触を含む。

レッドリボンについて

レッドリボンは、HIV感染者・エイズ患者への理解と支援の意思を表すシンボルです。

あなたが、エイズに関して偏見を持っていない、エイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージです。

エイズを克服するために、レッドリボンを知り、レッドリボンを身につけることによって、エイズについて、みんなで考えてみましょう。

レッドリボン

エイズ関連リンク

  • このホームページで使用しているイラストは、「カルテット WHAT IS AIDS? エイズってなに?」(平成20年度厚生労働科学研究費補助金新興・再考感染症研究事業「感染症への国民啓発に効果的なリスクコミュニケーション方法と教育方法に関する研究」研究代表者 丸井英二:順天堂大学医学部公衆衛生学教室)から転載しています。