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「くまもとDX推進コンソーシアム」設立にかかる記者発表

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0134308 更新日:2022年4月27日更新

知事コメント

 本日はご多忙のなかお集まりいただき、誠にありがとうございます。
 それでは早速、本日の発表内容についてご説明したいと思います。

 本日の発表項目は、次の2点です。
 まず、1点目は「くまもとDXグランドデザイン」です。
 2点目は「くまもとDX推進コンソーシアム」についてです。

 まず「くまもとDXグランドデザイン」について御説明いたします。

 熊本県では、「デジタル化による変革」、いわゆるデジタルトランスフォーメーション、これを県全体の発展につなげるため、令和2年12月に、私と石原進JR九州特別顧問を共同座長として、産・学の有識者からなる「DXくまもと創生会議」を設置しました。
 委員の皆様においては豊富な知見を活かし、熊本の未来やDXを推進するにあたっての様々な手法などについて活発な議論を頂きました。この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
 この会議では、5回に及ぶ協議を経て、令和4年2月に、熊本県におけるDX推進の産学官共通の羅針盤となる「くまもとDXグランドデザイン」を策定しました。その「くまもとDXグランドデザイン」の概要について、ご説明いたします。

 まず、熊本県が今後向い合わなければならない現実として、少子高齢化による人口構造の変化や、人口減少の進行があげられます。また、新型コロナウイルスへの対応、デジタル化、災害の激甚化、脱炭素に向けた動きなど、世界全体の変化にも目を向ける必要があります。
 一方で、「新たな技術」や「新たな価値観」には、こうした厳しい現実を乗り越えていく、未来に向けた“可能性”が秘められています。
 デジタル化により業務を効率化できれば、人手不足の解消につながります。新たな技術の活用によって、距離や費用などから生じる、企業・地域の課題等について、解決できる可能性があります。
 また、技術の進歩により、組織や場所にとらわれない多様で柔軟な生き方、そして「新たな価値観」が定着することで、移住やUIJターンの増加、誘致企業の立地が進む可能性もあります。
 このように、デジタル社会の形成、DXの推進は、熊本県が直面する課題を解決し、将来ビジョンを実現するために最も重要な「手段」であると考えています。
 しかし、この取組みには、行政はもちろん、地元産業界、学界など、様々な団体や個人が関係いたします。それぞれの関係者の進む方向が合致していなければ、熊本県全体としての効果は発揮できません。
 そのため、グランドデザインを策定し、関係者間で10年後の熊本の変化、課題と「あるべき姿」を見据え、デジタル技術を活用した取組みの方向性を示しました。

 グランドデザインで県民幸福量の最大化に向けて、10年後のあるべき姿として2つのビジョンを設定いたしました。

 1つ目は「産業の発展を共創し県民所得を伸ばし続ける県くまもと」です。2つ目は「ひとを惹きつける快適・安心な生活環境を共創する県くまもと」です。
 これら2つのビジョンを実現するため、7つの取組みを設定いたしました。詳細についてはお手元のパンフレットをご覧ください。

 令和4年度から、このグランドデザインに基づき、産学官の共創を促進し、DXを強力に推進して参ります。

 続いて本日の2点目、「くまもとDX推進コンソーシアム」について御説明いたします。

 「くまもとDXグランドデザイン」を産学官が一体となって「オールくまもと」で強力に進めていくため、新たに、「くまもとDX推進コンソーシアム」を設立いたします。
 このコンソーシアムは、DX推進への機運を醸成するため、特にデジタル技術を活用した具体的な取組みを、会員同士で「共創」する、共に創る、その場として活用していきたいと考えています。
 そのために、まずは産学官の様々な団体・個人の皆様に、コンソーシアムの会員として入会いただきたいと考えています。そして、DXに関するイベント・セミナーの実施や、情報プラットフォームにおける情報収集・発信等を行っていくことで、役割2の「機運の醸成」を図って参ります。
 並行して、役割1に記載しているように、企業等が行う「公募型実証プロジェクト」、大学・専門学校が行う「人材育成プロジェクト」、市町村が行う「スマートシティ等連携プロジェクト」を推進していきます。会員がプレーヤーとして主体的にプロジェクトに取り組み、より多くの成功事例を創り出していきたいと考えています。

 このように、くまもとDX推進コンソーシアムが、大きな2つの役割を担い、熊本県におけるDXの取組みを加速させて参ります。

 そこで、本日4月27日から、共に熊本県内のDXを推進し、ビジョンを実現する仲間となっていただくコンソーシアムの「会員」の募集を開始します。
グランドデザインのビジョンの実現のために、多くの皆様の積極的な参加が重要です。グランドデザインのビジョンに賛同できる皆様にぜひ加入していただき、共に熊本のDX推進に向けて取り組む仲間・プレーヤーになっていただきたいと思います。

 本日から県の専用ホームページにて受付を開始いたします。詳細については県ホームページをご覧ください。

 さらにコンソーシアムの取組みの一環として、今後、「公募型実証プロジェクト」の募集を予定しております。これは、DXに取り組みたい企業、団体からグランドデザインの実現につながる実証的なプロジェクトを募集するものであります。実証のプロセスで得られたノウハウや成果については、DXを実践したい皆様へ展開していきたいと考えています。事業費については上限がございますが県が負担します。これからDXを実践したい企業や事業者の皆様にとっては大きなチャンスになると思います。6月の公募開始を予定しており、詳細は改めてお知らせします。

 最後に今後のスケジュールについてですが、7月には、キックオフイベントを予定しております。こちらについても、詳細が決まり次第お知らせします。

 以上、「くまもとDXグランドデザイン」、それと「くまもとDX推進コンソーシアム」設立についての発表でした。

 先日のアサリ産地偽装問題ではQRコードを利用したチェック体制を迅速に構築することが出来ました。DXはとても大きな可能性を秘めています。このDX推進の取組みが、くまモンのように県の発展に大きく貢献し続け、「第2のくまモン」になれるようオールくまもとで頑張っていきたいと考えています。

 私からの説明は以上です。

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