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くまもとアートポリスプロジェクト 立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレ

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0051280 更新日:2022年4月15日更新

立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレ 
Mt.Tatsuda Recreational Forest & Omatsuri Hiroba Park Public Restroom

立田山憩い森お祭り広場公衆トイレ
35歳以下の若手技術者を対象とした公開設計競技。279件の応募の中から選定された「森と人の輪」。
県民の生活環境を保全し、健康づくりやふれあいの場として活用されている立田山の豊かな自然と調和する小径の丸太材によるレシプロカル構造。
立田山散策の接点となるこの場所から森と人の共生が生まれることが期待される。

建築概要

トイレは森・芝生広場・散策路・駐車場等、自然と人の活動の接点となる場に位置している。どの方向からも立ち寄りやすい円環状の庇空間を基本に、庇下にトイレブース、休憩スペース、洗面スペース等を隣接する環境に合わせて配置することで、立田山での自然体験をサポートする場を生み出したいと考えた。1本1本異なる表情を持つ原木から樹皮を剥いだだけの丸太を組み合わせたレシプロカル構造の架構がこの建築と自然との関係を深めている。また、壁には製材の残材として発生する背板を用いた。通常、チップ等、安価な用途に向けられることが多い背板を丸太の表面を活かした新たな材料として用いることで、その価値の見直しを図りたいと考えた。

丸太は原始時代から建築材料として用いられてきたが、近代以降、安全性を計算で確認する必要が生じたことや施工上の取り扱い等に起因して、木の規格・製品化が進んだ。その結果、一般流通材である105角の柱材をつくるためにはφ180程度の原木が必要となる等、環境面の負担やロス率も高くなっている。私達は、JAS規格もなく、個々に長さや太さ・強度が異なる丸太を現代の解析技術や加工技術を活かすことで、新たな木造建築の在り方が提示できないかと考えた。

利用する丸太の径はφ80~135程度と細径とし、通常はバイオマス燃料等にされてしまう木の先端に近い部分を使用している。丸太は受入検査において打撃法によるヤング係数の測定、含水率の測定、目視による欠点の確認を行い、許容応力度は無等級材として扱った。

幸い、熊本には丸太で建物を実現する土壌があり、関係者の木に対する深い関心や、知識・技術に助けられ、竣工を迎えることができた。熊本の「森と人の輪」がこれからも継続し、その輪が広がることを願っている。

空撮
23

​建築データ

名 称:立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレ
所 在 地:熊本県熊本市北区乗越ヶ丘
用 途:公衆トイレ
建 築 主:熊本県​
​設 計 者:曽根拓也+坂本達典+内村梓+前原竹二(株式会社山下設計)
​監 理 者:曽根拓也+坂本達典+内村梓+前原竹二(株式会社山下設計)
​施 工 者:株式会社ウッディーファーム
​敷地面積:17151.19平方メートル
建築面積:91.20平方メートル
延床面積:30.93平方メートル
​階 数:地上1階
​主体構造:木造
外 部 仕 上: 屋根 塩化ビニル樹脂系ルーフィングシートt1.5
​       外壁 背板(スギ)縦張りt15~30
                   床 コンクリート刷毛引き+浸透性表面硬化剤
施 工 期 間:2021年4月~2021年12月​​​

建築家プロフィール

プロフォール
​※写真の左側より 前原、坂本、曽根、内村
曽根 拓也(そね たくや)
1985年 東京都生まれ
2010年 早稲田大学院修士課程修了
2010年 株式会社山下設計入社
現在技術設計部門構造設計部
●主な作品
稲敷市立新利根小学校
川口市役所第一本庁舎
GREEN SPRINGS  A3地区

坂本 達典(さかもと たつのり)
1987年 埼玉県生まれ
2012年 工学院大学大学院 修士課程修了
2012年 株式会社山下設計 入社
現在建築設計部門第二設計部
●主な作品
オリンピックアクアティクスセンター
新潟第一中学高等学校
宮の森メープル保育園

内村 梓(うちむら あずさ)
1989年 東京都生まれ
2014年 東京工業大学大学院修士課程修了
2014年 株式会社山下設計入社
現在建築設計部門第二設計部
●主な作品
新宮市文化複合施設
柏原市庁舎

前原 竹二(まえはら たけじ)
1991年 静岡県生まれ
2016年 立命館大学大学院 修士課程修了
2016年 株式会社山下設計 入社
現在建築設計部門第三設計部
●主な作品
あいち朝日遺跡ミュージアム
坂井市役所

 

ワークショップの動画について(2020年12月4日)

 公衆トイレを整備する立田山憩の森にて、実際の工事で構造材として使用する広葉樹を選定・伐採するワークショップを開催しましたので、その様子を公開します。

開催趣旨

 「森と人の輪/曽根拓也+坂本達典+内村梓+前原竹二(株式会社山下設計)」は、建築材として需要が少ない小径の間伐材を丸太材として活用することで、間伐材に付加価値を与え、林業活性化に寄与することを設計趣旨の一つとしています。

 今回、丸太材の伐採を通して林業を体験し、間伐材を活用した木造建築による森林の循環を学ぶことを目的として、立田山憩の森にて公衆トイレの構造材として使用する広葉樹を選定・伐採するワークショップを開催しました。伐採した広葉樹は6本程度を実際の工事で使用する予定です。

開催日

 2020年11月7日(土曜日)

場所

 立田山憩の森、熊本県林業研究・研修センター

内容

 ・樹木の選定、伐採、保存処理

 ・設計者によるレクチャー

協力

 株式会社山下設計
 熊本県立大学
 熊本県林業研究・研修センター
 立田山憩の森管理センター

ワークショップの動画(3分)​

 

設計者レクチャーの動画(20分)

※レクチャーの中でCNC加工の話が出てきますが、実際の工事での加工方法を示しているものではありません。

※レクチャーの中でコンペ時に提出された「提案作品」を使用して説明がありましたので、以下のとおり「提案作品」再掲します。

提案作品/森と人の輪 (PDFファイル:4.54MB)

 3ページ:0分から5分で使用

 2ページ:15分30秒から18分で使用


受賞者コメントについて(2020年8月26日)

 最優秀賞「森と人の輪/曽根拓也+坂本達典+内村梓+前原竹二」の受賞者コメントを掲載します。

受賞者コメント

森と人の輪/代表応募者 曽根拓也

 はじめに、この度の豪雨災害で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。そのような状況の中、大変恐縮ながら、栄えある賞を頂いたことについてコメントを述べさせていただきます。
 熊本市の都市開発の中から、市民が守ってきた貴重な森林資源「立田山憩いの森」のトイレの設計にあたり、「立田山の豊かな自然との調和」、「丸太の使用による林業活性化」、「衛生面の配慮」をコンセプトに据え、森と人が共生できる場所を作りたいと考えました。
 「丸太」による構造架構は、豊かな木々がそびえる立田山に自然な風合いを持って溶け込み、また、木材を歩留まり良く使用できるため、日本が古来から大切にしてきた木材本来の価値を取り戻し、森の循環に寄与する1つの解決策になると考えております。
 今後の設計では、公開された他の応募者の方々の貴重な視点や、審査員の方々に頂いたご意見を大切にし、立田山を訪れるみなさまに愛される施設を真摯に実現していきたいと考えています。

最終審査の結果について(2020年7月31日)

1.公開設計競技の最終審査結果

 

作品のタイトル

応募者

都道府県

最優秀賞 森と人の輪 曽根拓也+坂本達典+内村梓+前原竹二

東京都

優秀賞 立田山と呼応する屋根 占部将吾+佐藤元樹+西島要

東京都

佳作 共生の光 佐河雄介+辻拓也

埼玉県

佳作 Birdhouse Toilet 松田裕介

福岡県

佳作 Leafy Roof Lavatory -安らぎの屋根が作るみんなの憩いの場- 幾留温

東京都

佳作 「森林ミュージアム」のレストルーム 葛島隆之

愛知県

佳作 マチ山の教室 マチの中にある山の中の学びの拠点 菊井悠央+本山真一朗

千葉県

佳作 木とコンクリートとガラスの積層フォリー 山田健太朗

東京都

佳作 立田山の訪礼堂 岩崎裕樹

大阪府

佳作 PRIMITIVE HUT 憩いの森の憩いの場 太田裕通+北村拓也

京都府

 ※佳作は応募受付時の整理番号順に掲載しています。

2.審査員長講評

審査員長/くまもとアートポリスコミッショナー 伊東豊雄

 この度の豪雨災害で被災された方々に改めて心よりお見舞い申し上げます。くまもとアートポリスでは、熊本地震からの復旧・復興の経験をふまえて、応急仮設住宅団地計画と集会施設「みんなの家」計画を中心に微力ながらの支援をスタートしているところです。コロナ禍もおさまらない状況下、全国から279もの応募作品の中から大変難しい審査論議を経て最優秀案を決定するに至りました。
 既に熊本県のHPで公表しておりますが、事前審査において選出の10案は整理番号:「作品タイトル」代表応募者で紹介しますと、15:「共生の光」佐河雄介、21:「Birdhouse Toilet」松田裕介、39:「Leafy Roof Lavatory-安らぎの屋根が作るみんなの憩いの場-」幾留温、62:「森林ミュージアムのレストルーム」葛島隆之、140:「森と人の輪」曽根拓也、162:「マチ山の教室 マチの中にある山の中の学びの拠点」菊井悠央、181:「立田山と呼応する屋根」占部将吾、239:「木とコンクリートとガラスの積層フォリー」山田健太朗、253:「立田山の訪礼堂」岩崎裕樹、270:「PRIMITIVE HUT 憩いの森の憩いの場」太田裕通であります。
 審査にあたりまして事前に、最優秀賞、次点の優秀賞、事前審査通過の残り8案を佳作とすることを確認しました。
 最優秀案には、140:「森と人の輪」曽根拓也(代表応募者)、坂本達典(共同応募者)、内村梓(同)、前原竹二(同)を選出いたしました。軽快で、風が吹き抜けていく爽やかさのある案です。丸太を組んだレシプロカル構造の柔らかな環状屋根が最大の特徴となっています。屋根の下にはトイレブースと休息スペースが連関をもって配されており、隣接するお祭り広場とのつながりを感じる計画であります。応募作の時点では、特徴である構造体の実現には課題が残り、トイレブースと屋根の関係についても今後再考を重ねる必要があるように思われます。応募要項に示されている工期、工事費やメインテナンスなどを考慮すると課題が明確で、最も破綻がなさそうであるということが判断の決め手となりました。
 次点であります優秀賞は、181:「立田山と呼応する屋根」占部将吾(代表応募者)、佐藤元樹(共同応募者)、西島要(同)となりました。今回の応募作の中で最大の問題作といってよいかもしれません。コウモリのような湾曲平面を覆う檜皮葺と銅板葺きの曲面屋根の中央部に唐破風のようなエントランスをもつ斬新なフォルムが強く印象に残る作品でした。お祭り広場側には檜皮葺の屋根が地上1mの眼前まで迫り、反対側は立田山を借景にした庭が各トイレブースから眺められる計画となっています。作品にかける熱意がひしひしと伝わってくる作品です。しかしながら、実現の可能性をめぐって議論を重ねましたが、与条件の範囲内でプロジェクトが成立するかどうかの疑念を払拭する手立てを見つけることができませんでした。
 審査過程を振り返りますと、まず事前審査の投票で279作品を34作品に絞り、次に審査員だけのリモート審査で各案に対して意見交換をおこない、本審査に進む10作品を選出しました。本審査までに各審査員が作成した10作品に対して共通の質疑、個別の質疑と、その応募者回答を事務局にまとめていただきました。
 本審査では各審査員が質疑回答書をもとにひとり3票の投票をおこない6作品が残ることになりました。この中から最優秀案の決定を試みましたが結論に至ることができませんでした。各案にはそれぞれ優れたところと疑義を感じるところがあり、図面や書面だけの判断には限りがあるのではという意見があり、急遽3作品に絞りこみ、日を改めて応募者と審査員がリモートで直接質疑応答をおこなうことになり、最優秀案と優秀案を決定した次第です。
 最後のリモート審査まで競ってくださった3作品の残りひとつは、39:「Leafy Roof Lavatory-安らぎの屋根が作るみんなの憩いの場-」幾留温です。事前審査から本審査まで安定して多くの票を集めた作品です。葉っぱのような有機的な屋根が可愛らしく、トイレ部分のプランも問題が少なく好感の持てる作品です。屋根部分の構造とトイレブースと天井面との隙間処理に対する疑念を払拭する説得力のある説明が欠けているように感じました。
 リモート審査に残らなかったものの本審査の投票で絞られた6作品の残り3作品に一言触れておきます。162:「マチ山の教室 マチの中にある山の中の学びの拠点」は、既存トイレを改修して残すという唯一の案で、ワークショップを取り込みながら造りあげていくストーリーが他案とは一線を画していました。トイレ改修プランの問題点と改修がコスト減につながらないことが評価につながりませんでした。239:「木とコンクリートとガラスの積層フォリー」は、集成材、コンクリートブロック、ガラスブロックなどの異なる素材を積層した直線的な力強さを感じる造形が魅力でしたが、木床仕上げや異なる性質を持つ素材の組み合わせによる問題、このような場所における立地の妥当性について問題視する意見が聞かれました。253:「立田山の訪礼堂」は、バシリカ形式の教会建築をトイレにアプライしようとした発想のユニークさが印象に残りました。181と同じく全体の中でも異色性が際立っていました。トイレブースの半円柱鋼板壁仕上げなどの課題があり佳作に留まりました。
 本来ならば観客や応募者がいる会場で全てのA1応募パネルを広げての審査のやりとりを公開する予定でしたが、予期せぬコロナ禍の影響でリモート審査をおこなうことになりました。最後まで残った3者の方々にはリモートでの質疑応答に対応していただくことになり心理的負担も大きかったのではと推察しています。
 与えられた条件が変れば自ずと優劣も変っていたのかも知れないと思うところもあります。また、これがアイデアコンペであれば全く違った案が選ばれた可能性も否定することができませんことを付加えさせていただきます。
 審査を終え、審査員一同、応募者のフレッシュで熱いエネルギーを感じることができたのが一番の収穫であるように思います。最優秀案に選ばれたチームの方々が279作品の代表として皆様が納得する建築の実現に向けて頑張ってくれることを信じてエールを送りたいと思います。
 最後になりましたが、応募者全員の方々に御礼申し上げます。これからもくまもとアートポリスの動向に注目していただくことをお願いすると共に再度の挑戦に期待いたします。

3.審査のプロセスについて

 新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止の観点から、今回の公開設計競技は以下のとおり実施しました。なお、審査員長の講評にもありましたとおり、急遽3作品に対してリモートで面接審査を行いました。

  1. 事前審査:審査員のみのオンライン会議にて10案を選定
  2. 質疑回答:審査員からの質疑について、事前審査通過者(10者)がメールで回答
  3. 本審査(1回目):審査員のみのオンライン会議にて面接審査を行う3案を選定
  4. 面接審査:審査員が面接審査対象者(3者)に対して面接審査をリモートにて実施
  5. 本審査(2回目):審査員のみのオンライン会議にて最優秀等を選定

4.審査資料の公開について(提案作品)

5.審査資料の公開について(質疑回答書)

6.パース・模型写真について

 以下に、パース・模型写真の一部を掲載します。

最優秀賞/森と人の輪

最優秀賞/パース1/森と人の輪最優秀賞/パース2/森と人の輪

優秀賞/立田山と呼応する屋根

優秀賞/パース/立田山と呼応する屋根

7.事前審査で票が入った34作品について(2020年8月19日)

 事前審査で票が入った34作品のうち、事前審査を通過した10作品を除く残り24作品は以下のとおりです。
 24作品のパース等はSNSで情報発信を行います。

整理番号

作品のタイトル

応募者

都道府県

8

小さな環境体

吉田育未+近藤有希子

東京都

10

公園の拠点となる憩いの場をつくる

滝川寛明

東京都

11

有柱空間と均質の和小屋

杉本善亮

東京都

31

森のヴェール

Kang YoungAh

東京都

34

タツタヤマ50ライン

阿部雄介+塚本奏太+伊原大樹+小倉風音+オース・ケイトジュン

東京都

57

広場と森をつなぐ風の塔と木の丘

石橋慶久+長柄芳紀

東京都

64

Terra-toilet(テラトイレ)

大塚悠太

東京都

115

立田の丘に築山とちいさな屋根をつくる

工藤浩平+小黒日香里+生田海斗

東京都

116

森の若葉と雨

佐藤敬+Aleksandra Kovaleva

東京都

122

集まりの屋根 雨と風のエコロジー

(非公表)

 

126

森の駅

大峯竣平+堤康浩

石川県

127

水場が繋ぐ公衆トイレ

鍬田ひかり

熊本県

133

浮かぶ屋根と纏う壁

田中哲

大阪府

135

ととと といれ

木内菜津子

大阪府

145

山の麓の小さな森

鶴田敬祐

熊本県

203

FOR REST

藤田敦+青戸貞治+末吉真也

東京都

207

Comparison

吉田甫

富山県

224

九つの森へ送り出すトイレ

畠山鉄生+吉野太基+村上慧

東京都

229

憩の森の公衆トイレ

塩入勇生+矢崎亮大+角川雄太

東京都

236

大地のトイレ-立田山の自然を引き延ばす建築-

丸山航+勝山滉太+高橋和佳奈

神奈川県

245

隔たりと繋がりをつくる木箱

島一生

奈良県

254

道のとまり木

中倉徹紀

東京都

262

地域とともに生きる結いの森

辻川巧+辻川樹+狩野翔太+渡邉光太郎

東京都

267

木漏れ日のトイレ

春日達彦

大阪府

 ※整理番号順に掲載しています。応募者名は公開に承諾された方のみ掲載しています。

 くまもとアートポリスフェイスブックでも情報を発信しています。
 アクセスはこちらから!Kumamoto Artpolis くまもとアートポリス​<外部リンク> (フェイスブック)

8.県内協同事務所の選定について

 最優秀賞として選定された方は建築士事務所登録を行っている建築士事務所に所属しているため、県内協同事務所については選定しないことになりました。

事前審査の結果について(2020年7月8日)

1.公開設計競技の事前審査結果

1.応募状況
 応募件数:279件

2.事前審査通過者
整理番号 作品のタイトル

応募者

(共同応募代表者)

都道府県
15 共生の光 佐河 雄介 埼玉県
21 Birdhouse Toilet 松田 裕介 福岡県
39 Leafy Roof Lavatory -安らぎの屋根が作るみんなの憩いの場- 幾留 温 東京都
62 「森林ミュージアム」のレストルーム 葛島 隆之 愛知県
140 森と人の輪 曽根 拓也 東京都
162 マチ山の教室 マチの中にある山の中の学びの拠点 菊井 悠央 千葉県
181 立田山と呼応する屋根 占部 将吾 東京都
239 木とコンクリートとガラスの積層フォリー 山田 健太朗 東京都
253 立田山の訪礼堂 岩崎 裕樹 大阪府
270 PRIMITIVE HUT 憩いの森の憩いの場 太田 裕通 京都府

 ※整理番号は応募受付番号です。

2.審査員長コメント

審査員長/くまもとアートポリスコミッショナー 伊東豊雄

 テレビ報道等で熊本県南部地域の豪雨被害が刻々と報告されており、驚いているところです。心よりお見舞い申し上げます。その最中での審査ということで恐縮しておりますが、スケジュール上の制約もあり、事前審査を行うことにいたしました。未だコロナ禍が治まらない状況にありますので、今回もリモート審査形式で行うこととなりました。
 本コンペティションは、35才以下という年齢制限と実績や建築士資格を問わないということもあり、「モクバン」のコンペティションの応募作品数を超える279作品の応募がありまして、大変嬉しく思います。事務局の集計によりますと、応募者の年齢は18才から35才、地域では北海道から沖縄までと実に幅の広い応募であるとのことです。
 リモート審査の前に各審査員が10票の投票を行ったところ、選ばれた作品数が34に及びました。3名以上の投票が重複することもありませんでしたので34作品ひとつずつに対して意見交換を繰り返すことで13案まで絞り込み、最終的に本審査に進む10案を選出いたしました。
 選ばれた10案は、ファンタジーに富んだ案、実現の可能性が高いと思われる案、改修を組み込んだ案、モダンな案等々の非常に多様なものになっており、最終審査結果がどのようなものになるか我々も全く先が読めないというのが正直なところです。
 本審査では、10者の質疑応答を踏まえまして、再度、新しい木造公衆トイレのあり方を論議しながら最優秀案の選考に努めていきたいと考えております。
 最後になりましたが、多くの若い方々が本コンペティションに多大な関心を示し、大変なエネルギーを費やして応募くださったことに改めて感謝の意を表したいと思います。

3.今後の予定

  • 7月13日(月曜日)頃:事前審査通過10者に質疑を送付
  • 7月16日(木曜日)頃:質疑の回答期限
  • 7月末頃:審査結果(最優秀賞、優秀賞、佳作)及び審査員長の講評をホームページで公表

4.県内協同事務所の書類審査結果

 県内協同事務所については、以下の者が面接審査へ進むこととなりましたのでお知らせします。

整理番号

応募登録名

所在地

A

有限会社堀田総合設計

熊本市

B

株式会社 建築企画コム・フォレスト 熊本設計室

熊本市

C

FUMI EGAMI ARCHITECTs

菊池市

 ※整理番号は応募受付番号です。

応募要項の改定(2020年5月29日)

改定理由

 くまもとアートポリスでは、立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレの公開設計競技の応募作品の募集を行っています。応募要項では、応募作品の審査方法として、7月中旬に公開審査を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の対応のため、応募要項の「6 審査方法」と「9 提出物」を変更することになり、応募要項(改定版)を公表しました。

改定内容(改定後)

6 審査の方法

 審査員により事前に10案程度を選出し、メール等を活用して質疑応答を行います。
 質疑回答ができなかった応募者は最優秀賞に選出されません。

  • 7月 8日(水曜日)頃 選定された案(10案程度)について、ホームページで公表
  • 7月13日(月曜日)頃 選定された案(10案程度)に質疑を送付
  • 7月16日(木曜日)頃 質疑の回答期限
  • 7月末 審査結果(最優秀賞、優秀賞、佳作)及び審査員長の講評をホームページで公表

9 提出物

  1. 提案作品
    • 提出用紙A3用紙(横使い)片面4枚とし、パネル化せずに7部提出してください。表現方法は自由です。なお提出用紙には、表・裏ともに応募者が特定できる表示はしないでください。表示していることが明らかとなった場合には、失格とする場合がありますので御了承ください。
    • 記載内容設計趣旨(400字程度 文字の大きさは10ポイント以上)、配置図・平面図・立面図・断面図、透視図、その設計意図を表現する図・模型写真など。模型の提出は認めません。
  2. 応 募 票 様式1(A4用紙)に必要事項を記入のうえ提出してください。
  3. 提出データ 提出用紙は別途、PDF形式のデータ(CD-R又はDVD-R)でも提出ください。

応募要項(改定版)

(改定)応募要項/立田山憩いの森・お祭り広場公衆トイレ公開設計競技2020(PDFファイル:598KB)

 ※ 改定した部分を朱書きとしています。

県内協同事務所の選定に関する応募要項(2020年5月15日)

1.趣旨

 公開設計競技により選定された者が建築士事務所登録を行っている建築士事務所に所属していない場合、県内事務所のノウハウ及び調整能力をフルに活用し、全国に誇れる「くまもとアートポリス」プロジェクト事業として遂行するため、協同で取り組む県内の建築士事務所を募集するものです。

2.スケジュール

  • 令和2年(2020年)5月15日(金曜日):要項発表・応募受付開始
  • 令和2年(2020年)5月15日(金曜日)~6月22日(月曜日):要項配布
  • 令和2年(2020年)6月22日(月曜日):応募締切

3.審査員

  • 審査員長
    • 伊東豊雄(建築家、くまもとアートポリスコミッショナー)
  • 審査員
    • 桂 英昭(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー)
    • 末廣香織(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー、九州大学准教授)
    • 曽我部昌史(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー、神奈川大学教授)

県内協同応募要項等

参考資料写真(現地写真)の掲載について(2020年4月7日)

「公開設計競技応募要項等」の欄に参考資料として現地写真を追加しました。
併せて、『01 応募要項』の4ページ「【付近見取り図】図3」の写真撮影方向を一部修正した応募要項を掲載します。

くまもとアートポリスプロジェクト 立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレ 公開設計競技2020 (2020年4月6日)

1.趣旨

 熊本市の中心部から東北に位置する標高152mの立田山は、市街地に残された貴重な自然緑地です。都市化の進展とともに行われる緑地の開発を防ぎ、県民の生活環境を保全するため、自然の森に復元し、憩いの場をつくることで生活環境保全林「立田山憩の森」として、多くの県民の健康づくりやふれあいの場として活用されてきました。
 この設計競技は、熊本市北区立田山憩の森・お祭り広場に、県が建設する公衆トイレの設計者を広く公募するもので、熊本県が推進する「くまもとアートポリス」プロジェクト事業として実施するものです。
 多くの方々にこの地にふさわしい公衆トイレ計画を提案していただき、設計に参画してもらうために実施します。

2.公開設計競技の概要

  1. 名称 立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレ公開設計競技2020
  2. 方法 公開設計競技
  3. 主催 熊本県
  4. 事務局 くまもとアートポリス事務局(熊本県土木部建築住宅局建築課内)
  5. スケジュール
    • 令和2年(2020年)4月6日(月曜日):要項発表・応募受付開始
    • 令和2年(2020年)4月6日(月曜日)~6月22日(月曜日):要項配布
    • 令和2年(2020年)6月22日(月曜日):応募締切

3.審査員

  • 審査員長
    • 伊東豊雄(建築家、くまもとアートポリスコミッショナー)
  • 審査員
    • 桂 英昭(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー)
    • 末廣香織(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー、九州大学准教授)
    • 曽我部昌史(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー、神奈川大学教授)

4.報道資料

公開設計競技応募要項等

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