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阿蘇・散墨園

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004591 更新日:2020年8月1日更新

阿蘇・散墨園の画像1

この作品は、新しいかたちのアートを通して、公共空間の提案が求められた「阿蘇町農村公園アート・プロジェクト・コンペティション」で実現した。
作品の舞台は、阿蘇山のカルデラ、人々の生活する世界最大の火山がつくりだした窪みのなか。
南に火口を含む阿蘇五岳、他の三方には外輪山が望まれる。
一面に広がる田園に、三つの塚が離れ小島のように浮かんでいる。
その塚のひとつを抱くかたちで「阿蘇農村公園・あぴか」はつくられ、屋外スポーツ施設群、イベント広場、いこいの森などで構成されている。
その一角がこの計画に与えられた。
この作品は、巨大な炭のように黒く焼かれた丸太が、漂うように飛散した様から「阿蘇・散墨園」と命名された。

建築概要

 敷地全体を覆う敷砂利。
 細長く、湾曲する築山。
 規則正しくグリッド状に埋め込まれ、阿蘇の火口方向を指し示す、鋳物の反射盤。
 無数に散乱する、黒く焼かれた丸太。
 阿蘇の地域的特性から容易にイメージされる遠大な時空間が、この四つの要素を重ね合せ、構成することで、表現されている。
 そして、ここを訪れた人は、周囲の景色と各要素が織り成す空間を眺め、さまよい、また、佇んだり、休んだりすることができる。と同時に、阿蘇の山並や木々、光や風や雨水を新しく感じ取れるように、仕掛けられている。

阿蘇・散墨園の画像2
阿蘇・散墨園の画像3

PHOTO:宮井政次

建築データ

名称 阿蘇・散墨園
ふりがな あそ・さんぼくえん
所在地 阿蘇市黒川灰塚尻656
主要用途 公園
事業主体 阿蘇町(現・阿蘇市)
設計者 堀正人
施工者 森工業
敷地面積 5,330平方メートル
施工期間 1997年11月~1998年3月
総工事費 41百万円

建築家プロフィール

堀正人さんの写真です

堀 正人(ほり まさと)
1957年 新潟県、柏崎市に生まれる。
1980年 東京芸術大学建築科卒業。
1982年 同大学建築科修士課程修了。
1982年~90年 磯崎新アトリエ勤務。
1984年~95年 スペイン、バルセロナに住む。主に、オリンピック施設・スポーツホールの仕事に従事。
1991年 バルセロナにてHori&Okabe Architectsを開設。インテリアや住宅などをスペイン及び日本で手掛ける。
1995年 日本に拠点を移し、堀アーキテクツを開設。
1996年 多摩美術大学非常勤講師。
主な作品
バルセロナの日本レストラン2店『石庭三彩』・『剣』、川口市鋳物建材のショールーム、カネット子ども美術館計画、広島県総領町木屋地区周辺整備アースワークデザイン計画