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うしぶか海彩館

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004587 更新日:2020年8月1日更新

うしぶか海彩館の画像1 

天草諸島の南端にある牛深市。
うしぶか海彩館は、牛深における水産観光の拠点施設として建てられた。
交通ターミナル、フェリー発着所を併設し、陸路や海路からも入れる場所に位置する。
販売・飲食・展示の各ゾーン及びフェリーやバスの旅客待合ゾーンを併せ持つ複合施設である。
施設は海と陸の生活をつなぐ場、魚にふれ、町の歴史を知る場からなる。
全体が展示室であると同時に、魚を中心に人が集い、憩い、町に活気を与えることが出来る機能を持つ。
施設全体を大屋根で覆い、開放的で広がりのある空間を持たせている。

建築概要

 うしぶか海彩館は牛深港のほぼ中心に位置し、美しい弧を描いて港を横切る牛深ハイヤ大橋が敷地の中央を貫くという特殊な環境にあります。土木的スケールを意識して、建物は橋と人間を繋ぐものと位置づけました。
 計画はソフト優先で進められ、牛深の新鮮な魚をいかに訪れた人々にアピールするか、どこからでも出入りが可能であるということを中心に計画をしました。
 建物は市場のような大屋根を持ったあかね棟とハイヤ棟を橋の両翼に配置し、異なった性格を持ち、既存建物の改修である展示棟とは別の形態にしました。ハイヤ棟はレストランを中心にハイヤ展示室、牛深の観光案内などがあり、あかね棟は、牛深の魚を入れた大きないけすを中心に、1階に海産物関係の店舗をつくり、2階にかつて牛深で使われていた木造船を復元し、展示しています。展示棟は、牛深と漁業との関わりを紹介した展示をしました。
うしぶか海彩館の画像2

うしぶか海彩館の画像3

建築データ

名称 うしぶか海彩館
ふりがな うしぶかかいさいかん
所在地 天草市牛深町2286-116
主要用途 水産観光センター(物品販売展示・レストラン)
事業主体 牛深市(現・天草市)
設計者 内藤廣
施工者 日本国土開発
敷地面積 5,761平方メートル
延面積 4,650平方メートル
階数 地上2階
構造 鉄筋コンクリート+PCコンクリート造、鉄骨集成材混成トラス
外部仕上  
屋根 着色スレート葺、一部FRP製トップライト
コンクリート打放し、アクリル系エマルジョン吹き付け塗装
施工期間 1994年12月~1997年3月
総工事費 1,691百万円

受賞データ

1997年 くまもと景観賞テーマ賞「にぎわいのある景観」

建築家プロフィール

ないとうひろしさんの写真です

内藤 廣(ないとう ひろし)
1950年 神奈川県生まれ
1974年 早稲田大学理工学部建築学科卒業
1974~76年 大学院にて吉阪隆正に師事
1976年 早稲田大学大学院修士課程修了
1976~78年 フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所(スペイン、マドリッド)
1979~81年 菊竹清訓建築設計事務所
1981年 内藤廣建築設計事務所設立、現在に至る
1986~88年、1980~95年
  早稲田大学非常勤講師

主な作品
ギャラリーTOM、住居No.1共生住居、住居No.8稜線の家、オートポリス・アート・ミュージアム、海の博物館、志摩museum、安曇野ちひろ美術館

受賞歴
1993年 芸術選奨文部大臣新人賞、日本建築学会賞、吉田五十八賞

PHOTO:石丸捷一、石黒守