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みんなでつくる「みんなの家」づくり(南阿蘇村陽ノ丘仮設団地)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004570 更新日:2020年8月1日更新

南阿蘇村陽ノ丘のみんなの家(集会所)

(★外観)陽ノ丘写真01クレジット©針金洋介
​PHOTO/針金洋介

(★内観2)陽ノ丘写真04クレジット©大森今日子
PHOTO/大森今日子

建築概要

意見交換会は、住民が積極的で笑いが絶えなかった。そのワークショップのなかで何度も話題となった「食べる」という単純な行為に仮設コミュニティーの可能性を委ねた。

かつてこの地域で行っていた料理教室を今だからこそ復活させたいと聞き、「大きなキッチン」を中心に据えた。また、みんなが集い食事もできる「大きな縁側」をつくった。縁側は雨が降っても鍵がなくてもいつでも自由に使え、子どもたちの遊び場や小さな子どもと狭い家で塞ぎ込んでしまうというお母さんたちの居場所としても活躍している。

大きなキッチンを囲み、ご飯を作り、広い縁側で食べる。

単純な行為に支えられた普段使いの「みんなの家」となった。

建築家プロフィール

05 古森氏|陽ノ丘
古森 弘一(ふるもり こういち)

1972年福岡県生まれ/1998年明治大学理工学研究科博士前期課程修了/現在、古森弘一建築設計事務所代表

写真提供:古森弘一建築設計事務所の画像1
写真提供:古森弘一建築設計事務所の画像2
写真提供:古森弘一建築設計事務所

建築データ

施設名 南阿蘇村陽ノ丘のみんなの家(集会所)
所在地 阿蘇郡南阿蘇村河陽4545
施工期間 2016.11~2016.12
設計 古森弘一/古森弘一建築設計事務所
構造設計 高嶋謙一郎/ATelier742

施工 (株)エバーフィールド
構造 木造
階数 平屋
建築面積 67平方メートル
延べ面積 34平方メートル

協力 木村設備設計事務所、KASEIプロジェクト、資材提供/(照明)株式会社遠藤照明、(空調機器)旭電業株式会社、(ガラス)出田実業株式会社、(塗料)オスモ&エーデル株式会社、(衛生機器)TOTO九州販売株式会社、(樋)株式会社タニタハウジングウェア

南阿蘇村陽ノ丘仮設団地でみんなでつくる「みんなの家」が完成!(平成28年12月18日)

~入居者の皆さんと一緒に完成イベントをつくる!みんなで準備した餅や阿蘇五岳太鼓で盛大にお祝い!~

12月18日に、南阿蘇村の陽ノ丘仮設団地で、仮設団地に入居されている方々の意見を反映した「みんなの家」が完成し、入居者の皆さんと一緒に完成を祝うイベントが開催されました。

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写真提供:大森今日子

今回の完成イベントの内容は、入居者の皆さんとKASEI(九州大学・九州工業大学・福岡大学)が打合せを行い決定!イベントの準備も、設計を行った古森弘一さんとKASEIが、前日から入居者の皆さんと道具の手配、会場の設営を行い、まさに、みんなでつくる「みんなの家」の完成イベントとなりました。

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完成イベント当日、朝から「みんなの家」には、入居者の皆さんとKASEIが餅つきの準備で大盛りあがり。笑い声も聞こえてくる中、準備が進みます。

午前11時、KASEIが主催する餅つき大会、組手什(くでじゅう)の家具づくりがスタートし、完成イベントがはじまりました。

餅つき大会では、入居者の皆さんと一緒に「ヨイショ!ヨイショ!」と餅をつき、子どもたちの笑い声が聞こえてきます。ついた餅は、お母さん方により、お雑煮やぜんざいに調理され、みんなでおいしくいただきました!

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午後1時からは、完成した「みんなの家」の前の広場で完成式典を開催!
「みんなの家」には、多くの参加者が集まり、賑やかな雰囲気の中、皆さんで完成をお祝いしました。

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式の前半には、完成した「みんなの家」の表札を書いた東海大星翔高校書道部の川野史桂さんが、「入居者の皆さんのこれからの復興へ向け、力いっぱい書きました!」と挨拶。盛大な拍手のなか、表札が設置されました。

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続いて、地元南阿蘇村役場の職員のみなさん等による南阿蘇村の郷土芸能である阿蘇五岳太鼓の演奏が始まりました。会場に「ドン!ドン!ドン!」と太鼓の音が響き、式を盛り上げます。

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式の後半は「祝いの餅つき」を入居者の皆さんと一緒に楽しみました。
餅をつく一番バッターは、設計者の古森さんです。続いて、餅の準備していただいたお母さん方も参加。司会を担当したKASEI九州大学の福田さんの「ヨイショ!ヨイショ!」の掛け声とともに、祝いの餅をつきました。
途中、くまモンも参加し、入居者の皆さんからは笑顔と笑い声で大盛りあがりの式となりました。

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今回完成した陽ノ丘の「みんなの家」は、「食べること」と「鍵がなくても集える」をコンセプトに、大きなアイランドキッチンや縁側が特徴となっています。今後は、入居者の皆さんが語らい、気軽に集う場所として利用され、コミュニティ形成や復興に向けた話合いがなされるなど、大いに活用されることを期待します。

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写真提供:大森今日子

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南阿蘇村陽ノ丘仮設団地でみんなでつくる「みんなの家」で意見交換会(2回目)!(平成28年10月26日)

~南阿蘇村陽ノ丘仮設団地で意見交換会(2回目)を開催しました~

9月30日の意見交換会に続き、南阿蘇村陽ノ丘仮設団地で「みんなの家」について、2回目の意見交換会を開催しました。

前半は、前回の意見交換会でいただいた意見を反映した設計案を古森弘一さん(古森弘一建築設計事務所(福岡県))が模型や図面などで説明された後、改めて入居者の皆さんから設計案に対する意見や要望をお聞きしました。

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今回の「みんなの家」の特徴は、大きな外部空間をもち、屋外でも入居者の皆さんが集えるデッキスペースがある点です。
前回の意見交換会では、この提案が入居者の皆さんに大変好評をいただきましたが、今回はさらに入居者の意見を踏まえて、畳スペースの追加、トイレも屋内用と屋外用の設置などが提案され、入居者の皆さんは大満足の様子でした。

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後半では、陽ノ丘仮設団地の住環境整備を行うKASEIの九州大学、福岡大学及び九州工業大学の学生が主体となり「みんなの家」の建設プロセスを活かした取組みを入居者の皆さんと話し合いました。
「団地内には緑がないので花壇をつくりたい!」「みんなの家の完成時は餅つきをしよう!」「組手(木材)で棚や靴箱をつくりたい!」との声があがり、KASEIの取組みにも今後期待したいと思います。

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いよいよ「みんなの家」は最終案の設計に入っていきます。
入居者の皆さんからは、年内完成を待ちわびる声もあり、設計者の古森さんが皆さんの声に応えるため最終の調整を進めています。ぜひ、ご期待下さい。

南阿蘇村陽ノ丘仮設団地でみんなでつくる「みんなの家」で意見交換会!(平成28年9月30日)

~南阿蘇村陽ノ丘仮設団地で意見交換会(1回目)を開催しました~

仮設住宅の入居者の方々と設計者とが意見交換をしながら、皆さんの意見を取り入れた設計を行う、オリジナルのみんなの家づくりが陽ノ丘仮設団地でスタートしました。

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陽ノ丘仮設団地の「みんなの家」の設計者は、古森弘一さん(古森弘一建築設計事務所(福岡県))に担当していただきます。
古森さんは、北九州を拠点に、これまでに住宅、高齢者施設、寺院、保育所及び病院など幅広い設計活動を行われており、十分な実績をもっています。
また、八幡市民会館を再活用する取り組みでは、地域の社会的活動にも積極的に参加され、市民が納得する活用方法を模索されています。

昨年は、くまもとアートポリス(仮称)熊本県総合防災航空センター設計者選定プロポーザルに挑まれ、環境をテーマに設計され、佳作を受賞されました。

9月30日に開催した意見交換会では、開放的な屋外空間を持つ「みんなの家」を提案され、大きな模型を用いながら入居者の方々から新しくつくる「みんなの家」に求める機能やそこでの利用方法について意見を聞いていきました。

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入居者の皆さんからは、「大きな庇がある縁側は鍵がなくてもそのスペースが使えるので子どもたちも集える」「完成したらちゃんこ鍋パーティーやバーベキューをやって祝おう!」などたくさんの意見があり、古森さんの提案は大変好評でした。

なお、今回も仮設団地における住環境の改善、向上に取り組んでいただくKASEIメンバーである九州大学、福岡大学の先生や学生の皆さんにも参加いただき、意見を聞き取ってまとめていただきました。

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2回目の意見交換会では、いただいた意見を反映し、より入居者の皆さんに寄り添った「みんなの家」を提示する予定です。ご期待ください!!