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熊本北警察署(現 熊本中央警察署)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004400 更新日:2020年8月1日更新

北警察署の外観写真です

 くまもとアートポリスの参加第一号プロジェクトが熊本北警察署の建替計画である。
 敷地は白川に程近い白川公園沿い、国道に面しており、周囲は諸庁舎、経済連ビルなど規模の大きい建物が集中する地域である。
 国道沿いの大きな楠を活かして、建物は大きくセットバックし、街作りの観点から北側の道路は、白川へとつながる散策路として整備されている。
 熊本城へ向かう東西の強い軸線が、単体の建築を超えて、熊本市の中心部の街並みに与える効果も期待されている。

建築概要

 ガラス張りの警察署と呼ばれるように正面はすべてハーフミラーが採用され、従来の警察のイメージを一新している。
 建物は大きく2つの機能に分けられ、西側にあたる正面には交通課、道場など、パブリックな用途、そして東側には事務的な用途が置かれている。東西2つのブロックは内部機能を反映して、構造形式も異なる。西は鉄骨造、東はSRC造が採用されている。
 正面の上層部分には、柔剣道場やギャラリーが配置されているため、上に行くほど広がる構造になっている。
屋上は、集会場としても使うために、空調屋外機器は、側面に吊り下げた黒い円筒の中に収められている。

北警察署の写真ですの画像1北警察署の写真ですの画像2

Photo:石丸捷一

建築データ

名称 熊本北警察署
ふりがな くまもときたけいさつしょ
所在地 熊本市草葉町5-13
主要用途 警察署
事業主体 熊本県警察本部
設計者 篠原一男+太宏設計事務所
施工者  
建築 竹中工務店・増永組・三津野建設共同企業体
電気 熊栄電設
空調 九電工
衛生 三祐工業
外構 竹中工務店・増永組・三津野建設共同企業体
敷地面積 6,926平方メートル
建築面積 2,230平方メートル
延面積 8,695平方メートル
階数 地下1階、地上5階
構造 鉄骨造及び鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造
外部仕上  
屋根 アスファルト露出防水、FRP防水
外壁 アルミパネル張、ガラス張
施工期間 1989年3月~1990年11月
総工事費 2,521百万円

受賞データ

1991年 全国警察施設設計コンクール企画賞
1993年 アーキテクチャー・オブ・ザ・イヤー

建築家プロフィール

篠原一男氏の写真です

篠原 一男(しのはら かずお)
1925年 静岡県生まれ
1953年 東京工業大学卒業、同学助手
1962年 東京工業大学助教授
1967年 「日本建築の空間構成の研究」にて工学博士
1970年 東京工業大学教授
1984年 イェール大学客員教授
1986年 東京工業大学名誉教授
ウィーン工科大学客員教授
1988年 アメリカ建築家協会名誉会員
2006年
主な作品
白の家、谷川さんの住宅、上原通りの住宅、東京工業大学百年記念館 ほか
受賞歴
1972年 日本建築学会賞
1989年 芸術選奨文部大臣賞
1990年 紫授褒章
1997年 毎日芸術賞特別賞
2000年 勲三等旭日中綬章