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みんなでつくる「みんなの家」づくり(益城町木山仮設団地)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004394 更新日:2020年8月1日更新

益城町木山のみんなの家

益城町木山のみんなの家の画像1益城町木山のみんなの家の画像2
(★外観3)木山写真05

建築概要

敷地は既に3棟の「みんなの家」が整備され、そのうちの規格型「みんなの家」(談話室)と隣接する特殊な条件であった。

意見交換会ではみんなが集まって大きく使える場所がほしいという意見が占め、震災前まで使っていた公民館(木山座)の大広間のような空間が求められた。そこで建物の両端に設備を配置し、中央部を大きなワンルーム空間とした。木架構は、すべて105mm角のスギの単一部材により構成し、ローコスト化を図っている。

建物は規格型談話室とL型に広場を囲むように配置し、広場に面して大きな掃き出しの開口を設け、下屋空間、広場と連続した繋がりをつくった。広場には道路側に入居者と協働でつくった花壇を置き、子どもたちが安心して遊べる場所となっている。

建築家プロフィール

06-1 内田氏|木山06-2 西山氏|木山

内田 文雄(うちだ ふみお)

1952年熊本県生まれ/1977年早稲田大学大学院修了/現在、山口大学大学院教授、龍環境計画主宰

西山 英夫(にしやま ひでお)

1959年熊本県生まれ/1982年熊本工業大学卒業/現在、西山英夫建築環境研究所代表

建築データ

名称 益城町木山のみんなの家(集会所A)
所在地 上益城郡益城町木山866-1益城町木山仮設団地
構造階数 木造平屋建て
建築面積 77平方メートル
延べ面積 61平方メートル
設計者 内田文雄/(株)龍環境計画+西山英夫/西山英夫建築環境研究所
施工者 圓佛産業(株)
協力 KASEIプロジェクト
工事期間 H28.10.28~H28.12.3
※写真提供 西山英夫建築環境研究所

益城町木山仮設団地でみんなでつくる「みんなの家」が完成!(平成28年12月3日)

~入居者の皆さんと一緒に完成イベントをつくる!みんなで準備した餅で「祝いの餅つき」を開催!~

12月3日はテクノ仮設団地に続き、木山仮設団地にも、仮設団地に入居されている方々の意見を反映した「みんなの家」が完成し、入居者の皆さんと一緒に完成を祝うイベントが開催されました。

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完成イベントには、テクノの「みんなの家」に続き、伊東コミッショナーにもご出席いただきました。
木山の完成イベントは、仮設団地の入居者の皆さんとKASEI(山口大学)が一緒に餅や料理を準備するなど、みんなで作り上げたあたたかい完成イベントとなりました!

今回完成した「みんなの家」と隣の談話室に囲まれた広場で完成式典がスタート。
広場には、KASEIの学生さんたちが作った、花壇と芝生が完成しています。
朝から入居者の皆さんとKASEIがイベントで使う餅の準備のため、式典前から「みんなの家」の周りに多くの参加者が集まっており、賑やかな雰囲気の中、皆さんで完成をお祝いしました。

03_完成の画像2
式の前半は、地元自治会の依頼により、木山仮設団地の「みんなの家」の表札を書いた第一高校書道部から、地元公民館「きやま座」の表札を自治会へプレゼント。
「みんなの家」をきっかけとして、地域のつながりが生まれ、地元区長さんからは「たいへんうれしい。これからの復興へ向けて前に進んでいく。」と御礼の挨拶があり、参加者の皆さんからの大きな拍手でつつまれました。

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式の後半は「祝いの餅つき」が始まりました。
餅をつく一番バッターは、伊東コミッショナーと木山仮設団地の自治会長さん。また、設計者の内田さんと西山さんもお二人でヨイショ!ヨイショ!と祝いの餅をつきました。途中、くまモンも参加して、入居者の皆さんからは笑顔と笑い声で大盛り上がり。

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完成イベント終了後の懇親会でも、「みんなの家」は入居者の皆さんであふれ、伊東コミッショナーも入居者の方々と会話を交わされ、終始なごやかな雰囲気で完成をお祝いしました。

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今後も入居者の皆さんが集う場所として「みんなの家」が利用され、コミュニティ形成や復興に向けた話合いがなされるなど、大いに活用されることを期待します。

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建築データ

名称/益城町木山のみんなの家(集会所A)

所在地/上益城郡益城町木山866-1 設 計/内田文雄+西山英夫

構造・階数/木造平屋 施工/圓佛産業株式会社

延べ面積/61平方メートル 着 工/H28.10.28

建築面積/77平方メートル 竣 工/H28.12.3
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益城町木山仮設団地 みんなでつくる「みんなの家」意見交換会(2回目)(平成28年9月10日)

~益城町木山仮設団地で意見交換会(2回目)を開催しました!~

9月10日に益城町木山仮設団地で、みんな家の意見交換会(2回目)を開催しました。
今回は、1回目の意見交換会に多くの入居者に参加いただいたことから、同日に同じ内容で昼の部、夜の部と2回開催し、入居者の意見を丁寧にくみ取る試みとしました。

02_意見の画像202_意見の画像3
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今回の意見交換会は、設計者の内田文雄さん(山口大学教授・龍環境計画(東京都))と西山英夫さん(西山英夫建築環境研究所(熊本市))が、1回目の意見交換会で出た意見をもとに、複数案の設計図と模型を準備し、それぞれの特徴を説明した後、入居者の皆さんと意見交換を行うかたちで進めていきました。
木山「みんなの家」の計画敷地は、隣接して談話室40平方メートル(竣工済)があります。
計画案は、配置の仕方や談話室との利用方法の違いに着目し、3案準備頂きました。

各案を聞いた入居者の皆さんからは、
「地震で被災してしまったが、町の公民館(木山座)のような場所にしてほしい。」「奥に畳があると舞台のように使えてみんなで使える。」「これだけ大きな空間だとカラオケもできそう。」等・・・・
多くのご意見を頂き、内田さんと西山さんからは大変収穫がある意見交換会であったとコメントを頂きました。

第2回まとめ_000001

木山仮設団地の皆さまには、昼の部、夜の部ともに多くのご参加を頂き大変ありがとうございました。

また、住環境の改善、向上に取り組んでいただくKASEI(※)メンバーである内田さんの研究室の山口大学の学生の皆さんにも、意見交換の中に入り、意見交換会を盛り上げていただきました。ありがとうございました。

今回の意見交換をもって、最終案の設計に入っていきます。
内田さんからは、ぜひ棟上げの際は、餅まきをしたいとの声もあり、完成までのプロセスも楽しみです。

益城町木山仮設団地 みんなでつくる「みんなの家」意見交換会(1回目)(平成28年8月31日)

~益城町木山仮設団地で意見交換会(1回目)を開催しました!~

甲佐町白旗団地、西原村小森団地に続き、仮設住宅の入居者の方々と設計者とが意見交換をしながら、皆さんの意見を取り入れた設計を行う、オリジナルのみんなの家づくりを益城町木山団地でスタートしました。

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木山団地の「みんなの家」の設計者は、内田文雄さん(山口大学教授・龍環境計画(東京都))と西山英夫さん(西山英夫建築環境研究所(熊本市))のお二人に担当していただきます。
内田さんと西山さんはアートポリスプロジェクトの経験があり、また、これまでワークショップ等を通じて、地元住民や関係者の声を聞きながら設計を行われた実績もあるため、今回の「みんなの家」プロジェクトの設計者として適任です。

8月31日に開催した意見交換会では、入居者の方々から「仮設住宅での不便な点や震災前の生活や楽しみ」を聞きだし、新たにつくる「みんなの家」に求める機能やそこでの利用方法を意見として汲み取っていきました。

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また、会場に納まりきれないほど多くの皆さんにご参加いただき「みんなの家」への関心の高さを痛感しました。
途中、久しぶりに大きな地震も発生し、印象に残る会となりました。

なお、今回も仮設団地における住環境の改善、向上に取り組んでいただくKASEI(※)メンバーの先生や学生の皆さん(九州産業大学、山口大学、九州大学など)にも参加いただき、意見交換会を盛り上げていただきました。ありがとうございました。

早速、9月10日(土曜日)に2回目の意見交換会を開催し、ご意見を反映させた設計案をご提案します!ご期待下さい。