ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織でさがす > 土木部 > 建築課 > 熊本駅白川口(東口)駅前広場 暫定形

本文

熊本駅白川口(東口)駅前広場 暫定形

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004351 更新日:2020年8月1日更新

熊本駅白川口(東口)駅前広場 暫定形の画像

建築概要

熊本駅東口駅前広場暫定計画である。

この広場の計画は二段階式になっている。まず第一段階として、平成23年の新幹線開業時に合わせた、今回の計画部分(暫定形)がある。その次に、平成30年竣工予定の新駅舎建替事業に伴って駅前広場が拡大する予定で、その際に再整備される広場全体を完成形と呼んでいる。私たちはこの暫定形から完成形に至るまでの、都市空間としての時間的な連続性、調和性が重要と考えた。

具体的な提案は、薄く軽やかな雲形の屋根を複数浮かべるというものである。暫定形でまず一つ屋根が作られ、完成形においてさらにいくつかの屋根が作られる。屋根は、カーブしながら車や人、路面電車などの諸動線の流れから導き出されたカーブ曲率をおのおの持っていて、柔らかくカーブしながら雲の群れのように空中に浮かび、熊本の強い日差しから人々を守る大きな日傘となる。構造としては、キャンチレバーのスチール柱群がRCのフラットスラブを支えるというシンプルな計画とした。壁というものがないので、誰でもどちらからでも気軽に訪れ、通りぬけることができるような、非常な開放感と透明感を持つ。駅前に集中する諸動線の処理だけに終始する交通空間ではなく、緑と太陽、日向と日陰から成る、人々と街に開れた公共空間を作り出したいと考えている。

熊本駅白川口(東口)駅前広場の様子の画像1熊本駅白川口(東口)駅前広場熊本駅白川口(東口)駅前広場の様子の画像2

新建築Onlineロゴ

「新建築Online」(2011年5月)で紹介されました。

下のURLから動画で見ることができます。

http://www.japan-architect.co.jp/jp/movie/2011/sk_2.php<外部リンク>

プロポーザル時の完成イメージ案

2007年11月、熊本駅東口駅前広場の公募型プロポーザルで西沢立衛氏が設計者として選ばれたときの完成イメージ案です。

左から2つ目の真中より下部分が暫定形として建設されました。

建築データ

名称 熊本駅白川口(東口)駅前広場 暫定形
ふりがな

くまもとえきしらかわぐち(ひがしぐち)えきまえひろば ざんていけい

所在地 熊本県熊本市春日3丁目637−2地先
主要用途 公共用歩廊上屋
事業主体 熊本県
設計者 西沢立衛
施工者 鉄建建設株式会社
敷地面積 6,037.72平方メートル
建築面積 907.31平方メートル
延面積 1,054.34平方メートル
階数 地上1階

建築家プロフィール

西沢立衛氏

西沢 立衛(にしざわ りゅうえ)
1966年 東京都生まれ
1988年 横浜国立大学工学部卒業
1990年 横浜国立大学大学院修士課程終了
1990年~ 妹島和世建築設計事務所入所
1995年~ 妹島和世とSANAA共同主宰
1997年~ 西沢立衛建築設計事務所主宰

2001年~

横浜国立大学大学院助教授
2010年~ 横浜国立大学大学院Y-GSA教授

主な作品
国際情報科学芸術アカデミー(※)、金沢21世紀美術館(※)、十和田市現代美術館、豊島美術館

※は妹島和世との共同設計

主な受賞
2002年 アメリカ芸術文化アカデミーアーノルド・W・ブルンナー賞受賞
2002年 ヴィンセント・スカモッツィ賞受賞
2004年 イタリアベネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展 金獅子賞受賞
2005年 ショック賞(視覚芸術部門)受賞
2005年 第46回毎日芸術賞受賞
2006年 日本建築学会賞二度目受賞
2008年 日本建築学会賞作品部門審査員
2010年 プリツカー賞
2011年 藝術文化勲章オフィシエ、フランス

PHOTO:takashi okamoto