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県営保田窪第一団地

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004333 更新日:2020年8月1日更新

保田窪第一団地の写真です

くまもとアートポリス集合住宅の完成第一号。共に集まって住めるような環境を、住戸の配置、機能、デザイン等によっていかにつくることができるか。
設計者が最も苦心した点である。
「共に住む」ことがいま都市の中では求められている。
しかし、いまだにそのためのモデルは明瞭になっていない。
公営住宅はどう描かれるべきなのか。
意欲的な提案の一つである。

建築概要

限られたコスト、床面積の中でいかに豊かな住環境をつくるか、これは公営住宅の設計に当る建築家が解決を迫られる課題である。この団地では従来の南に向かって整然と等間隔に並ぶ、いわゆる「団地型」の配置に替えて、各住戸が中央広場を囲むように配置され、この空間が110世帯全員のふれあいの場になるように期待されているのである。また、各住戸は中庭や広いテラスを持ち、常に外部と接することができるようになっている。その結果、公営住宅としては、かつてないほど大きな専用空間をも持つことになった。


保田窪第一団地の全景です保田窪第一団地の屋根の様子です

Photo:宮井政次、KAP事務局

建築データ

名称 県営保田窪第一団地
ふりがな けんえいほたくぼだいいちだんち
所在地 熊本市帯山1丁目28
主要用途 共同住宅
事業主体 熊本県
設計者 山本理顕
施工  
1棟(西棟)  
建築 和久田建設(株)
電気 (株)高浜電工社
衛生 (株)上田商会
ガス 西部瓦斯(株)
2棟(北棟)  
建築 (株)高橋建設
電気 春日電気(株)
衛生 熊本電気設備(株)
ガス 西部瓦斯(株)
3棟(東棟)  
建築 (株)三津野建設
電気 白鷺電気工業(株)
衛生 (株)上田商会
ガス 西部瓦斯(株)
集会室  
建築 (有)安田建設
敷地面積 11,184平方メートル
建築面積 3,562平方メートル
延面積 8,753平方メートル
階数 地上5階
構造 鉄筋コンクリート造(一部型枠コンクリートブロック壁式造)
外部仕上  
屋根 ウレタン塗膜防水、一部ガルバリウム鋼板波板葺き
外壁 コンクリート打放し、型枠コンクリートブロック、撥水剤塗布
施工期間 1989年3月~1991年8月
外構の植栽工事は11月頃までかかる。
総工事費 1,350百万円(集会室、植栽工事の予算も含む)

建築家プロフィール

山本理顕氏の写真です

山本 理顕(やまもと りけん)
1945年 北京生まれ
1968年 日本大学理工学部建築学科卒業
1971年 東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了
1971年 東京大学生産技術研究所原研究室研究生
1973年 株式会社山本理顕設計工場設立
主な作品
山川山荘、山本邸、藤井邸、ガゼボ、ロトンダ、ハムレット
受賞歴
1985年 第2回鹿島賞受賞
1988年 日本建築学会賞
2002年 日本建築学会賞