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【6月10日】第29回熊本県新型コロナウイルス感染症対策本部会議における知事訓示

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0099574 更新日:2021年6月10日更新

【6月10日】新型コロナウイルス感染症対策本部会議(第29回)知事訓示 

知事訓示全文

現在の感染状況

 本県では、5月16日から6月13日まで、国の「まん延防止等重点措置」の適用を受け、熊本市を重点措置区域と定めた上で、全県的に対策を強化してきました。

 その結果、現在、直近1週間の新規感染者数は71名となり、国の「ステージ2」の水準まで大きく下がりました。

 このような状況を踏まえ、国は、本県を対象とした「まん延防止等重点措置」について、6月13日で解除することを、本日、決定されると聞いております。

 県民、事業者の皆様が、厳しい要請を真摯に受け止め、御協力をいただいたおかげで、感染拡大を抑えることができております。御協力に深く感謝申し上げます。

医療提供体制の現状

 一方で、感染された方のうち、6月9日時点で、181名の方が入院しておられます。

 医療提供体制を強化するために、6月1日から、入院病床を93床増やし598床としましたが、6月9日時点の病床使用率は、30.4%と、依然として、国の「ステージ3」の水準にあります。

 特に、熊本市は、52.7%と、国の「ステージ4」の水準であり、ひっ迫した状況が続いております。

 医療従事者の皆様には、日夜休むことなく、新型コロナ対応の最前線で御尽力いただいております。この場をお借りしまして、改めて心からの感謝を申し上げます。

対策解除の基本方針

 医療提供体制の確保は、県民の皆様の生命と健康を守るための大前提です。

  このような状況や専門家会議、さらには、熊本市の御意見等を踏まえ、県としては、国の「まん延防止等重点措置」が解除されても、病床使用率が、国の「ステージ2」が見通せる水準になるまで、対策を継続することが必要と判断しました。

 特に、病床がひっ迫している熊本市においては、病床使用率が国の「ステージ2」の水準に下がる時期を、6月30日頃と見込んでいます。

 それまでの間、県としては、熊本市を中心に対策を継続する必要があると判断いたしました。

医療を守る行動強化期間

 そこで、国の「まん延防止等重点措置」が解除される6月13日で、「熊本蔓延防止宣言」に基づく対策は終了します。

 その上で、6月14日から6月30日の期間を、「医療を守る行動強化期間」とし、県独自に対策を継続することとします。

県外移動の制限

 まず、県外移動については、引き続き、全ての県外への不要不急の移動を控えていただくようお願いします。

外出の制限

 次に、外出については、熊本市にお住まいの方は、引き続き、日中も含めた不要不急の外出を控えていただくようお願いします。

 なお、県下全域において、高齢者等とその御家族の方については、不要不急の外出を控えていただくようお願いします。

飲食店への要請

 飲食店への時短要請については、感染の再増加を抑え込む効果が非常に高いことから、熊本市全域の酒類提供飲食店に対し、午後9時までの営業時間の短縮を引き続き要請します。

 なお、現在要請している、終日の酒類提供の自粛とカラオケ設備利用の自粛については、6月13日をもって終了します。

 

県主催イベント・県有施設

 県主催イベントは、引き続き中止または延期します。

 県有施設については、基本的には引き続き休館としますが、国も時短要請等の対象外としている図書館については、利用を再開いたします。

 

学校の活動制限

 学校については、大学を含めて、感染症対策を講じてもなお感染リスクの高い活動は、自粛の検討を依頼します。

 また、部活動は、対外活動の制限を依頼します。

 

対策の早期解除

 県としては、6月30日頃には、熊本市の病床使用率が20%を下回る見通しを持っております。

 ただし、病床使用率の減少が加速し、その期限より前に20%を下回ることが確実となった場合には、前倒しで対策を解除いたします。

 

県民及び事業者の皆様へのお願い

 最後に、県民及び事業者の皆様へのお願いです。

 県民や事業者、そして医療従事者の皆様の御協力により、第4波は収束に向かっております。

 しかし、感染防止対策が緩み、社会経済活動が活発になれば、また感染が拡大するおそれがあります。

 再び感染が拡大した場合は、県民の生命と健康を守る医療提供体制の確保が難しくなってしまいます。

 県民の皆様には、そのような状況にならないよう、引き続き、お一人お一人が「感染しない」、「感染させない」と強く意識し、行動してください。

 今こそ「医療を守る」ために、県民一丸となって、感染防止対策に取り組みましょう。

 また、飲食店をはじめ、事業者の皆様には、更に御負担をおかけすることになります。

 知事として大変申し訳ないと思っておりますが、今しばらく、対策に御協力いただきますようお願いいたします。

 

ワクチン接種

 なお、新型コロナ対策の最大の切り札はワクチンであり、接種が順調に進んでいるアメリカ、イギリスやイスラエルは感染を大幅に抑え込むことに成功しています。

 県でも、外出自粛や時短要請のない日常を一日でも早く取り戻すために、希望する方へのワクチン接種が迅速かつ円滑に進むよう、全力で取り組んでいるところです。

 今後本格化する一般接種についても、現在、市町村長や医師会等と意見交換を行っており、近日中に、県としての対応を取りまとめて発表する予定です。