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【12月14日】臨時記者会見(熊本県リスクレベルの引き上げについて)
【12月14日】臨時記者会見動画
知事コメント全文
新型コロナウイルス感染症の状況について御説明します。
先週の12月8日から、昨日までの6日間で、155名の新規感染者が確認されました。また、病床使用率は30.8%となっています。
この数値は、本県のリスクレベル基準の最高基準である「レベル5厳戒警報」を満たしていることから、本日、緊急的にレベルを「5」へ引き上げることとしました。
県内の感染状況は、今のところ、国が示す「ステージ3(※正しくはローマ数字の3)」には該当していませんが、第1に、連日、県内各地で多数の新規感染者が確認されていること、第2に、先週よりもリンクなし感染者数が増加していること、第3に、病床使用率が急増していることなどから、より一層強い警戒が必要な段階に入ったと認識しています。
特に、この6日間の特徴として、全体の感染者の約3分の2が熊本市内で確認されています。
さらに、接待を伴う飲食店で、先週に引き続き、クラスターが発生しており、その関係の感染者数は32名となっています。
また、これらの感染者が家庭内や事業所内において、更なる感染を引き起こしている例も見られます。
こういった状況を踏まえ、「レベル5」へ引き上げました。
それに伴う緊急対策として、大きく2つの対策を実施します。
1つ目は、接待を伴う飲食店における感染防止対策の強化です。
これまで、飲食店等の利用については、感染防止対策ができていない店舗は、利用を控えていただくよう県民の皆様へ要請していました。
今後は、特に、感染防止対策が講じられていないホストクラブやキャバクラなど接待を伴う飲食店については、利用しないでいただくよう要請します。
感染防止対策の実施状況については、ステッカーの掲示や、事前にお店へ電話するといった方法により、確認してください。
なお、引き続き、マスクの着用や、発熱等の症状がある場合の速やかな受診、事業所内や家庭内にウイルスを持ち込まない対策についても徹底をお願いします。
対策の2つ目は、医療提供体制の強化です。
引き続き感染者数が増加した場合でも、高齢者や基礎疾患を有する方などに、確実に入院していただくための体制を確保する必要があります。
そのための対策として、熊本市内の病床使用率が7割を超えている状況を踏まえ、県調整本部による県内全域での広域入院調整を確実に実施します。
さらに、現在確保している病床400床について、すぐに患者を受け入れることができる「即応病床」へ、近日中に移行していただくよう、本日、医療機関へ要請いたしました。
加えて、入院病床400床の更なる増加に向け、医療機関との調整を早急に進めて参ります。
また、軽症者等を受け入れる宿泊療養施設については、本日、2棟目の借上契約を締結しました。
この施設は約80名の受入が可能であり、近く稼働できるよう、早急に体制を整備して参ります。
なお、12月18日までを集中対策期間として、県民の皆様へ対策の強化をお願いしているところです。
全国や県内の感染状況等を踏まえ、更なる対策が必要な場合は、18日に発表させていただきます。
最後に、県民の皆様へ改めてお願いです。
感染の拡大を抑え込むためには、マスクの着用、手洗い、三つの密を避けるなど、基本的な感染防止対策を、徹底していただくことが、何よりも重要です。
また、発熱等の症状がある場合は、すぐにかかりつけ医などに電話相談のうえ、受診してください。
集中対策期間も折り返しの時期に入りましたが、感染が拡大している状況です。
今のところ、本県の感染状況は、国が示す「ステージ3(※正しくはローマ数字の3)」」には該当していません。ただ、このまま拡大傾向が継続する場合、休業要請や営業時間短縮要請を含む、より強い措置をお願いする可能性もあります。
そのような状況にならないためにも、県民の皆様には、より一層、強い意識を持って、感染防止対策を実践していただくよう、強くお願いします。