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令和6年(2024年)3月6日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0200065 更新日:2024年3月6日更新

知事定例記者会見

日時:令和6年(2024年)3月6日(水曜日) 10時00分から 
場所:知事応接室

会見録
 知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

説明資料(スライド資料) (PDFファイル:1.88MB)

発表項目・コメント

質疑応答

コメント

​​​​『こども本の森 熊本』の開館及び安藤忠雄氏講演会開催について

P1450825

蒲島知事
 最初のお知らせです。
 世界的な建築家である安藤忠雄さんに寄贈いただく『こども本の森 熊本』のオープニングセレモニーを4月7日に開催いたします。
 当日は、安藤忠雄さんや名誉館長の宮崎美子さんにも御出席いただきます。
 さらに、『こども本の森 熊本』の開館を記念し、同日午後3時から、熊本テルサにおいて、安藤さんに御講演いただきます。
 『こども本の森 熊本』に託された安藤さんの思いなどを、直接聞くことができる貴重な機会です。
 参加申込は、電子申請サービスで受け付けます。多くの皆様の御参加をお待ちしております。
 そして、4月8日午後からは、一般利用を開始します。混雑を避けるため、当面は1コマ90分から100分、定員50名の完全入替制とさせていただきます。
 定員50名のうち30名を事前予約枠とし、3月25日から『こども本の森』のホームページで予約申込を受け付けます。
 『こども本の森』の詳細な利用方法については、今後、ホームページでお知らせいたします。皆様の御来館をお待ちしております。​​

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発表項目

​​生成AIの本格活用の開始について

P1450837​蒲島知事
 次の発表です。
 本県では、3月11日から知事部局の職員約4,200人が、業務における生成AIの活用を開始します。
 昨年、約100人の職員を対象に行った検証では、一つの挨拶文案の作成につき、約30分の時間短縮も確認されました。
 検証結果を踏まえ、まず挨拶文案の作成や企画案の検討における活用を進めたいと考えています。
 また、具体的な活用事例や利用上の留意事項をまとめた本県独自の利用ガイドラインを作成しました。3月8日には、職員向け説明会を開催し、職員の利用促進を図ることとしています。
 生成AIを含め、デジタル技術の発展は、日進月歩です。今後も情報収集や研究に努め、更なる業務効率化につなげて参ります。​

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発表項目

​​くまモン関連事業について 「15周年記念ロゴ」のデザイン募集について

P1450844

次の発表です。
 くまモン、入っておいで。本日は、くまモンの活動について三点お知らせします。
 一点目は、「くまモン15周年記念ロゴ」のデザイン募集についてです。
 国内外で大活躍を続けるくまモンが、来年の3月で、デビューから15周年を迎えます。
 このくまモンの15周年を大いに盛り上げるため、記念ロゴのデザインを広く公募することとしました。
 募集受付期間は、4月1日から5月10日までです。海外からも含め、どなたでも応募できます。審査は、くまモンの生みの親である小山薫堂さんやデザイナーの水野学さんなどにお願いしております。
 審査結果は7月頃に発表予定です。くまモンの15周年のお祝いにふさわしい、くまモン愛にあふれる作品をお待ちしています。くまモンから皆様に一言どうぞ。

【くまモン隊】むしゃんよかイラストば、いっぱい送ってほしかモン!

蒲島知事
 二点目は、くまモンの公式ファンクラブ「くまモンFans」についてです。
 「くまモンFans」は、くまモンを支えてくださる皆様との交流を深め、くまモンが100年後も愛されるキャラクターとして成長することを目指し、昨年3月に立ち上げました。
 この度、開設から1年で会員数が1万人を突破しました。会員は、全都道府県に広がっています。
 そして、明日、3月7日に会員専用サイトをオープンします。
 当サイトでは、会員同士がくまモンへの愛を語り合うコーナーやくまモン出演イベントに関する幅広い情報発信など、多彩なコンテンツを準備しています。
 くまモン、たくさんの人が応援してくれて嬉しいね。これからの意気込みを聞かせてもらえるかな?

【くまモン隊】
 いつもおうえんありがとまと~☆みなさんと、たくさん“こうりゅう”したいモーーン!

蒲島知事
 三点目は、くまモン切手の販売についてです。
 今回、日本郵便株式会社 九州支社とコラボして、5年ぶりにくまモンのオリジナルフレーム切手を販売することになりました。
 切手の名称は「熊本の風景」です。切手には、くまモンと県内の美しい観光地の写真が使われています。
 切手は、くまモンの誕生日に合わせて、3月12日から熊本県内の郵便局で販売します。
 販売価格は、1シート920円です。くまモン、全国の皆さんに切手を使ってもらって、熊本のことをもっともっと知ってもらえるといいね!

【くまモン隊】
 お手紙を出すときは、ぜひ僕の切手ば つかってはいよ☆

蒲島知事
 皆さん、今後もくまモンへの更なる応援をよろしくお願いします。私からは以上です。

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​質疑応答

​​生成AIの本格活用の開始について

(幹事社)
 まずは発表についてなんですけれども、生成AIといっても様々なものがあると思うんですが、今回、このマイクロソフトのコパイロット(Copilot)、これに決められた理由と、月額料金とかかかってくるかと思うんですが、この費用面はどのくらいになるのかというところを教えていただきたいです。

P1450886

蒲島知事
 極めて事務的な質問ですので、事務局からお願いします。

【担当課】
 まずは、知事からお話ししたように(検証を)実施しました。
 その中で課題が大きく二つございまして、一点目は、回答内容が生成された内容を確認することが非常に面倒であるということです。
 それで、コパイロットにつきましては、検索結果に基づいて生成することができますので、まずそこが一つ有効かと思っております。
 もう一点は、生成AIが活用するデータが古いという話が出て参りました。
 通常の生成AIについては、過去に学習したデータから生成しますので、新しい情報を基に回答することができません。
 コパイロットにつきましては、最新の情報を検索して回答を生成できるため、これを活用することとしております。
 また、先ほど有償なのか無償なのか、あるいは金額はというお話もありました。
 今回は無償版を活用することとしております。今回想定しております挨拶文案の作成とか、企画検討につきましては、十分な機能があるというふうに考えております。以上でございます。​

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質疑応答

​​7月豪雨からの復旧・復興について・その1

(幹事社)
 それともう一つ、話は変わるんですけれども、知事の任期が迫って参りました。
 従前から、ダムに関しては五木村、相良村からの同意を任期中に得たいというお話をされていたり、JR肥薩線についても目途を任期中にというお話がありましたが、五木村の木下村長からは、知事の任期というところは関係なく考えていきたいというお話もありましたし、JR九州の松下常務から、そこ(知事の任期中)というところは、はっきりと見ずにもっと長い視野で見ていきたいというようなお話がありました。
 任期中かどうかについては関係ないというような回答をされているんですけれども、こういったことを受けて知事が任期中に目途をつけるというところの方針に変更がないのかどうか、またこうした発言を受けての受け止めをお伺いしたいです。

蒲島知事
 私は政策決定する場合に、これを真摯にやるためには、やはり時間的な緊迫性が必要だと思ってやって参りました。これを任期中にと言ったのは、まずは時間的緊迫性をもって県庁が取り組む、国の方も一緒に取り組む、そして多分、村の方もそれを考慮されてやられると思います。
 また、JRの方もそうだと思います。
 そういう時間的緊迫性を常に提示することは蒲島県政の特長でありますので、それに向かって今進んでいます。
 約束したことは守る、というのが私のこれまでの行政(姿勢)でありましたので、これは相手のあることですから、当然合意が必要でありますので、それに向けて今一所懸命に取組んでいるところであります。
 そのため、それができる、できないという決断といいますか、結果は皆様が十分、分かると思いますので、その段階でその結果についての検証を皆様がしていただければよろしいんじゃないでしょうか。
 今、私の任期中にやらないと多分先が読めなくなるというのが私の(考え。)それから、これからの先行きが分からなくなることは、熊本県にとってもいいことではないと思ったので、私の任期中にはこの3つの問題は、とにかく目途をつけたいと思ってやって参りました。今もそのつもりでやっています。
 あと1か月半近くありますので、必死でやっていきたいと思いますし、昨日、五木村に行ったのもその一つの仕事です。
 だからそれがどうなるかということは、ここで皆様に聞かれても、今は私はそれに向かって一所懸命やっているということを、みんなに分かっていただき、それをやれたかどうかというのは歴史が判断し、皆様が判断することだと思います。

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質疑応答

​五木村の振興について

​(幹事社)
 今の質問に重ねてなんですけれども、昨日五木村を訪れられて、五木村長の方も判断する材料が出揃ってきたというお話をされていたと思うんですが、残り1か月半近くの期間に、さらにどういうことを知事としてされていくようなお考えかというのを教えてください。

蒲島知事
 昨日五木村に行ったのもそうですけれども、やはりダムの問題だけではなくて、五木村の振興がどのような形でこれから進むべきかということと、そのために私は国と協力しながら、全力でできることをお答えしたというふうに思います。
 国の方も整備局長がいらっしゃって、しっかりとこれからの五木村の発展をどのようにするかということについてお答えされたと思いますし、ダム問題については、我々ができる最大限のことを国の方もやっていらっしゃると私は思います。
 そういう中で、連携ができるかどうかというのは、これからの1か月半で進んでいくと思いますけれども、この1か月半でさらにできることはないかとか、さらに話し合うことはないのかとか、それについては当然、アクティブに対応していきたいなと思っています。
 とにかく相互信頼のもとで、こういうものは進めなきゃいけないので、相互信頼、国も県も、それから村も、村のため、県民のため、国のため、どれが一番いいかということを真摯に相互に確認しながら信頼のもとで決断するというのが、政治的決断ではとても大事なものだと思います。
 同じように肥薩線もそうですよね。だから私どもは県民のため、どれが一番最高の方策であるか、決定であるか考える。JRさんは当然営業体でありますので、株主さんのことも考えないといけないし、将来的な営業のこと利益のことも考えないといけないので、そういうずれはあるかもしれないけれども、やはり最終的にはJRさんも、自分たちの運営をもって、どうやって国民を幸せにするかというのも大きく関わるんじゃないかなと思います。
 国もそういう我々やJRの考え方をしっかりとサポートしようと。そういうふうな環境にあると思いますので、不可能のようなことであっても必ずできる、不可能を可能にするというのが私のスタンスです。
 きっと、知事があんなこと言っているけれどもだめだろうと思っていらっしゃる方もいるかもしれませんけれども、知事は決してそう思わない。最後まで諦めずに交渉をやっていきたいなと思っています。

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質疑応答

​​熊本県知事選について・その1

(幹事社)
 もう一点、明日知事選が告示されるんですけれども、この16年知事を務められてこられて、知事は立候補されないということだと思うんですが、今どんなふうに知事選の行方を見守っていらっしゃるのかということを改めて教えてください。

蒲島知事
 私は昨年12月6日に随分と迷って、あの時は、もっともっと知事をやるべきだというのが周りの考え方だったんですけれども、熊本は今とてもいい流れの中にあるから、「よき流れ」を強く大きくするためには、私が次の知事選挙は出なくて、有能な若い人が後を継ぐことによって、より長期的に熊本の「よき流れ」が強く大きくなるんじゃないかという考えの下で、自分自身は勇退することを決断しました。それについて全く迷いはありませんし、今でもそうしてよかったなと思っています。
 次は、優れた候補者の中から、ぜひ県民が優れた人を選んでほしいなと。そして熊本をさらに強く大きくして、新生シリコンアイランド九州を引っ張っていく。それが日本全体の経済安全保障を担保する、貢献すると。そういう熊本になってほしいなと思っていますので、それを願いながらこの選挙を見て参りたいと思っています。

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質疑応答

​​Tsmc進出に伴う近時の状況について

(幹事社)
 一点目がTsmc絡みなんですが、先日農水省の坂本大臣が農地不足を懸念して、遊休農地の活用を国としても支援したいということを会見で述べたんですけれども、これに対する知事の受け止めと、具体的にこれに答える形で何かお願いしていかれるのか、とかあれば教えてください。​

P1450912蒲島知事
 私の最初からのスタンスは、Tsmcの進出とそれから様々な問題がありますよね。農地の問題、地下水の問題、環境の問題。それのベストバランスをどうやって全部できるかと、県としてはベストバランスを求めていくべきだと。
 農地の問題も大きな問題になっていますけれども、国も一生懸命考えてくださると。坂本大臣の一つの考え方だと思いますので、県も国と一緒になって(取り組んでいく)。
 同じように(地下水についても)Tsmcが、例えば湛水を今していますけれども、今後湛水の量が増えたり、価格についても国の方に言っていますので、大事な水を使う方も、作る方も、それを政策的に支援する県や市や国も一緒になって考えれば、必ず私は回答(答え)があるというふうに思います。
 Tsmcの工場の見学をやったんですけれども、ものすごく水に対するセンシビリティというんですかね、工場全体が水問題に対応しているんじゃないかというぐらい私は驚きました。水をいかに大切に使うか、リサイクルするかそういうことに溢れた工場だと思いました。
 これから半導体工場が熊本に来る時も、Tsmcさんのような、あるいはソニーさんのような、東京エレクトロンさんのような、そういう良い例があるので、それを参考にしながらみんなで水を守りながら、水を作りながらそれをベストバランスとするような県にしていきたいなと思っています。

(幹事社)
 確認なんですが、大臣は国としても支援をしたいと。具体的に熊本県側の今でもいろいろ枠組みは作って土地問題やっていらっしゃると思うんですが、改めてこれを受けた形で何か国にその枠組みを入れるとか要望していくとかはないんでしょうか。

蒲島知事
 今そのプロセスにありますよね。水の問題を含めた、農地の問題を含めた。これはこれからの選挙戦の争点にもなっていくでしょうし、水の問題は蒲島県政にとってもとても大事な問題ですので、私も最後までこれについて対応していきたいと思う。担当者からお願いします。

【担当課】
 国の方で大臣が発言されております農地確保についての対応で、農地整備とかいうような言葉も出ておりますが、県の方にはまだ具体的な話はおりてきていないところでございます。以上でございます。

(幹事社)
 今の段階では特に県からも要請する予定はないということでよろしかったですか。

【担当課】
 県では今、県、市町村の営農継続に係る連絡会議を立ち上げまして、その中で市町村から要望が出てくるようでございましたら検討していくという形でやっていこうということで予定しております。

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質疑応答

​​天草市河浦町の樋門工事における農地冠水について

(幹事社)
 もう一点あります。天草市の河浦町、県の工事で海水が農地に流れ込んで、営農継続というのを懸念、かなり心配していると思うんですが、知事も恐らく映像か写真を見られたと思うんですけれども、知事としての受け止めと今後の対応を教えてください。

蒲島知事
 まず、県が発注した工事で農家の方々に多大な迷惑をお掛けしていることを大変申し訳なく思っています。
 まずは農家の方々が安心して営農継続できるように最大限の支援を行って参りたいと思います。
 今回の事故の原因となった工事の受注業者に対しては、責任の所在を含めて厳正に対応していきたいなと思っています。
 このような事故というのは、あってはいけないと私は思っていますし、あったことに大変驚きをもっています。県が発注した事業でありますので、県もしっかりとそれに対応できる、支援できる、そういう方向でやっていきたいなと思っています。
 私のリクエストはそうですけれども、担当課からどうぞ。

【担当課】
 大変皆様には御迷惑をお掛けしていると思います。今後のことですけれども、3月8日に農家の皆さんに対して説明会を行うと。
 その中で何でこんなことが起きたかという原因と経緯という、被害がどの程度あっているのか、今、被害調査をやっています。
 今後どう対応するのか、作物の補償そうといった面も含めて説明をしたいと思っています。今その詰めの段階にあります。説明会の準備をしているという状況です。以上です。

(幹事社)
 分かればでいいんですけれども、現段階で塩というのは農地を潰す、農業ができなくなるんですけれども、まもなく早期米ということで植え付けが間近に迫っているんですけれども、営農のあたりはどうですか。

蒲島知事
 それについても担当者から。

【担当課】
 土壌中に多くの塩分が残っておりますと、作物の生育に影響を及ぼす可能性があるため、現在、土壌の分析によりその濃度の確認を進めているところでございます。

(幹事社)
 農家の住民説明会では説明ができるわけですか。そのあたり。

【担当課】
 それに向けて準備をしております。

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質疑応答

​​熊本県知事選について・その2


 先ほど質問もありましたが、明日から始まる知事選についてお尋ねをします。改めてなんですけれども、知事はこれまで前副知事の木村さんを推薦するという発言をされてこられています。
 明日から選挙戦始まるわけですが、選挙戦の中で、街頭演説とか個人演説でマイクを握るような考えは今もないということでよろしいでしょうか。​

P1450915

蒲島知事
 私が後継者指名をしないというのは皆さんも分かっていただいたと思います。私が東大時代も、私の後継者の教授を選ぶときには、私は決して選考委員会には選ばれないです。
 ただ、私が一番知っているので、その人の推薦状はしっかりと書きます。
 そういう意味で「推薦します」というのを、今日の読売新聞では事実上後継者指名だとおっしゃったけれども、そんなことはありませんのでここではっきり言っておきます。それと、後継者というのは指名とは違います。
 私は、木村君の指導教官として一番知っているし、上司として一緒に仕事もしましたし、そういう観点から推薦をするということは私は、あってもいいんじゃないかというふうに思います。
 そういうところを明快にした上で、今後どうなるかということについては、例えば街頭でマイクを握るかどうかとか、そういうことについてはちょっとこの段階では。この今の「よき流れ」を強く大きくすることが一番私の念願でありますので、この念願に沿いながら私の政治行動をやっていきたいなと思っています。
 今のところ、街頭で一緒にマイクを握るということは考えておりません。
 ただ、私は蒲島県政のこれまでの検証という形でさまざまな集会に呼ばれます。例えば菊池市で一回呼ばれましたし、それからもう一つはチーム熊本の検証という形で私の考え方を述べましたし、それから私の地元の山鹿市でも蒲島県政16年の検証というのを主なテーマとして(呼ばれました)。
 そういうところに呼ばれて行く際、「よき流れ」を強く大きくというテーマで大体お話していますので、そこで選挙について触れることもありますし、そこで木村君の推薦をしたこともあります。そういう形で良い政治、良い熊本を50年、100年後するときに、自分はどう考えているかという政治的な発言をする、政治的な自由はあるんじゃないかなと思います。


 確認なんですが、街頭でマイクを握ることは考えていないとおっしゃったんですけれども、一方で知事の念願、それに沿った政治活動をというお話をされていて、だから選挙戦の途中、例えば今後、各報道機関はいろんな世論調査とかすると思うんですけれども、そのあたりで何か直接的に応援をするといった可能性はあるということですか。

蒲島知事
 ゼロじゃないと言っておかないと。やはり一番大事なことは自分のことよりも、熊本県民のこと、熊本県の将来のことですよね。
 皆さんとは、その将来が必ずしも一致しているわけないでしょうから。だからお前行くなと、もしそれが何か制度的にあるいは法的に禁止されているんだったら当然、私はそういうことはしませんので。
 ただ、政治的な自由、政治的発言の自由とか、それを一番大事にしているのはマスコミですよね。だからお前は言うなとか、そういうのはおかしいとか、そういうのは何か法律(的に問題が)あれば別だけれども。首長はもともと政治家ですから、私の政治的な一番の目的は、熊本県の50年後、100年後の繁栄。今がそのベストチャンスだと思うんです。Tsmcがあってね。
 このベストチャンスを逃がした時には、きっと後悔するだろうと思います。今のところ、私は、私が呼ばれた時に行って、自分の考えを述べて、そういうところで留めていますので、そういう形で全体が終わればいいなと思っていますけれども。
 ただ、言うのか言わないのか、今言われると、本当にもし危機が将来起きた時に、自分自身がものすごく反省するだろうなと。
 ちょっと皆さんに聞きたいんだけれども、どうなんですかね、首長の、知事の、政治的自由というのは。法的な問題は全然ありませんよね。
 ただ、東大の時に、東大の教授たちは、文学部の教授もそうおっしゃいましたけれども、やはり自分の後継者の選考委員に現職の教授が入っちゃいけない。
 それはやはりバイアスがあるとかいろいろな意味があるのでしょうけれども。ただ、推薦はやはり選考委員じゃなくて、一番よく知っている指導教授が書くべきだというのは、皆さんもそうだと思うけれども、新聞社に入るとか、あるいは留学するとか、そういう時は一番良い推薦状を書きますよね、教師は。
 だからそこのところをこれまで言うな、とか出るな、とかそういうプレッシャーを私は感じたから、最初はもう全く発言しないようにしていたけれども、そういう政治的自由というのをやはり考えながら、学生を育てた一人としては推薦状ぐらいは書いていいだろう、推薦ぐらいしていいだろうというのが今の考え方です。
 ただ、毎回言っているように、選ぶのは県民ですよね。選ぶのは県民で、だから東大のように私が決める一員になっちゃいけないというのはもうその考え方で、ただ、一番知っている人が、教師が推薦状を書いたり、推薦するのはそこまでぐらいは許されるんじゃないかなと私は思っています。


 いや、別に知事の政治的発言をするなと言っているわけではなくて、知事が最初の段階で、選挙戦でマイク握らないとおっしゃったので、多分そこの整合で各社聞いていたんですけれども。

蒲島知事
 街頭では握らないと言いましたよね。それは守ります。言ったことは守ります。ただ後継者指名もしていませんから。
 だからちょっと読売さん、今日新聞読んだら、事実上ってしていないことを事実上していると言われると困る。すみません、ちょっと言い過ぎて。
 今日なんか、記者会見じゃなくて私の主張を言っているみたいだけれども。


 知事もう一点。最後に知事選ですが、今回新人4人の方が出られていて、現職がいない選挙選になるんですけれども、知事、第三者として見る中でどんな選挙戦、例えば争点がこうなるとか、そのあたり政治学者としての観点から踏まえて、どういう選挙戦というのを期待されますか。

蒲島知事
 私は投票行動の専門家ですので、理論的にいうと、世界中の有権者の投票行動としては三大要因があります。
 一つは、政党政治の中では自分の政党支持はどこにあるか。政党支持に沿った投票行動するのが一つ。それから、争点に関する争点投票が一つ。今、Tsmcが熊本に来て、このTsmcがどのように熊本を変えていくかという、そのプラスマイナスを含めて、地下水も環境との共生も含めて、これに賛否ありますよね、当然ね。
 ただこのTsmcの効果を、マイナスの要因を最小化しながら、(プラスの効果を)最大化するというのが大きな争点の一つだと思います。これができるのが誰かというのが政党支持とは別に、投票行動の要因になると思います。
 三番目は、意外と大事なんですけれど人柄なんですよね。人柄を重視することによって、きっと4年間は悪い政治が行われないだろうと。正直な人柄で、決して悪いことはしないとか、お金の問題もない。それからその人の能力も問題ない。
 この三つが大体、これまでの投票行動における皆さんの一般化できるところですね。それにやっぱりもう一つあるとすれば、変革期にあるのか、あるいは継続するべきなのかという、その二つがやっぱり時代によって変わってくるんですよね。
 たとえば長期政権になると、やっぱりここで変革すべきだと。悪い方が出ている。もう一つは変革期にあって政権を今変えるべきか。この変えた時に、さっきの3つのようにどうプラスマイナスに影響するか。
 投票行動の理論の話になりますけれど、Vが投票だとすると、Vはファンクション、Fで、四つの要因、有権者の政党支持。二番目に有権者の考える争点。そして3番目に有権者の考える、いわゆる候補者のパーソナリティ。それとその時代の変動要因ですかね。これが一番大きな投票行動を決めるんじゃないでしょうかね。
 だから、この四つというのは有権者にとって全部変わりますから、今言ったようなのは一般的な理論だけれど、この理論の中におけるさっきの四つの要因は有権者が考えて、最後に一票を投じるということになります。
 だから後継者指名なんかできないんですよ、ある意味。だって一人ひとり考える四つの要因というのは違うからね。それを考えて投票した時に初めて、有権者に沿った政治をやろうとする。そういう政策が生まれてくるわけですね。

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質疑応答

​​『こども本の森 熊本』の開館について


 発表項目から二点伺いたいです。
 まず一点目、こども図書館なんですけれども、こども図書館は熊本地震からの復興を応援したいという思いもあっての建設だったと伺っています。
 今回4月7日、8日のオープンということで、これは例えば、当初、春開館とあったのですが、熊本地震に合わせたのかどうかというところを確認したいのと、どんな場所になってほしいか改めて知事の思いを伺いたいです。

蒲島知事
 はい。安藤さんが最初にこのこども図書館を寄付したいとおっしゃったのは、もちろん地震もあったと思いますけれども、熊本駅を設計された時、安藤さんの最初の案はとても高額だった。私のリクエストは、あの時も(熊本県は)ものすごく財政難だったので、私が安藤先生に、熊本県はとても貧乏ですので半額にしてくださいと言ったんですよね。
 理由として、私も(給料を)100万円カットして14万円で生活していましたので、このくらい貧乏なんです、と言ったら、ちょうど安藤さんと私は同じ時に東大教授になりましたので、仲も良かったので言いたいことも言ったんですけれど、安藤さんは分かりましたと言ってくださった。
 半分にはならなかったけれど相当安くしてくださった。でも完成した熊本駅は素晴らしいもので、そのお礼を言って、こんな素晴らしい駅を、勝手なことを言ったのに申し訳ありませんでした、とお断りしながらお礼を申し上げたところ、安藤さんの方から、熊本県にこどもの図書館を贈りたいと。そして熊本の子供たちに夢を持ってもらいたいと、そういう申し出をいただきました。
 それで当然、地震からの創造的復興もありましたし、それからそれに沿って空港も、港も、そして新しい駅もできたので、宝がもう一つ増えるということで大変嬉しく思って、安藤さんの申し出を受けて、それから始まったのが、このこども本の森ですね。
 素晴らしい夢のある図書館を作っていただき、場所も一番良いところに作っていただいたので、これはもうお子さんとそれから両親の素晴らしい、本を読む文化を作ってくださるところになるのかなと思って、熊本の宝として県民に末永く愛される施設にしたいと思っています。
 そして未来を担う子供たちが素晴らしい本と出会い、成長していく場所になるというふうに思っています。
 一つだけここで安藤さんの気持ちをお聞きしたことがあって、たぶん四つくらい他にも安藤さんはこども本の森を作られたと思いますけれども、熊本の県民ほど巨額の資金を寄付してくれたところはないと。熊本の県民ほどものすごくたくさん、2万冊以上の本を寄贈してくれたところはないとおっしゃっていました。
 このような寄付と本の寄贈、これは熊本県民が素晴らしいとおっしゃっていただいて、それを聞いて私も熊本県民を、また熊本県を大変誇りに思っています。
 だからこのこども本の森のオープニングは、そういう相互信頼、贈った方の相互信頼と送られた方々のこの行動、それがうまくマッチして、きっと安藤さんの講演もその点に触れられるんじゃないかなと思って、当然私も行きますけれども、多くの人に参加していただきたいなと思っています。

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質疑応答

​​くまモン公式ファンクラブサイト「くまモンFans」について


 もう一点くまモンFansについて伺いたいんですけれども、一年で会員が1万人突破したということなんですけれども、このファンクラブがくまモンだったり熊本のPRにどのような効果があったと、もしお考えがあれば教えてください。

蒲島知事
 私は、くまモンを思う心というのは、くまモンの共有空間という言い方をします。くまモンの共有空間というのは、くまモンを愛する人たちがその空間を作っていると。その空間の中に入った人たちは、くまモンを自由に自分の活動の友として、企業であればくまモンを無料で自由に使って、そしてこの共有空間を大きく広げる。
 一番分かりやすい企業の共有空間の参入というのが、キリンビバレッジの午後の紅茶ですね。くまモンのイラストを午後の紅茶のボトルに描いて出すと、年間1,000万本くらい売れるそうです。そしてその1,000万本くらい売れて、その内のサンキュー、ありがとうという意味の3円90銭を熊本の災害対応なんかに寄付してくれるんですよね。
 1,000万本くらい売れると、どのくらいかちょっと想像もつきませんけれども、なんでこんなに売れますかと聞いたら、三つ要素がある。
 一つは午後の紅茶がおいしい。二番目にくまモンが皆から愛されている。三番目にこの3円90銭を熊本県に貢献するという喜びというんですかね。
 それがあるとおっしゃったので、くまモンという共有空間にどうぞ入ってきて参加してくださいという。そういうふうな共有空間が広がるということがとても大事なんですね。
 個人にとってもくまモンは共有空間の中に入って、くまモンを活用しながら自由に自分のアイデアを追求することができる。そういうふうな共有空間を広げるということが一番の大きな目的で、熊本の宣伝をしようとか、それだけが重要じゃない。
 自分たちがその共有空間に入って幸せになること、それが広がることが、結局、熊本がみんなから好かれる。このくまモンFansというのは大体70%くらいが県外の方なんです。この県外から来た人はとてもたくさん、何回も熊本に来てくださるわけです。
 くまモンの共有空間という中にあることによって、ほぼ熊本県民と同じかそれ以上に活動してくださって、くまモンによって熊本が潤うというよりも、そういう熊本大好き、くまモン大好きな人の巨大な空間、これをさらに広げていきたいというのがこのくまモンFansの大きな目的であると思うし、1万人を超えたんですけれども。それが最終的にはくまモンが100年後も愛される、そのような存在になっていくんじゃないかと私は思っています。​

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質疑応答

​​水俣病問題について


 すみません、ちょっといい話が続いたところで恐縮なんですけれども、水俣病の件で一点だけ。
 今度、救済法を巡る裁判が22日に熊本地裁で判決を迎えます。
 知事は救済法、特措法の成立に尽力されてこられたと思いますけれども、その後も訴訟が続いております。
 なぜ、このような状況が続いてきているのかという点と、これまで県、あるいは国の対応は十分だったのかという点についてのお考えを聞かせてください。

蒲島知事
 これまで何度も言っていますけれども、この水俣病問題というのは、私が知事になる前、ハーバードで博士論文を書いていた時に私の友人がこのテーマを研究していまして、それから政治学の原点、政治の原点となって、これに対応していきたいと思って政治家になったんです。
 それで、あの時、特措法というのがまだ出来ていませんでした。特措法が出来ていなかったので、私は特措法をとにかく成立させたい、それも超党派で成立させたいということで、自民党や民主党の友人たちに自分で電話して、みんなに会いに行って。そうしたら民主党も特措法に一緒に乗ってくれて、ほぼ全員一致でこれは成立したんです。それも委員会なしで、非常にまれに見る特措法の成立過程だったんです。
 その成立過程に貢献したというのは私も良かったなと思うし、大体5万人以上の方々(を救済でき)、患者に認定されなくても被害者の方を最大限救おうというのがあったので、公健法と違うスタンダードが出来たんです。
 二つのスタンダードがあったということが一つ、特措法の成立によって救われる人たちと、そうでなくて公健法によって救われる人たち、それが二つの基準になった。今になって思えば、公健法の認定審査がまだずっとあって、その中に残された方もいらっしゃって、それで認定審査については着々と今、進んでいますけれども、そこに認定にも特措法にも入らない方々がたくさん現れてきたと。それが今の現状で、この前の裁判の判断というのは、それは全部救うべきだと。
 これは、特措法、それから公健法による水俣病の認定というのがかなり覆されてしまうわけです。
 少なくとも上級審でもう少ししっかりと検討してほしいというのが、我々が上告した理由であります。それで、司法の判断を待っているところであります。担当者、来ているかな、今の説明でよかったかな。

【担当課】
 今、知事が申し上げたとおり、昨年の大阪地裁判決はこれまでの最高裁判決と大きく異なっておりまして、これまでの認定制度や救済策の根幹を覆す内容だったものですから、上級審の判断を仰ぐために控訴をしたところでごさいます。以上でございます。

蒲島知事
 そういう理由で上級審の判断を仰ぎ、その決断を待っているところです。


 これまでの国、県の対応としては十分にしてきたというお考えでしょうか。

蒲島知事
 例えば、特措法が成立したときに、更なる調査をするというこの部分が、我々、ずっと国には求めてきたんですけれども、それがなかなか思うように早くはできなかったというのが一つです。
 それから、特措法ができた時に、十分認知できるようにPRしたかと。
 それが2年くらいですよね、特措法の宣伝を延長して何年やりましたか。
 もともとの法律にある期間じゃなくて、多分、1年くらい延長しましたよね。

【担当課】
 手続き的には2年半(正確には、2年3ヶ月)くらいの手続があったかと思います。
 周知の期間が十分取れなかったというのもありましたので、知事から国に要望して、締め切りは切られましたが、できるだけ知事の意向を汲んで、期間が設定されたように理解しております。

蒲島知事
 随分延長してもらって、この特措法はあらゆる限り救済したいというのが目標ですから、そこに超党派でやった理由があったんです。
 もともと多分、自民党だけだとそこまでいかなかったかもしれないけれども、超党派の中で一緒にやるから、あたう限りの人を救済しようというのがそこにちゃんと書いてあるんです。
 それと、その調査をどんどん続けて行おうと。このあたう限りというところが、やはり時間の経過によって、あの時のあたう限り、それから2年半(正確には、2年3ヶ月)まで延長した時のあたう限り、その後、そこで締め切られますから、締め切られた後、自分たちもそうじゃないかと思われた人もたくさんいるので、それをやはり予測できなかったというところはあるかもしれない。でも、最初この特措法で、超党派でやることによってより被害者寄りの考え方の方に特措法が動いて、あたう限り救いましょうということになり、全体で5万5千人、県だけでも3万7千人です。
 だからそういう、延ばしてもやはり、それに今漏れていると思っている方がいらっしゃいますよね。
 その人たちが今特措法ではなくて公健法に認定を求めてらっしゃるというところである。
 そのところをどうやって整理するかといった時に、この前の地裁の判断は全部水俣病だという判断だったので、そしたら全部覆りますから、それだと実際に行政として対応できないから、はっきりしてくれというのが今回の上告です。
 その上級審の判断を待っているというところで、最高裁で多分また決定されるというふうに思いますけれども。その前に多くの、皆さんもそうだったけれども、今、上告なんかしないで決めてしまえと言った時に、県としてはとても対応できないし、国も対応できない。やはり明快に上級審、とりわけ最高裁できちんと決めてもらわないと行政ができないというのが我々の上告した判断です。

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質疑応答

​​熊本県旅行助成事業「くまもと再発見の旅」調査委員会について


 旅行助成問題について、先日の県議会でも質問もありましたけれども、今は第三者委員会に任せるということは再三言っていただいて承知しているんですけれども、蒲島県政下で起きた問題を改めて任期中に目途をつけたいという思いはないのかというところと、これに象徴されるような県庁内のガバナンスに関する課題について、次期リーダーになる人、次期知事にはどういった姿勢で臨んでもらいたいかという知事のお考えをお伺いしたいです。

蒲島知事
 はい。まずここで、振り返ってみますと、この問題がメディアで報道されました。メディアの方に実際に情報が先にいったというのは、これを問題提起された方が多分県庁を信じていらっしゃらなかったんじゃないかと私は思います。
 それで私がメディアの報道を聞いて「これは大変な問題だからすぐ県庁で対応して調査します」と言ったんですね。そしたら何が起こったかというと、これを提起された方の弁護士さんがそれは困ると。問題を起こした県庁が調査するのはおかしいと。第三者委員会にすべきだという御意見だったと思います。私はそれを聞いて、問題提起した人がおかしいと言っているのだから、県庁はやるなと。
 第三者委員会に頼もうと。そしたら皆さんもそれで賛成だったんじゃないですか。だから第三者委員会にお願いしたら県庁は一切手を出すなと私は部下に言いました。信頼される人がやるべきだと。(第三者委員会)は一生懸命やってらっしゃると思いますので、私がした決断を、4か月後にやはり我々がやりますという、そういう言い方はおかしいんじゃないか。
 あくまで第三者委員会が結論を出すべきだと。それまで急げとか色々なことは言うなと。そしてその結果を待って私が知事であれば決断を下すし、その結果が私の辞めた後であれば、次の知事がきちんと決断を下すと。私はそれが正しいと思います。
 あそこで、私がやるって言ってないなら別ですよ。問題提起者も代理人の弁護士の方もメディアもみんな賛成したじゃないですか。
 私は覚えています。あの時やると言ったんだから。その時、急いで一緒にやりなさい、とかそういう声でも出れば別だけれども、全員一致じゃないですか、やるなと。
 そして今頃になって遅いだとかなんでやらないんだとか、それは行政の怠慢だとね、そう言われても私の政治的なスタンス、それは一度言ったことを簡単に変えちゃいけない、正しいことは正しいことをやり抜くというふうに思っていますので、今の質問については、今の私の考えを述べさせていただきました。もうちょっと待ってください。

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質疑応答

​​熊本県庁内のガバナンスについて次期知事に求めること


 県庁内のガバナンスに関する課題について、今回の問題も含めてではあるんですけれども、次のリーダーにはどういう姿勢で臨んでもらいたいと思っていますか。​

P1450939

​蒲島知事
 私はガバナンスについては、知事は公僕だと思っています。だから公僕は県民の幸福、県民の利益、そして弱い方々の利益を最大限に守ることが行政だと思っています。
 そういう意味で、「公僕になれ」というのが次の知事にお願いすることであります。ちょっとすみません、今日は記者会見じゃないみたいな記者会見だけれども。

 

 

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​質疑応答

​​熊本県知事選について・その3


 最後、ちょっと手短に。
 知事選に戻るんですけれども、さっき有権者の判断で政党の支持というのも大きいとお話しされていました。
 それでいくと中央の方では、自民党の裏金問題で大きく揺れているんですけれども、知事は政党の推薦等は得なかったんですが、今回自民党の推薦を得た方もいらっしゃる中で、知事選に与える今の中央の影響、そういった裏金問題、それをどういうふうにお考えですか。

蒲島知事
 これまでの選挙の結果も見て、政党の影響もあると思います。ただ私が明言できることは、この蒲島県政4期目でお金のことについては絶対問題ない、と確信しています。
 少なくとも自分自身はそうですけれども。だから、政党の今の寄付金の問題とか様々な問題があっていますけれども、少なくとも熊本県の知事になる人はそういう問題には、決してならないような政治をやってほしいなと思います。
 私はそれは自分自身でも自信がありますし、熊本県庁で一度私が知事になった後だったよね、前の政権において不適正経理の問題があったので、あの時私がやった決断はとにかくその分の知事としての責任はとる。あれは50%だったかな、給料カットは。
 ちょっと忘れたけれども。いつも給料カットしてるから分からないけれども。そして、私が責任をとると。その代わり、金の問題をやった人がいれば即座に手を挙げてほしいと。
 即座に手を挙げれば、罪は許すと。その代わりそこで手を挙げなければ最後まで罪を追求するということと、これから不適正経理が起きた時には、厳罰をもって処すると。
 私は16年間、これは会計検査院も調査しているけれども、熊本県ではなかったと思います。
 だからそういう意味で、国の不正問題が熊本県に当然問題があるんじゃないかというという発想のもとで蒲島県政を見てもらいたくないなと思います。
 いいですか。今日はちょっといつもよりも価値判断のあった答弁だったんですけれども、もうあと2回ぐらいしかないので、許してほしいと思います。

【担当課】
 申し訳ありません。終わったところで恐縮なのですが、水俣病保健課でございます。
 先ほど特措法の手続の期間で2年半というふうに申し上げたところ、ちょっと細かく説明させていただきますと、特措法の施行自体は21年の7月になります。
 そこから制度は動いていますが、申込の受付期間といたしましては22年の5月1日から24年の7月31日までですので、細かく言いますと受付の期間としては2年と3か月になります。よろしくお願いいたします。

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