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令和5年(2023年)11月17日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和5年(2023年)11月17日(金曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
- 半導体関連企業の集積に伴う排水対策に向けた協定締結式について
- ルフィ像設置5周年企画展の開催及びヒノ国ARフォトイベント第2弾の実施について
- ラブくまプロジェクト公式キャラクター名前決定&LINEスタンプ配信スタート!について
質疑応答
- 半導体関連企業の集積に伴う排水対策に向けた協定締結式について・その1
- 半導体関連の政府補正予算案に関して
- 半導体関連企業の集積に伴う排水対策に向けた協定締結式について・その2
- ラブくまプロジェクト公式キャラクター名前決定&LINEスタンプ配信スタート!について
- 知事の去就について・その1
- 知事の去就について・その2
- 7月豪雨からの復旧・復興について・その1
- 7月豪雨からの復旧・復興について・その2
- 知事の去就について・その3
- 半導体関連企業の集積に伴う排水対策に向けた協定締結式について・その3
- 熊本県旅行助成事業「くまもと再発見の旅」調査委員会について
- 「熊本県地下水と土を育む農業推進県民会議」について・その1
- 「熊本県地下水と土を育む農業推進県民会議」について・その2
- 令和3年度後期高齢者医療給付費等国庫負担金に係る延滞金について
- 会計検査院報告に関して
- 職員の処分に関して
発表項目
半導体関連企業の集積に伴う排水対策に向けた協定締結式について
蒲島知事
最初の発表です。
本県における半導体関連産業の集積は、熊本県経済の発展にとどまらず、我が国の経済安全保障の一翼を担う100年に一度のビッグチャンスです。最大限の取り組みを進める必要があります。
セミコンテクノパーク周辺では、今後も更なる半導体関連産業の集積が見込まれ、工場排水への対応など、受け入れ環境の整備はまさに喫緊の課題です。
そのような中、今月6日に合志市と菊陽町の連名で、半導体関連産業の集積に伴う排水対策についての要望をお受けしました。
私は、企業が思い切った投資ができるよう、下水道の整備の見通しを示すことが重要だと考えます。
そのため今回、市町と連携しながら、県が事業主体となって、特定公共下水道事業を実施することを決断いたしました。
ついては、11月20日に合志市長、菊陽町長の御出席のもと、排水対策における基本協定の締結式を実施します。
新生シリコンアイランド九州の実現に向け、県、市及び町が互いに連携・協力し、時間的緊迫性を持って、企業の受け入れ環境の整備に取り組んで参ります。
発表項目
ルフィ像設置5周年企画展の開催及びヒノ国ARフォトイベント第2弾の実施につ
いて
蒲島知事
次の発表です。
県では人気漫画『ONE PIECE』と連携し、熊本地震の発生直後から「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」を進めています。
これまで、ルフィ像を始めとする「麦わらの一味」の銅像の設置や清和文楽とのコラボなど、様々な取組みを通して、熊本の元気を世界に発信して参りました。
ルフィ像を県庁プロムナードに設置してから、今月30日で5周年を迎えます。この記念すべき節目を祝う企画展を、11月25日から約2週間、熊本県立図書館で開催いたします。
この企画展では、本邦初公開となる銅像制作時の尾田先生による指示書や、10分の1サイズの確認用の像の展示の他、制作の過程を撮影した動画などを放映します。
また、尾田先生直筆の色紙に加え、ONE PIECE清和文楽など、これまでの制作物も一斉に披露します。ぜひ、この機会に、このプロジェクトの軌跡をご覧いただきたいと思います。
また、12月1日からは、今年3月に実施し、好評だったARフォトイベントの第2弾を実施いたします。前回同様に、南阿蘇・高森エリアと各像のエリアで実施し、新しいキャラクターも加わり、復興に向けて進む被災地を力強く後押しいたします。
このプロジェクトなどの様々な取り組みにより、熊本地震からの創造的復興は確実に進んでいます。作者の尾田先生や集英社の方々をはじめ、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
今後も、皆様に楽しんでいただける企画を通じて、引き続き、熊本の元気を世界に発信して参ります。
発表項目
ラブくまプロジェクト公式キャラクター名前決定&LINEスタンプ配信スタート!について
蒲島知事
次の発表です。
県では、全国に熊本ファンを増やし、関係人口の更なる拡大を図るため、今年1月に「ラブくまプロジェクト」を立ち上げました。
このプロジェクトの公式キャラクターを、『巨人の星』や『いなかっぺ大将』で有名な、川崎のぼる先生に考案していただきましたが、実はまだ名前がありませんでした。
今回、このキャラクターの名付け親になって欲しいと、全国の熊本ファンである会員の皆様に呼びかけを行ったところ、たくさんの素敵なアイディアをいただきました。
その中から、川崎のぼる先生に公式キャラクターの名前を決定していただきましたので、ここで発表します。
公式キャラクターの名前は、「熊馬(ゆうま)くん」です。
今後は、くまモンや「熊馬(ゆうま)くん」と一緒に、さらに熊本のファンを増やす取組みを展開していきます。
「熊馬(ゆうま)くん」の名前が決定したことを記念して、11月23日からLINEスタンプ8種類を無料で配信します。「ラブくまプロジェクト」公式LINEに登録されている皆様が対象ですので、ぜひ登録して、「熊馬(ゆうま)くん」のLINEスタンプをダウンロードしてください。
さらに、「ラブくまプロジェクト」のLINEスタンプ第2弾として、くまモンがかわいらしく動く、アニメーション付きスタンプの配信を予定しています。今日は現在作成中の8種類のスタンプの中から、特別に1種類を公開いたします。くまモンの動くLINEスタンプは、県の公式スタンプとしては初めてとなり、12月25日から8種類のスタンプを無料で配信しますので楽しみにしてください。くまモンから「熊本ファン」の皆様への素敵なクリスマスプレゼントになると思います。
最後に、「ラブくまプロジェクト交流会」の開催についてのお知らせです。
昨年度は、東京と福岡で初めて開催しましたが、今年は内容を拡充して、東京、大阪、福岡の3都市で開催します。11月23日に開催する、東京での交流会は、申込みが本日までとなっています。また、大阪は来年1月に、福岡は2月に開催予定です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
私からは以上です。
質疑応答
半導体関連企業の集積に伴う排水対策に向けた協定締結式について・その1
(幹事社)
今日、ご発表いただきました排水対策の協定に関してなんですけれども、県が事業主体となって特定公共下水道事業を実施するというところの内容です。新しい処理施設の整備などそういったところが入っているのでしょうか。具体的な協定の内容を教えていただければと思います。
蒲島知事
今日は、この協定書の内容というよりも、こういうふうな協定を結びますということで、現時点での全体像といいますか。規模の大きさ等は企業の進出状況を踏まえて検討していきますけれども、担当者から、今の段階におけるこの排水施設について発表してください。
【担当課】
下水環境課でございます。
今のご質問なんですけれども、この基本協定の締結に関しましては、今後、セミコンテクノパーク周辺で企業が集積していった場合に、既存の熊本北部浄化センターというのがあるんですけれども、そこの能力が不足していくということで新たに下水処理場を整備する必要がある。その下水処理場を整備するにあたってこの特定公共下水道事業というのを県で実施していくというのが基本協定の内容になります。以上です。
質疑応答
半導体関連の政府補正予算案に関して
(幹事社)
それに関してですけれども、先日、国の方からも補助に関して、来年度の支援ですか、来年度の予算で支援をすることが概算要求に計上したということですけれども、これは改めていくらぐらいを想定されていて、どういう国、県、周辺自治体の負担配分になっているか教えていただければ。
【担当課】
この間、11月9日くらいに新聞報道で我々も知ったところでございまして、補正で60億円程度というふうな話で記事にありまして、熊本県と北海道で配分をする方針だということは聞いております。その中身については具体的なものについて現状としては把握ができないという状況でございます。
ただ、今後この事業を進めていくには色んな検討が必要にはなってきますので、まずその検討するような予算というのが必要になってくるかと思われますので、実際に処理場(の工事費は)もう少し後の方になってくるんじゃなかろうかというふうに考えております。
蒲島知事
ちょっとそれについて私も付け加えますと、これに関しては首相官邸で行われたフォーラムで、私が岸田総理に対して直々にお願いしました。このインフラについても、やっぱり相当な県の予算が必要なので支援してほしいと。これについては複数年にわたって安定的に支援していくと、明快に総理の口から仰った。
その結果として先程60億という話が出てきましたけれども、もう既に予算が付いたということになっていますけれども、予算の額とか配分とか、これについてはまだ発表されていませんので。
ただ方向性については、半導体の集積についてのインフラの整備。道路とか下水とか、それから地下水とか、そういうことについて直々にお願いしましたし、それについては明快な御回答をいただいておりますので、方向性についてはもう、あまり不安をもっておりません。
質疑応答
半導体関連企業の集積に伴う排水対策に向けた協定締結式について・その2
(幹事社)
知事、この協定を結ぶことでどういうふうにメリットといいますか、どういうふうに変わっていくと思われますか。
蒲島知事
まずこの協定を結ぶことで、物事が進んでいるなという、「見える化」ですよね。これがとても重要だと思いますし、それに伴ってこっちの方に工場をもってきたいと思う、そういう企業が安心して来られると。そういうふうなことになると思いますし、それについて県と市と町と連携して取り組むことができるという、そういうメリットですよね。ただ、アイディアだけで、こういうことを予算がつきそうだというのはわかるけれども、その前に希望とか、市と町の思い、県の思いがあるし、それからそれに対して国と連携して取り組むこともできると思いますので、「見える化」が多分大きなメリットじゃないかなと思います。
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質疑応答
ラブくまプロジェクト公式キャラクター名前決定&LINEスタンプ配信スタート!
(幹事社)
今日の発表の中で、新たな公式キャラクターとありましたが、このキャラクターは今後どういう形で位置付けとして、くまモンとの違いといいますか、活用されていかれるのかなという思いを聞かせてください。
蒲島知事
熊馬くんという名前がとても良い名前だなと私は思ったし、それから川崎先生に選んでいただいて、一緒にスタンプのデザインも決まったし、それからそれを配信することで多くの人がそれを使うようになっていくと。
ただ、今発表しただけで、まだ一回も使われていないんですかね。どうなんですか今の状況は。
【担当課】
23日から配信ということですので、まだ今日は名前の発表と事前の予告という形になります。
蒲島知事
じゃ、ぜひ皆さんが知らせていただくと皆が使うようになるんじゃないでしょうか。くまモン(スタンプは)、今日から使えるんですか。
【担当課】
クリスマス頃に。
蒲島知事
まだクリスマス頃なの。
【担当課】
今回は一つだけ発表ということで。
蒲島知事
そういうことでまだ発表だけです。これからどうやって使われるかというのは皆さんがどのくらいこれに対して愛情をもつかということだと思いますので、よろしくお願いします。
質疑応答
知事の去就について・その1
(幹事社)
別件で毎回の質問で恐縮ですが、今、12月議会も控えておりますが、知事の今後の去就について今の考えを聞かせていただければ。
蒲島知事
議会の方で質問が出たら、それにお答えをするという形ですけれども、まだ相当時間がありますので、熟慮中であります。
(幹事社)
まだ決めていないという意味ですか。
蒲島知事
はい。
(幹事社)
わかりました。幹事社からは以上です。各社さんお願いします。
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質疑応答
知事の去就について・その2
Q
今の去就に関しての質問に関してなんですけれども、12月議会で何か表明をするというお考えですか。
蒲島知事
それについて質問が出た時に、そこでお答えするということになると思います。まだ、質問もどのような質問かを、私もつかんでおりませんので。それが大体、私の考え方であります。
Q
まだ熟慮中ということだったんですけれども、判断にあたってどういったものを基準に考えていらっしゃるところですか。
蒲島知事
判断にあたって私が一番大事なことは、TSMC、それから創造的復興の先にある熊本の姿を、きちんとこれからもその良き流れを進めていくような、そういうふうな方針をといったらおかしいですけれども、そういう流れを作っていける、そういうふうなことで考えていきたいなと思っています。
Q
確認ですが、今の流れというのをどう今後につなげていけるかどうかというところで判断していくということですか。
蒲島知事
まだ、既にできたものとこれからやらないといけないこともありますし、私の任期が4月の15日までありますので、その間にやれるところまでやることも必要ですし、それから先の方向性、例えば岸田総理についてお願いしたのは、もう10年先のことですよね。10年間くらいかけて、新しい半導体の集積に関わるインフラの整備が必要だと。これまで明らかになったのは、総理の発言から、複数年かけて安定的にインフラの整備をしていくことを支援するということですから。
そういう形で将来の整備についても、やはり私の任期中にやっておかないと先が読めませんし、それから企業もなかなか先が読めないということですから、そういうことも含めてできることは任期中にやっておくという方針で今、あと5か月しかありませんけれども、一生懸命やっているところであります。
その先についても、私のこれからどうするかについて、12月議会で質問があればそれについてはお答えしたいと思っています。
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質疑応答
7月豪雨からの復旧・復興について・その1
Q
話題が変わるんですけれども、流水型ダムに関して、治水対策に関して、知事が国にダムを含めて治水対策を要請して3年が経過することになるんですけれども、ここまでの治水対策の進捗、ダムも含めてどのように受け止めていらっしゃいますか。
蒲島知事
流水型ダムについては、やはりしっかりと進めないといけないと思っていますので、これについては、今、国から来た齋藤さん(川辺川ダム砂防事務所長)が、どういうふうな流水型ダムが、環境と治水を両立できるかという方面から研究されています。
実は、私もそれを見に行きましたけれども、とても精巧にできていて、ものすごくしっかりと考えられて、皆さんも五木村に行くとそれを見られると思いますし、それから齋藤さんの事務所(川辺川ダム砂防事務所)にお願いをすると多分見学もできると思いますので。
そうするとどれくらい濁るかとか、どのくらいの量が、水かさが上がるのか。大体私が聞いた限りでは、20年に一回くらいの洪水に十分耐えられるという。そしてその時に被害がないような形で、ダムを計画されているということですので、そういうものを、今、五木村の方々にしっかりと見ていただいて、そして納得されればその段階で、五木村の皆さんの御意見がわかるんじゃないかなと思います。
そういうことをしっかりとやっていかないといけないし、今、国もしっかりやっておりますし、県もしっかりとそれに連携していきたいと思っています。
そうすることで、さっき「流水型ダムを要請してもう3年」と仰いましたけれども、それが前に進むんじゃないかなと思っています。
ただ、齋藤さんが仰ったのが、とても私は記憶に残っているんですけれども、法律に沿ってやるのは楽だけれども、「極限まで環境に配慮してほしい」という、その極限というのが、なかなか、それを達成するのは、むしろ法律的なやつよりも難しいとは仰っていました。私が極限と言ったことにとてもしっかりと対応されているというふうに思います。
Q
ダムも含めてなんですけれども、緑の流域治水の、現時点の進捗についてはどういうふうにお考えですか。
蒲島知事
この流域治水はダム等総合的な政策ですので、これについて遊水地とか色々ありますけれども、現時点での進み具合を、担当者からお願いします。
【担当課】
知事も先程申し上げましたとおり、緑の流域治水は流水型ダムを含む、治水だけではなくて、ハード、ソフト、様々な対策を流域の総合力をもって進めていくということで取り組んでいます。
国においては、本川沿いであったりとか、あと県でも河川の整備。遊水地だったりとか、あとは宅地の嵩上げ、住まいの再建に向けて取り組んでいるところです。
進捗につきましては、流域治水協議会でありますとか、そういったところで毎年報告をさせていただいております。
直近では坂本町でありますとか、球磨村の引堤であるとか遊水地、それから宅地嵩上げ、といった着工式も行っているところです。以上です。
蒲島知事
具体的な、どこまでできたというのは、また担当者からレクをお願いします。
Q
知事の感覚といいますか、ある程度順調には来ているというふうに感じますか。
蒲島知事
私はそう思います。引堤についても、それから河川の掘削についても。
流水型ダムに関しても、きちんとした精巧なモデル【模型】を五木村で、皆が見られるような形で。
私も驚きましたけれども、例えばどこまで水が来るのかと。そして、ダムを開けたり閉めたりすることで、村民の皆様に迷惑がかからないようにするというふうな、その考え方に基づいて。決まったダムではなくて、新しいダムを考えていらっしゃる、つくっていらっしゃるという意味では、今までのダムの建設とは全く違うんじゃないんですかね。
そして、専門委員会の方も、それについてしっかりと議論されています。最終的にその議論、それからその精巧なモデル【模型】を見られて、五木村の方々が決断されるというふうに私は思っています。
県としても引き続き、ダムが五木村に与える環境影響について、丁寧に説明を尽くし、極限まで環境に優しいそういうダムをつくってほしいとお願いしておりますので、その極限というところを、今、追求されているところであります。
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質疑応答
7月豪雨からの復旧・復興について・その2
Q
豪雨の関連で、JR肥薩線の件について伺いたいんですけれども、現在どういった復旧をするかどうかについて色んな検討会で議論はされていると思いますが、中でも鉄道での再開を前提としている再生協議会の中で、費用負担のお話というのが以前から出ていると思うんですけれども、沿線の自治体の方から少し負担が大きいというような、そんなお話もあっているかと思います。今、費用負担の、負担の仕方というところの検討をされていると思うんですけれども、県として今のところ、どういう方向性でそういった負担を考えていらっしゃるのかを教えてください。
蒲島知事
肥薩線の復旧については、復旧の費用と同時に復旧後の費用負担についても大きな課題であると認識しています。現時点で想定している上下分離で行った場合、その地方負担については、地元市町村の負担をできる限り軽減できるよう県として最大限の支援を今検討しております。
それについては、熊日新聞に載っていたように、JR肥薩線の復旧費用にかかる地方負担分の全額を県が負担する方向で検討しておりますので、それが地元の方々の理解を得られるように今努力しているところです。
同時にJRさんもやはり決断されると思いますので、そういう意味では、県としてできることを最大限やって、地方の多額な負担を、県で負担しようというのが今の我々の考え方です。
Q
これは復旧費用だけでなく、復旧後の維持費用についても県がなるべく負担を、地方の負担を減らしたいというような方針で動かれているということでいいですか。
蒲島知事
気持ちはそうですけれども。地方負担分の復旧費には、そういうふうな考えがあるんですけれども、復旧後、これがどこまでいくかについては、担当者からお願いします。
【担当課】
交通政策課です。
知事が申し上げましたとおり、復旧費、それからそれ以降の復旧後の年間の維持もかなりの金額がかかることになっております。それに向けては今、地元と調整中です。
復旧後の費用につきましても、多額にかかるということと、それはずっと続くということで、市町村からは更なる負担軽減というのを求められております。そこにつきましては、まだ具体的に決まったわけではありませんけれども、引き続き協議をしているということになります。以上です。
蒲島知事
私が聞いた限りでは、県が復旧の費用について全額負担するというふうな方向で検討しているということについては、市町村からは好意的に受け止めていただいていると聞いております。
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質疑応答
知事の去就について・その3
Q
先程の質問と重複して大変恐縮なんですけれども、去就について伺いたいです。
先程、12月議会で質問が出ればお答えをするというお話だったんですけれども、今、まだ任期が残る中で色々な課題、残っている部分があると思います。途中のものもあると思います。
そういったところについては、今、どうお考えなんでしょうか。
蒲島知事
もちろん任期中の話しかできませんけれども、任期中にできる限り進めていきたいなと思っています。
今、お話しになったJR肥薩線もその一つだし、それから流水型ダムについての五木村さんの御意見とか、色々まだやるべきことは残っておりますので、それを任期中にしっかりとやっていきたいなと思っています。
質疑応答
半導体関連企業の集積に伴う排水対策に向けた協定締結式について・その3
Q
ちょっとまた冒頭発表のお話に戻るんですけれども、工場排水の対策について、先程知事、御回答で、基本協定について「見える化」が大きなメリットだというふうに仰いましたけれども、TSMCの本格稼働が来年に迫る中で、今後、こういった実際の事業を進めていくスピード感というのも非常に大事だと思うんですけれども、この辺については知事としては事業をどのように進めていくか、お考えを改めてよろしいでしょうか。
蒲島知事
今日話したのは、町と市と熊本県で一緒になって、最初の集積に伴う排水対策を話し合おうということで、そういうふうなスピード感のために、こういうことを今、行おうとしているんです。
工場が決まった後で今からやりますというのはとても遅いので、利水、それから下水、こういうのは、必ず工場が増えてきたら必要になるでしょう。
工場が決まった後で始めても遅いので、これを早く話し合っておこうと。
私が総理に、今後10年間ぐらいのインフラ対策をお願いした意味はそこにあるんです。
総理からは、きちんと複数年にわたって安定的にやりたいという、そういう御意向が示されましたので、それは国の政策でもありますから、少なくともこの10年間ぐらいにわたって、インフラ、道路も含めて、資金の目途がついたことがとても大きいと思います。
こういうものについては今のうちに、まだ予算がついたかどうかは新聞報道しか分かりませんけれども、ついたという仮定のもとに協議を始めるというのが今日の「見える化」の一つです。
そういうことがなかなか今までの行政だとそこまで、先まで「見える化」するのは難しかったんですけれども、今回は岸田総理の判断があったので我々もできると。
それがやはり工場が決まってから慌ててするんじゃなくて、今、熊本県では先行してやっていきたいというのが今日の一つの発表だったんです、排水協定の。
そういうふうに思っていただければ幸いです。
質疑応答
熊本県旅行助成事業「くまもと再発見の旅」調査委員会について
Q
県の旅行助成事業、くまもと再発見の旅を巡るお尋ねですけれども、現状、10月5日に第三者委員会が設置をされまして、ひと月半ぐらいが経過しているところですけれども、その調査の進捗というものは、事務局としてどのように認識されているでしょうか。
蒲島知事
私はそれについて全く関与していません。
進捗状況とか、内容とか、私がまずあの時に皆さんに報告したように、第三者委員会の自主性に任せています。
事務局に徹しているというふうにあの時は申しましたけれども、まさにそのままで、今、どういう状況かということまでは全く分かりません。
皆さんもぜひ取材してください。
Q
質問ですけれども、県庁、組織としては事務局を担っているわけですから、そういう観点でどれくらいに目途が出そうだとか、そういう把握をしているということもないんでしょうか。
蒲島知事
一生懸命まだ審議されているということは聞いていますけれども、いつまで、どこまでできているというのは私の方にも来ていません。
それは事務局ではどうですか。
【担当課】
人事課でございます。事務局を担っております。事務局としては第三者委員会、3名の委員の指示に基づいて動いております。あくまでその指示に従って動いていますので、指示がないことについては、お話はできませんし、県の内部であってもそれは例外ではないということでございます。ご了承いただけたらと思います。
蒲島知事
ということで、私の方にも報告はないです。それから報告を求めてもいません。
質疑応答
「熊本県地下水と土を育む農業推進県民会議」について・その1
Q
半導体と農業の水のことについて、関連で伺いたいんですけれども、知事も先月出席なさった「地下水と土を育む県民会議」ですかね。そこで出た、湛水に携わる農家が3割ぐらい減少していると。面積も2割ぐらい減少していると。知事も多分出られているからご存じだと思うんですけれども、湛水期間が延びているから現状では維持できているんですが、このままいけば湛水、かなりやばいと思うんですけれども、知事の認識を伺います。
蒲島知事
多分農業人口が減るということと同時に、やはり湛水を改めてやろうというグループも今出てきていますよね。そういう地下水と農業のベストバランスはどこかというのを必死で県庁の方も模索していると思います。今日は担当者来ていますかね。その今の農業者との話し合いの状況などをお知らせください。
【担当課】
農林水産政策課でございますが、今日はちょうど担当課が出席しておりません。また後程個別に対応させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
質疑応答
「熊本県地下水と土を育む農業推進県民会議」について・その2
Q
その絡みなんですけれども、経済界の方々も会議に出席なさって、そこでも出ているのが農家の若手をどう確保するか。社会全体で作るべきだという提言まであったんですが、その社会全体というのもポイントだと思うんですけれども、知事の任期が後どれだけかちょっとよく分からないんですけれども、どういうふうに。
蒲島知事
これを持続できるように、どういう方向で持っていくかということ。この前の話し合いでも、経済界の方々も農家の方も一緒に話し合いましたけれど、継続的に問題意識をもちながら協議していかなきゃいけないと思います。これは私の任期がどうなるかという、それ以上に重要なことで、永続的に持っていかなきゃ。
だから涵養することが農家の方々の生活基盤の確立に寄与できるような、そういう形の農家の方々の湛水対策というものが、水が農産物みたいにお金になるとか、そういうふうな方向性なんかも個人的には考えていますけどね。農作物を育ててマーケットで売るのと同じように、水を湛水して育てて、それを必要とする企業に買ってもらおうと。そういうふうな方向性も、いわゆる半導体の集積と農地のベストバランスの中に出てくるんじゃないかと私は思います。今そこまでいっているかどうかわかりませんが、ただ、一緒にやろうという農家の人も出てきていることは確かです。
Q
知事のお考えとして、持続可能な取り組みに繋がる、地下水保全、農地の保全に繋がるとみているということですか。
蒲島知事
私はそう思います。そうだったら自分たちも農業に参入しようという人たちも必ず出てくるでしょうし、そういうどちらかといえば楽観的な見方で熊本全体が良くなれば、そういう方向に熊本もいくんじゃないかと私は思っています。
そのようにいくように頑張りたいと思います。
質疑応答
令和3年度後期高齢者医療給付費等国庫負担金に係る延滞金について
Q
二点ありまして、一点目なんですけれども、後期高齢者の医療給付金の事務処理ミスで2,100万円の延滞金が発生したということで、決して小さい額じゃないと思うんですけれども、これに関しての知事としての受け止めを、まずお願いします。
蒲島知事
これについて、私も聞いて大変驚き、そして、県の職員の問題というのは皆、責任は知事にきますから、大変申し訳なく思っています。これについての詳しい事情については、担当者から。
ただ、私が言えることは、責任を感じている。私も県庁職員がやったことに関しては責任があると思っています。
これについて事情を示してください。
【担当課】
概要については先の会見で説明しておりますが、付け加えますと、個々の職員が行った業務については、組織としてしっかりフォローしていかなければならないと考えております。再発防止に向けて組織的なチェック体制を徹底して参りたいと考えております。
蒲島知事
そういうことで、こうした事態が発生したことを、組織として大変重く受け止めておりますし、個々の職員が行う事務については、組織としてチェック、フォローしていきたい、再発防止に向けて組織的なチェック体制を徹底して参りたいと。
ただ、県の事務のミスについて最終的な責任は私自身にあると考えています。県民に対して大変申し訳なく思っています。
質疑応答
会計検査院報告に関して
Q
二点目ですが、会計検査院からの、熊本関連で約7,000万円の補助金が過大交付というふうに指摘されたということですけれども、これも非常に大きな額だというふうに思っているんですけれども、これに関して知事の受け止めはいかがでしょうか。
蒲島知事
熊本地震のグループ補助金等も、会計検査院から過大交付があったと発表されています。
熊本地震のグループ補助金は、多くの被災された方々にとってはなりわいの再建について、それから本県の経済の復興にきわめて有効であったと考えています。今回、会計検査院から補助対象外の費用を含めて補助金額を歳出していた事案が1件あったとの指摘を受けました。県としても、先程と同じように、指摘を真摯に受け止めて、国費の返納などに適切に対応していきたいなと思っています。これについては担当は、何かありますか、付け加えること。ない。
今言ったように、過大な補助金を受けたということで、多分これは災害のときに国からの補助をなるべく早く被災者の方にお届けしたいという、そういうことが大きな原因としてあったかもしれませんけれども、実際に事態が生じたのを分析してみると、職員の補助事業に対する理解不足と、担当職員間の引き継ぎの不足、組織体制の不足、こういうのが原因としてあったということでありますので、この会計検査院の指摘を真摯に受け止めて、これからもチェック体制の強化や研修会の開催など、再発防止に努めていきたいと、このように思っています。
質疑応答
職員の処分に関して
Q
最後に一点、先日、農林水産部の係長級の職員が4か年にわたってパワハラをしていて、長時間の叱責だとか、ティッシュボックスを投げたりだとかをしていたということで、処分を発表されましたが、結局、内部相談員に対して通報があって、ようやく県が事態を把握したというお知らせだったんですけれども、やはりレクを伺っていても、これだけ長期にわたって、これ程、ある種目立つ行為をしていて、なぜ情報が県の方に上がらなかったのかというのが非常に疑問に思っておりまして、これは知事が、これだけ精神疾患も出るような職員が出ている中で、これだけ時間がかかってしまったのはどこに原因があるかということと、再発防止といいますか、県として何か仕組みを改めるお考えはあるかどうかということをお願いします。
蒲島知事
これも私は新聞情報で知って、大変驚いた次第であります。そういう意味では、私の方にも報告が上がってきていないという、いわゆる組織体制の不十分さがあると思います。
私は基本的に、熊本県の職員を信じていまして、そして一番県の職員が、しっかりと仕事をしてきてくれたので、これだけの大きな災害を乗り越えて、そしてTSMCとかそういうふうな経済の発展にも貢献してくれてと、全体的にはそう信じています。ただこういうことがあったということを改めて確認して、そしてこれからそれが起こらないような形で、組織体制を、人事課を含めて、しっかりと締めていきたいなと思っています。
Q
それは具体的に何か対策を検討されているということなんでしょうか。
蒲島知事
人事課で。
【担当課】
人事課です。私の方でレクもさせていただきましたけれども、まず最初の質問に関しては業務上の指導、これは必要な部分というのは当然あります。やはり組織を引き締めるため、あるいは事業を進捗するためと。ただそこが、一定のレベルを超えたのかどうかというのと、あとそれが超えてパワハラに当たるのかどうかというのが、なかなか上がってこなかった、時間がかかったという面かなというふうに思っています。
相談員が150名くらい配置をしていますけれども、全ての所属に、近くにいるという訳ではないですので、内部で指導の領域の中で、そういう認識の中でやられている行為についてなかなか上がらなかったという面があるかなと思います。
あと、今後の対策ということで、これは当日、私も記者会見で少し申し上げさせていただいた部分と重なって恐縮なんですけれども、令和2年に国が解釈を出して、令和2年6月に県として色々な通知、指針的な内容の通知ですけれども、あと懲戒処分の指針というのも大幅に変えております。そこをやはり根気強く徹底していく、あるいは、全ての職員が研修を受けることにしていますので、そこは本当に、自分ごととして研修を受けさせるというと、ちょっと語弊があるかもしれませんけれども、そこが大事かなと。
あと、あまり良くはないんですけれども、こういうことが起こったときに毅然とした態度で対応する、処分をするというのは一つ一つ時間はかかりますけれども、結果的には大きな防止になるのかなというふうに思っています。
(幹事社)
ありがとうございました。
蒲島知事
はい、どうもありがとうございました。