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令和5年(2023年)6月5日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0176804 更新日:2023年6月5日更新

 

知事定例記者会見

日時:令和5年(2023年)6月5日(月曜日) 10時00分から 
場所:知事応接室

会見録
 知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

説明資料(スライド資料) (PDFファイル:2.2MB)

発表項目・コメント

質疑応答

コメント

​梅雨期の対応について​

蒲島知事写真

蒲島知事
 最初のコメントです。
 先月29日に、熊本県が梅雨入りいたしました。
 過去の災害を教訓として、県民の皆様が安全になるために、大事なお願いが二点あります。
 一点目は、「事前の備え」です。市町村が作成するハザードマップなどで、お住まいの地域の「危険箇所」、「避難場所」、そして安全な「避難経路」をあらかじめ確認しておいてください。また、飲料水や保存食、携帯電話と充電器などをあらかじめ用意しておいてください。
 二点目は、「命を守る行動の実践」です。災害から命を守るためには気象情報をしっかり把握し、空振りを恐れず早めに避難する「命を守る行動」が何よりも重要です。
 特に大雨の際は、増水した河川や土砂災害の恐れがある場所には、絶対に近づかないようにしてください。
 県民の皆様が、避難を開始する状況やタイミングの「避難スイッチ」を明確にできるよう、県では「マイタイムライン」の作成をお願いしています。
 県のホームページに、ガイドブックを掲載していますので、ぜひ梅雨入りの前に各自作成をお願いします。
 また、6月8日に発行予定の県広報紙「県からのたより」で、災害から命を守るためにとるべき行動の指針として「くまもと防災宣言」を特集しています。こちらもぜひご覧ください。
 引き続き市町村や関係機関と連携しながら、県民の皆様の命を守る対応を行って参ります。
 報道各社におかれましても県民の皆様の早めの避難行動につながるよう、引き続き御協力をお願いいたします。​

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コメント

​​「緑の流域治水」の見える化について 

​​​​​​​​​蒲島知事写真蒲島知事
 次のコメントです。
 命と清流をともに守る「緑の流域治水」の推進のためには、球磨川流域にお住まいの方をはじめ、広く県民の皆様に、この取組みをご理解いただくことが何よりも重要です。
 そのため県では、球磨川流域の地形や河川の特徴、流水型ダムを含む「緑の流域治水」の取組みの内容を伝える動画を作成しています。
 そこで、動画をご覧ください。
 このように洪水発生のメカニズムや、流域治水の取組みなどが、分かりやすくまとめられていると思います。
 この動画は、YouTubeや県のホームページからご覧いただけます。
 また、動画のほかに、立体地図やパネル、パンフレットも制作しました。
 県では、球磨川流域のより多くの皆様に「緑の流域治水」についてご理解いただくため、流域市町村に作成したパンフレット等を配布し、防災会議などを通じて、住民の方々への周知啓発をお願いしています。
 また、教育委員会と連携して、児童生徒の皆さんに、県職員による出前授業を積極的に行い、動画を見てもらう取組みも進めています。
 多くの県民の皆様に「緑の流域治水」について、ご理解いただけるよう、今後も様々な機会を捉えて、「見える化」に取り組んで参ります。
 報道機関の皆様におかれましても、この動画等を活用いただきながら、広く県民の皆様へお知らせくださるよう、御協力をお願いいたします。

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発表項目

​​五木村振興に係る県の人的支援等について

蒲島知事写真​​蒲島知事
 次の発表です。
 昨日、五木村を訪問し、五木村の振興に向けた私の決意について、村民の皆様にご説明いたしました。
 五木村の皆様からは、「しっかり振興を進めてほしい」、「振興の財源を確保してほしい」など、県への期待や、道路整備や働く場の確保など、様々な御要望を頂きました。
 そうした御意見を直接お聴きし、改めて、村の振興を1日も早く進めていくとの決意を新たにしました。責任と覚悟をもって五木村の振興に取り組んで参ります。
 また、5月の振興計画確認式において、木下村長から、県に対して、新たな振興計画を迅速かつ着実に推進するための人的支援などについて、御要望を頂きました。
 県としましても、村の振興に向け、村民の皆様の声をしっかりと受け止め、皆様と一緒に振興を着実に進めるための体制が必要であると考えています。
 五木村には、災害支援として今年度から派遣している職員1名を含め、現在、6名の県職員が在籍しております。
 これに加え、今回、振興計画に基づく取組みをスピード感を持って進めるため、新たに2名の職員を五木村に派遣し、計8名で村の振興を支援して参ります。
 また、6月19日から、五木村役場内に「熊本県五木村振興相談室」を設置いたします。
 この「振興相談室」は、五木村振興の総合調整を担う、球磨川流域復興局の出先機関として設置し、村民の皆様から、村の振興に関する相談を直接お伺いいたします。
 五木村の皆様の声を反映させながら、村の振興が目に見える形で進むよう、県としても、全庁一丸となって、取り組んで参ります。​

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発表項目

​DXの推進に係る公募型実証事業について

蒲島知事写真蒲島知事
 最後の発表です。
 県では、人口減少など社会課題の解決や産業の発展、県民の利便性向上に向けて、デジタル・トランス・フォーメーション、いわゆるDXの推進に取り組んでいます。
 DXによる社会課題の解決に向けた実証事業について、本年度の採択事業を決定しましたのでお知らせいたします。
 本年度は、一般枠に加え、先端技術を活用した「先端枠」を新たに設け、合わせて、国内外から43件の提案を頂きました。
 先端枠は、改ざん防止やセキュリティ強化等に関する先端技術を活用して、本県の地域課題の解決を図ることを目的としています。
 こうした先端技術に特化した課題解決策の企画提案は、都道府県では初めての取組みです。
 先端枠の1件目は、データの改ざんが困難といわれる、ブロックチェーン技術の特性を活かした『終活ノート』の開発・運用です。
 終活ノートとは、相続人などへ生前の身の回りの情報等を伝えるものです。
 紙媒体における、改ざん・紛失等の課題を解決するためのもので、他の分野での活用も含め、その効果を検証いたします。
 2件目は、「NFT・メタバースを活用した球磨焼酎のブランド力向上」の取組みです。
 この事業では、容易に複製できないデジタル証明書である「NFT」を使って、PR活動実績を証明し、試飲会への参加などの特典を得られるようにします。
 さらにインターネット上の仮想空間、メタバースでのイベントも行い、ブランド力向上や交流の活性化を図ります。
 この他、一般枠として、観光、防災、物産、農業分野の4件の取組みを採択しています。
 これらの事業の効果が県内に広く展開されることで、本県のDXが加速していくことを期待しています。​

 私からは以上です。​

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質疑応答

​自然環境と再生可能エネルギーについて​​

(幹事社)
 再生可能エネルギーについて一問質問をいたします。
 県では今、法律改正もあって、再生可能エネルギーの促進区域の基準を作ろうとされているかというふうに思っていまして、温暖化防止だけじゃなくて、災害にも役立つのでよいことかとは思うんですけれども、一方で熊本県は国立公園も多い場所です。
 そうした自然環境とか景観と再生可能エネルギーとのバランスについて、知事のお考えをお聞かせいただきたいのと、メガソーラーなどの県独自の基準などについて、何か考えることがあれば教えてください。

蒲島知事
 私自身は、特に阿蘇の外輪山の中には、「メガソーラーのパネルは敷いてほしくない」ということをずっと言い続けてきました。
 一つは、阿蘇という自然を守らなければいけないということ、それから今、世界文化遺産に登録を目指しておりますので、一度メガソーラーのパネルが敷かれてしまったら、撤去することはほとんど不可能ではないかなと思います。
 だから阿蘇の外輪山の中だけはやめてほしいというのは、私がずっとこれまで、市町村にも言い続けてきましたし、県の方針でありました。
 ただ、再生可能エネルギーの必要性も十分理解しています。
 だから、それが一番良い形で、ベストバランスという言い方をしますけれども、それを目指しながら再生可能エネルギーと熊本の自然を守っていく、そのベストバランスをこれからもやっていきたいなと思っています。
 そこにやはり相当な矛盾がある場合もありますよね。再生可能エネルギーをもっと増やしたいという気持ちと、でも自然を残したいという気持ちと。そこを皆で考えながら、合意形成しながらやっていきたいというのが一つ。
 もう一つは、実際にそこに(太陽光パネルを)敷いても、それ(発電事業)が終わった段階で撤去できる、そういうシステムといいますか、そういうものも考えながら、実際に事業者の方と話し合わないといけないんじゃないかなと、このように思います。
 私は、事業者の方々も相当、この自然を守るということと、それから発電は、両方とも大事だなと思っていらっしゃると思いますので、県の方と話し合いをずっとやって、一番良い場所に、そして一番良い形で、再生可能エネルギーが展開できたらいいと思っています。
 また、その考えがないと、再生可能エネルギーという形での事業化が(無秩序に)進む恐れがあります。
 私が随分前に、市町村の会議で、「外輪山の中では太陽光パネルは敷かないでください」と言ったことがありました。
 でも、常に言い続けないと、どんどん事業者の方で進めてしまうということがありますので、大事なことは県庁としても注意深く、常に注意喚起をしながら、ここだけは守ってほしいということをアナウンスすることが大事ではないかと私は思います。以上です。

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質疑応答

​メガソーラーにかかる緑の流域治水への影響について​​

(幹事社)
 今の質問に関連して、もう一つ追加で伺いたいんですが、ベストバランスということも仰いましたが、メガソーラー等が今日発表になった緑の治水に悪影響を及ぼすような懸念は、知事として持っていらっしゃらないかということを伺いたいです。
 あともう一点、治水に関連して、立野ダムが完成しまして、国営のダムと県がどういうふうに連携して治水対策をしていくのか。防災センターも拠点になるというふうに伺っていますけれども、国営ダムとの連携について知事のお考えを聞かせてください。​

蒲島知事写真

蒲島知事
 緑の(流域)治水。何で「緑」があそこに入っているのかというのはとても大事なことです。グリーンニューディールという、アイデアを最初に発表されたのが坂東眞理子さんです。やはり、人吉・球磨の素晴らしい自然、緑を守ったうえでの治水の向上をやるべきじゃないかと。そこであえて「グリーン」ニューディールという形で、そこにグリーンが入ったと。
 清流も守ると。当然、あの美しい緑、山、それから川。そういうふうな人吉・球磨の素晴らしい自然も守りながらどのような形で治水をやっていくかということを皆で考えようと。その緑の流域治水の考え方は非常に多方面に渡っているので、皆さんにひと言で説明することができないので、今日みたいな動画で、緑の流域治水の全体像を説明したわけであります。
 そういう形でベストバランスというのは、効果的な治水と自然を守ること。そして人の命も、それから環境も守ること。そこには、すごくベストバランスという気持ちが込められています。
 そういう形で、緑の流域治水をやっていくことで、例えばさっき言った自然エネルギー、太陽光パネルなんかも含めながら、影響を考えていかなければいけないと私は思っています。
 もう一つはなんですか、二番目の質問。

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質疑応答

​立野ダム(国営ダム)との連携について​​

(幹事社)
 立野ダムについてですね。県営のダムの洪水時の情報発信などには力を入れるというふうに伺っていますけれども、立野ダムができまして本格運用は来年度になるかと思いますが、既に稼働はできますので、洪水時これからの雨季にどういうふうに県と国営ダムの情報をうまく活用して対応されるのか、そこのことを教えてください。​

蒲島知事
 立野ダムも白川流域あるいは白川の水位低下に大きく貢献していくというふうに、この前、国から発表がありました。
 これは県民も当然国民も国とか県とか無関係に大事な命、あるいは安全を守るというのは一番大事なことですから、緊密に連絡をとりながら運営していかないといけないと思っています。
 主たる運営をするところは国になりますけれども、今、国と県はとても良い関係で情報交換を行っていますし、相互信頼も、とてもあると思っています。
 その相互信頼の中で県民の安全を守っていく。それを最優先にしながら立野ダムの運営は、国と一緒になりながらやっていきたいなと思っています。
 それから、立野ダムを治水だけではなくて観光の方にも利用できないかという考え方もありますので、そういうことも大事ではないかと思います。以上です。

(幹事社)
 ありがとうございます。各社さんお願いします。

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質疑応答

​梅雨期の対応について​


 知事の冒頭のコメントにもあったんですが、例年よりも早く梅雨入りをしました。
 全国的には既に線状降水帯なども発生して被害が出ているようなところもあるのですが、改めて知事の危機意識といいますか、そこを教えてください。​

蒲島知事写真

蒲島知事
 今日、冒頭で県民にお願いしたのは、やはり早くから危機意識を持つべきだという私の考えです。
 この前の台風2号を見ていると、ものすごい線状降水帯が全国的に現れましたよね。だから、あれが熊本県だけ現れたり九州全体で現れたりすると大変なことになると。それが既に、テレビで我々は経験しましたし、私もその前の日に沖縄に行っていましたので、やはりそういうことを実体験して、皆に命を守る行動というのを考えていただきたいなと思って、今日はこういう記者会見の冒頭で梅雨期に必要な準備、それから梅雨期に向けて我々はどういう対応をとるのかということを改めてアナウンスさせていただいた次第です。

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質疑応答

​新たな五木村振興計画の村民説明会について・その1


 五木村に関してなんですけれども、昨日説明会があって色々と厳しい意見もあったと思います。
 今後なんですが、ここにもありますが振興相談室を設けて色んな意見を村民から継続して聞いていくということだと思うんですけれども、やはりその土台として振興計画がしっかり理解されていないとなかなか意見というのも届かないのかなと思うんですけれども、昨日も村民で欠席された方も沢山いますが、振興計画の周知については今後どのように取り組んでいくお考えですか。

蒲島知事
 緑の流域治水、これは令和2年11月19日に私が議会で報告したもので、これからベースとして緑の流域治水をやっていくというスタンスですね。このスタンスは変わっていません。
 昨日五木村に行って、五木村の村民の方々が、前の会議での意見では、流水型ダムが前提でこの振興を考えているんじゃないかという懸念がありました。
 いやそうではなくて、五木村の振興は待ったなしで、とにかく五木村の方々に国の新たな流水型ダムの形と、それから環境アセスメントを示す前に振興計画を進めるべきだというのが私の考えで、ダムを前提にはしていないというのは、そこにいらっしゃった人は皆分かったというふうに思います。
 そして私が昨日ご紹介したのは、(川辺川ダム砂防事務所の)齋藤所長ですかね。
 遠方(筑波)から人吉に移ってこられて、毎日毎日川辺川の濁りを見て研究されているんですけれども、極限まで命と清流を守るということはどういうことかということを常に考えながら、今研究をやってらっしゃるんですよね。
 私はその研究グループの方々の活動とその成果と、その結果がどうなるかということを早く示していただきたいなと思っています。示すことによって五木村の方々も、こういうのだったら大丈夫ではないかと思っていただくことが一番大事ですよね。
 振興計画はその前からもう走っておかないと、ちょっと油断するとすごく遅れるんですよね。
 私も沢山の災害を経験しましたけれど、例えば地震の時には発災直後に復興の方針を示すとか、あるいは有識者会議を開くとか、まだ早いんじゃないかという庁内の意見もありましたけれどもそのくらい早くしないと。
 3か月後に復旧・復興プランができましたけれども、あの時やっとかないと3か月後にはできませんよね。
 そういう意味では今回も五木村の振興が、早く計画を出すことで、それについて皆が議論し、そして財政的支援も約束して、村民の方々が何が一番自分たちに幸せかという、それを考える、そういうふうな時間的余裕もありますよね。そういう意味で、ダムを前提としていないというお答えをしたところであります。


 そういった知事の考えを、より周知していくことで、この相談室等でより建設的な議論ができると思うんですけれど、その辺は計画の中身も含めてですけれど、今後の周知のあり方はどう考えていますか。

蒲島知事
 周知のあり方は今言ったように、緑の流域治水というのは、もうだいたい流域市町村の方々は理解してくださっていると思います。この緑の流域治水というのはこういうふうなことで、五木村はどういう役割を果たしているのかなというのが、今日見たこういう動画を見ると分かります。その時に五木村の方々の貢献が、決して五木村にマイナスにならないような形で、例えば環境問題にきちんと対応する。
 私がとても驚いたのは、環境アセスメントを、普通だったら、法に沿ってとか言いますけれども、昨日の齋藤所長の話を聞いてみると、法で決められた以上に極限までと仰っていましたけれども、それくらい真剣にやっていらっしゃる。国の方がそのくらい真剣にやってくださっているので、私は国との相互信頼がとてもできているというふうに思います。
 それを続けてほしくて、それで早急にそれを示していただくと。皆が安心できる緑の流域治水、その中でどうしても流水型ダムというのは必要になってくるというのが私の考え方ですので、それを理解していただければいいなと思いました。以上です。

【担当課】
 球磨川流域復興局でございます。少し補足をさせていただきます。
 振興計画の周知についてご質問があったかと思いますけれども、五木村の方でも、昨年も開催されましたけれども村政座談会というのを予定されていると聞いておりますので、その中で振興計画についても、県も一緒に同席させていただいて周知の方を図っていきたいと思います。
 それと併せまして、今日発表がありました相談室の方でも村民の皆様の相談をしっかり県としても受けて、今後の振興につなげていきたいと思っております。以上でございます。

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質疑応答

​スターラックス航空(JX)による「熊本-台北」線の就航について・その1


 台湾のスターラックス航空が先週に「熊本-台北」間国際定期路線を復活すると発表しましたが、説明をお願いします。​

蒲島知事写真​​​​​​蒲島知事
 TSMCの熊本進出が決まって以降、「熊本-台北」間の定期便就航は本県の悲願でありました。
 今回スターラックスさんが熊本県のポテンシャルを大変高く評価してくださって、いち早く就航を決定いただいたことに心から感謝していますし、大変嬉しく思っています。
 チャイナエアラインの方も今、交渉中でありますので、これについてもぜひ就航していただきたいなと。頑張っていきたいと思います。
 就航する会社が重なるということは、航空会社がそれだけ熊本県に需要、ポテンシャルを見込んでいることの表れと私ども思っていますので、しっかりとそのポテンシャルをチャイナエアラインの方にも言っていきたいなと思っています。
 実はスターラックスの会社の方とお話して、チャイナエアラインが一緒に熊本に来ることは大歓迎だというふうに仰っていましたので、お互いが反発し合うんじゃなくて、協力し合う形で就航してくれれば嬉しいなと思っています。
 そういう意味では、ソウル線に加えて、台北線が9月1日からですけれども、繋がることが大変嬉しいと思っています。


 今のご発言の確認でもありますけれども、知事としてのお考え、受け止めとしては、スターラックスさんが開設をするということによって、チャイナエアラインの判断としては、新たに「熊本-台北」線が2社による競合路線になっていくというところに期待をされていくということで、一方、チャイナエアラインが熊本から引いてしまうという、そういったお見立てはないという理解でよろしいですか。

蒲島知事
 はい。そういう悲観的なことは、私は考えません。お互いに協力して、そして熊本を盛り上げてほしい。そういうふうな思いがいっぱいです。

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質疑応答

​新たな五木村振興計画の村民説明会について・その2 ​​


 少しお話戻ってしまって五木村振興の件なんですが、今日の発表資料にもあった相談室の設置、昨日の村民説明会でも発表があったかと思います。
 これまでも知事、村民の方の意見を聞いて尊重して、とお話してきましたが、この相談室を設置する意義ですとか、ここに届いた声はどのように反映されていくのかを改めて教えてください。

蒲島知事
 既に相談室をつくる前に、6人の職員を県から送っておりますけれども、村では新たに村の振興に挑戦する人材も数多く活躍しておられます。特に若い方々。ここで五木村の振興相談室を設置して、村民の声をしっかりと受け止めて、皆さんと一緒に振興を進めて参りたいと思っています。
 そういう意味では、役場内に県の組織を設置した事例は今までありませんけれども、新しいフォローとして、村民に近いところ、役場の中に五木村振興相談室をつくったと。そして村の振興を着実に推進していくことが重要であると考えて、意見を聞いたり、こういうことって限定しなくて、何でもそこの相談室に来ていただいて、思ったことを言ってほしいと。それが我々の望みです。
 だから、振興についてだとか、こういう限定は設けたくない。そこにいる人たちが五木村のことを、どう県に伝えたいとか、全てのことでいいんですよね。そういう形でこの五木村振興相談室、一応振興が付いていますけれども、それに限ったことではありません。

【担当課】
 球磨川流域復興局でございます。
 知事が申し上げたように、今回、村の役場の中に設置をしますので、村民の皆様に村の振興に関する相談業務をこちらの相談室の方で担っていきたいと思います。
 また、なかなか相談室だけでは解決できない問題等もあるかと思いますので、それについては球磨川流域復興局、県庁、あるいは国、あるいは村の方も繋ぎながら振興の方についてはそういう関係の皆様とも一緒になってやっていきたいと思っております。以上でございます。


 もう一点だけ、この相談室に寄せられた意見というのはどうなるんでしょうか。

蒲島知事
 相談室は復興局の出先機関なんです。だから当然県の組織として相談室ができると。
 だからそれは復興局を通して、あるいは直接県庁の方に意見が寄せられるということになります。

【担当課】
 今、知事が申し上げたように、意見については当然、我々、球磨川流域復興局の方にも参りますので、そういったご意見を、振興計画につきましては、毎年度実施計画を立てて参りますので、その実施計画の中に反映させて参りたいと思っております。以上でございます。

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質疑応答

​蒲島県政5期目について・その1​

​​Q
 先日開かれた自民党県連の政治セミナーに関して、知事も来賓でいらっしゃいました。
 その中で前川会長の方から、知事がもう一回、もう一期頑張ると仰れば自民党県連として支えていくというような発言もありました。
 いわゆる前川会長からの蒲島知事に対するラブコール、もしくは打診のようなものだとは思うんですけれども、それに関する知事の受け止めと、知事のなかで来年春に控えています、5期目に対する、5期目があるかどうかもあれですが、来年春にある知事選に対する今のお考えなどがあれば伺いたいです。

蒲島知事
 今は、創造的復興も五木村の問題もですが、多くの問題に直面しています。
 それに100%注入することで、将来のことはまだ考えていませんのでノーコメントとさせていただきます。

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質疑応答

​​蒲島県政5期目について・その2


 今の関連なんですけれども、そうすると知事としてはどのくらいの時期に判断をしたいというふうにお考えですか。

蒲島知事
 それを含めて、まだ考えておりません。

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質疑応答

​​蒲島県政5期目について・その3


 政治セミナーの場面で前川県連会長から直接、蒲島知事には願わくばもう一回という思いがないわけではないというお話を直接目の前で伺った、そのご感想を教えてください。

蒲島知事
 ずっと県議会とチーム熊本という形で行動して参りました。
 ああいう発言があるとは私も全然想像もしていなかったんですけれども、好意的に蒲島県政を受け止めてくださっているのかなということで、その部分についてはとても嬉しく思いました。
 ただ、私自身のどうするか、将来についてというのは今言ったように、今存在する沢山の大きな問題ですよね。創造的復興もそうだし、それから大空港構想もありますし、緑の流域治水もそうですし。そういうことで、今この時点で私の考えを述べることはできません。以上です。

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質疑応答

​食料の安全保障及び価格転嫁の取組みについて


 先週、国の方で食料の基本計画の見直しの指針となる、ある程度大まかな道筋が見えてきたんですけれども、今よく農家から出ている農産物の適正な価格転嫁の仕組みの創設とか、平時からの国内生産増大とかそういう流れが見えてきたと思うんですけれども、知事としてどのように受け止めてらっしゃいますか。

蒲島知事写真蒲島知事
 私は食料の安全保障というのは随分前から言ってきました。それから農家の方々が稼げる農業をしようということで、これまで土地の集約も進めて参りました。それで今頃、政府の方で食料が大事だ、食料の安全保障が大事だというのは、もっと早くから考えておかなきゃいけないことじゃなかったかなと思います。
 国際的な比較で見ても、やはり日本の農業あるいは農産物というのは、これで大丈夫かなと。特にウクライナの問題なんかが出てきた時に、一番大事なのは食料じゃないかなと思っていますので、私はずっと知事に就任した時から農家を大事にし、農家がちゃんと生活できる、その為には何が必要かというのを考えて、農業政策をやって参りました。政府の方がそういう形で乗り出してくれることによって追い風になることを願っています。
 ただ大事なことは、やはり土地の集約でも早くやっておかないとね。皆がやり始めるともうなかなかできなくなるけれども、だからそういう意味ではいち早く農業問題に取組むことで、スタートのラインが全国的よりも少し先にあるのかなという気はしますし、それから農業経営塾にしても、とても素晴らしい若手の農家が育っています。そういう意味で引き続き農業政策を先端的なものにしていくのが我が県政じゃないかなと思っていますので、それに頑張りたいと思います。


 一つのポイントとして、長年農家、農業団体から要望のあった農産物価格を流通に転嫁できる仕組みの創設を求める法整備というのも必要です。その点いかがですか。

蒲島知事
 はい。これは県だけではできませんよね。やはり国家事業だと思うので、そういう意味で例えば私が博士論文の研究をやったのが1960年から80年の後半までの日本の農業政策で、その頃はものすごい勢いで政府は農業部門に所得の分配といいますか、所得の方の支援を行っていました。
 だから日本は世界でも珍しく、都市と農村の格差が、あの経済発展の時期に顕著にならなかったんですよね。だから成長を遂げた珍しい国だと私は自分の博士論文に書いたことがあります。
 そういう意味では、60年代にできた農家に対する所得の分配が、経済発展が終わった瞬間に、90年代からなくなってしまったわけですよね。そういうことを踏まえて政府の方は新たな食料の安全保障ということを考える時に、そういう過去の自分たちの成功例もあるということも大事ですし、それからどこで失敗したかというのは、そこも見極めることが大事であると思いますので、それを踏まえながら新しい形の農業政策ができてくれればいいなと思っています。

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質疑応答

​TSMC進出等に伴う近時の状況について​


 これに関連してなんですけれども、TSMCの進出ということで菊池を中心にかなり農地も高騰して、はっきりいって農家も農地を売った方がお金になるということで、さらにそれが広がる懸念もあるんですけれども、知事としてはそれをどう受け止めて、どう対策を立てていますか。

蒲島知事
 これも私ずっと言っていますけれども、農業と工業のバランス。TSMCが熊本に来ることによって熊本の将来の姿がとても明るいものになったと思うんです。そういう意味では、農家の方々が自分の土地を死ぬまで守るという、そういう形からベストバランスで、例えば水を提供して作物を作りますよね、農家の方々が。ただ、今回それぞれJASMなんかも100%以上、使った以上の水を涵養するといいますので、それは水を生産するようなものです。 農家の方々に湛水したことに対する企業からのお金があると思うし。そういう意味で農業だけで国を守るというのも難しいし、農業だけで県の経済を守るというのも難しいけれども、これがベストバランスであってお互いに協力しながら、農業も大事にしながら、そしてTSMCの発展も、あるいは、それプラス半導体産業の発展、これは国の経済安全保障に熊本県も貢献できますよね。
 だから、Win-Winの関係だと思うんです。同じように農業とTSMCの関係もWin-Winの関係になれば私はとってもいいなと思います。
 一つよかったのは、JASMがこの前の記者会見でもいいましたけれども、100%以上の涵養をすると。今ある豊富な地下水を減らさないというのはJASMもそういう考え方。TSMCもまた来たとしてもその考え方だろうし、ソニーさんも今度来たとしてもその考え方で、だから新しく来る企業は多分それから始まる、100%の涵養量から始まる。でも、今まで10%しか涵養していなかった所についても、皆でこれを改正しましょうという動きになっています。そういう方々も参加して、今までの地下水よりもより沢山の地下水を涵養しようと。今でも地下水の量が下がっているわけでない。少し上がっているんです。それをさらに上げるということが制度として可能になれば、私は経済発展とそれから環境の問題、経済発展と農業の問題、それがプラスになれるように県としてはしなきゃいけないと思っています。
 そういう意味で、この段階で自然、あるいは環境と企業誘致の関係、マイナスマイナスじゃなくてプラスプラスに考えられるきっかけになったのはJASMの決断だと思いますけれども、来る前にそういう議論ができたことはとてもよかったなと思っています。
 来てしまって工場ができたあとでこれは困りますというんだったら困りますけれども、その前に県民の方々も皆さんも私どもも、一生懸命考えていい方法がないかというのを議論し始めたのは熊本県にとってもよかったと思うし、将来の日本の農業にとってもよかったんじゃないかなと思います。

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質疑応答

スターラックス航空(JX)による「熊本-台北」線の就航について・その2


 台北線に話戻るんですけれども、スターラックス航空が定期便就航決定いたしまして、先程知事もこれまで県が交渉してきたチャイナエアラインの就航も引き続き目指していくというお話でした。
 知事は悲観的には考えていないということで気持ちは分かるんですけれども、単純に考えるとチャイナエアラインの就航のハードルは上がったのかなという気がするんですが、これまでアウトバウンド対策が課題とされてきた、そこに県が力を入れているというのは分かるんですけれども、さらにチャイナエアラインの就航、2つ目指すということであれば力を入れていくような必要もあると思うんですけれども、その辺の対策強化はどうお考えですか。

蒲島知事写真蒲島知事
 私は悲観的な考え方を持たないというのは、私が知事になってすぐですけれども、経済団体と一緒にチャイナエアラインの社長に会いに行きました。
 最初は門前払いですよね。もう全然やる気はないと。熊本に来る気はないと。そしてそこでもう皆帰ろう帰ろうと言うわけですよ。経済界の方々がね。相手があまりにも冷たいから。
 いやせっかく来たんだから、最後までとにかく頑張ろうというので、そこで居座って、じゃどうすれば来てくれますかというところまでいったんですね。そしたらだいたい乗客がこのくらいだということで、じゃやりますと、約束しますと。それで結局高雄線が来たんですね。あの時は全くやる気がなかった。社長もやる気がなかった。
 でも、しぶとく熊本のよさを言って、最後は高雄線も搭乗率もとてもよくてよかったと思いますけれども、そういう関係がチャイナエアラインとはあると。
 この前チャイナエアラインに行った時にも、トップはとても好意的だった。ただ、機材を送る担当者の方が、高雄線を見ても、自分たちはどんどん熊本に行くけれども、熊本からあまり来てくれていないと。だから大事なことは、熊本県からもどんどん台湾に行かなければいけないというのはその時に理解した。向こうはそこが一番心配だったのね。これをクリアするために今補助金を出していますけれども、そういうところを、きちんと説明していくことと、それからやはり今回のスターラックスが儲かっているなということだよね。確かにスターラックスで、多くのTSMCの社員が行っているなとか、そこからスターラックスが搭乗率がいいなとか、そういうのを見てやはり決めると思うんですね。
 だからスターラックスも成功してほしいから、そちらもものすごく応援しなければいけないというふうに思います。それがチャイナエアラインの決断に影響すると思っています。だからそこではもうだめだと思って、あの時帰っていたら、もう全然高雄線なんかもなかったわけです。それで粘って、1時間以上粘って、もう早く帰ってくれというのを帰らなかったのがよかった。多分、経済界の方はその時のことを誰か知っていると思う。その時行った人に聞いてみてください。もう皆早く帰ろうと。でも帰らないでよかった。だから楽観性というのはとても大事です。

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質疑応答

新型コロナウイルス感染症関係について


 コロナ5類移行後1か月にまもなくなりますけれども、医療機関の対応ですとか、スムーズに移行は県の対応としてうまくいっているのか、その辺知事の受け止めを教えてください。

蒲島知事
 県の対応というよりも、スムーズにいっている方じゃないかなと私は思います。感染者数が微増はしているというふうに聞いていますけれども、5類になって、何か大きなマイナス要素が熊本県であるかというと、それぞれの方がやはりちゃんと対応されているのかなと。医療機関の方々もきちんと対応してくださっているし、それから多くの方々がまだマスクをしておられますけれども、それはやはり注意されているのかなと思いますので。
 インフルエンザがちょっと増えているのかなという、そういう報道はありますけれども、コロナに関して何かこれは失敗したなという感じを持っていらっしゃる人は私の周りにはあまりおられないですけれども。どうですか、担当者。

【担当課】
 健康危機管理課でございます。5月8日から位置づけが変更されております。事業者の方、それから県民の皆様は、我々が知る限り、そういったご不満とかはないというふうに聞いております。
 また医療機関においても、しっかり対応ができているというふうに聞いております。今後少し微増の傾向もやや見られますので、しっかり注視をしていきたいというふうに思っております。以上です。

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