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【7月30日】第33回熊本県新型コロナウイルス感染症対策本部会議における知事訓示

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0105452 更新日:2021年7月30日更新

【7月30日】新型コロナウイルス感染症対策本部会議(第33回)知事訓示 

知事訓示全文

全国の状況

 全国的に、多くの都道府県で新規感染者数が過去最高を記録する中、昨日は全国で1万人を超えました。

 そのような中、緊急事態宣言が東京都と沖縄県以外の4府県にも出され、まん延防止等重点措置が福岡県も含めた5道府県に適用される方針と聞いています。

本県の状況

 本県も7月下旬から感染者が急増しており、7月28日に県リスクレベルを「レベル5」に引き上げました。

 しかし、その後も、感染のスピードは加速しており、昨日7月29日までの1週間の新規感染者数は、国のステージ3の水準262名を大きく超える306名まで増加しました。

 また、病床使用率も、速報値で、国のスージ3の水準20%を超える22.6%となりました。

 保健所ごとの感染状況をみると、人口10万人あたりの新規感染者数は、県北地域、熊本市及びその周辺地域、八代地域で増加しています。

 そのため、一昨日7月28日に県リスクレベルを「レベル5」に上げたばかりですが、専門家の御意見も伺い、本県は、国の「ステージ3」の段階に入ったと判断いたしました。

熊本蔓延防止宣言

 このことから、人流の抑制と感染拡大を防ぐため、本日、緊急に、県独自の「熊本蔓延防止宣言」を発出し、対策強化を決定しました。

 特に、感染が拡大している地域は対策を強化することとします。

 対象は、県北地域、熊本市及びその周辺地域、八代地域の22市町とします。

まん延防止等重点措置の要請

 また、併せて、第4波の勢いをはるかに凌ぐスピードで感染拡大が続いています。

 そのため、「まん延防止等重点措置」の適用については、国との間で実務的に調整を始めます。

 そして、国のステージ4の水準が現実的になった段階で、要請することとします。

営業時間短縮要請の強化

 感染拡大地域に対する対策強化の1つ目として、全ての飲食店に対して、午後8時までの営業時間の短縮を要請します。

 ただし、熊本県感染防止対策認証店については、優遇策として、午後9時までの営業時間短縮の要請とします。

 営業時間の短縮に御協力いただいた事業者の皆様には、協力金をお支払いします。

 これらの要請については、期間を明日7月31日から8月22日までとします。

 ただし、急な要請であることも考慮し、明日からの対応が難しい場合は、遅くとも8月3日から要請に応じていただければ、その日以降の期間の協力金をお支払いします。

 事業者の皆様には、一昨日の要請から、内容が短期間で変更となり、大変御迷惑をおかけしますが、感染が急拡大している状況であるため、御理解・御協力をお願いいたします。

集客施設への働きかけ

 2つ目として、感染拡大地域の集客施設は、開館時間を午後9時までとしていただくよう御協力をお願いします。

外出自粛要請の強化

 次に、県内全域における対策強化の1つ目として、日中を含めて、不要不急の外出を控えていただくようお願いします。

 その中でも、感染拡大地域においては、午後9時以降の外出については、厳に控えていただくようお願いします。

​県外移動の制限

 県外移動についても、引き続き、全ての県外への不要不急の移動を控えていただきますようお願いします。

 また、県外にお住まいの御家族や御親戚、御友人に対して、ふるさとや御家族のことを考えて、今年の夏は、本県への旅行や帰省を控えていただくよう呼びかけをお願いします。

学校の活動制限

 2つ目として、大学を含む学校に対しては、部活動や課外活動における感染リスクの高い活動の制限又は自粛の徹底を要請します。

今後の対策の方針

 今後、「まん延防止等重点措置」が適用になった場合は、県内全域において対策を更に強化することとします。

県民の皆様へのお願い

 デルタ株は感染力が強いとされていますが、本県でも予想以上に速いスピードで感染拡大が起こっています。

 4連休の影響もこれから出てくると考えられ、今後も更なる感染の増加が確実視されます。

 これ以上感染が拡大すると、首都圏でも見られているように、本県でも医療提供体制に大きな負荷がかかることが想定され、県としては強い危機感を持っています。

 県民の皆様におかれては、本県も首都圏と同じような状況に近づきつつあることを御認識ください。

 身近な大切な人を守るためにも、基本的な感染防止対策を徹底するとともに、慎重な行動をとっていただくようお願いします。

 また、わずかでも発熱等の症状がある場合は、仕事などを休み、すぐに医療機関を受診してください。

 さらに、第5波においては、第4波と比べて、若い世代の方の感染が目立っています。

 ワクチン接種を希望される方は、本日から個人予約の受付を開始した県民広域接種センターも活用していただき、早めの接種をお願いします。

 第5波をこれ以上拡大させないために、県民お一人お一人が「感染しない」、「感染させない」と強く意識し、行動していただくようお願いします。