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令和6年(2024年)7月26日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0211229 更新日:2024年7月26日更新

【7月26日】知事定例記者会見

令和6年7月26日(金曜日)10時00分~ 

知事定例記者会見

日時:令和6年(2024年)7月26日(金曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

会見録
 知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

 説明資料(スライド資料) (PDFファイル:4.87MB)
 

発表項目・コメント
 ・本県の新型コロナウイルスの感染状況について
 ・くまモンの「復興応援”絆”大使」就任について
 ・半導体関連産業の集積促進に関する社会資本整備にかかる特別要望について
 ・長崎県・鹿児島県と連携した赤潮被害対策に関する国への緊急要望について
 ・特定利用港湾への対応について
 ・UXイノベーションハブの整備に向けて
 ・パリ2024オリンピック・「藍色くまモン」について

質疑応答
 ・赤潮被害対策に関する国への緊急要望について 
 ・特定利用港湾への対応について1
 ・特定利用港湾への対応について2
 ・UXイノベーションハブの整備について
 ・特定利用港湾への対応について3
 ・特定利用港湾への対応について4
 ・TSMC関連(台湾訪問)について
 ・特定利用港湾への対応について5
 ・新アリーナ計画について
 ・水俣病問題について
​ ・水俣病関係団体との独自懇談について
 ・特定利用港湾への対応について6
 ・藍色くまモンについて
​ ・農地減少について
 ・特定利用港湾への対応について7
 ・くまモンとの石川県訪問について

発表項目

本県の新型コロナウイルスの感染状況について

知事写真 まず1点目です。コロナについてでございますが、先週の1週間の一定点あたりの感染者数は27.13人ということで、前週よりも微増ではありますけれども、まだ増加傾向に至っておりまして、昨年5月の5類感染症(になって)以降の(感染者数としては)最大となっております。
 今週の全県の比較は今日の午後に出るそうですけれども、順位は下がっていますが、数自体はずっと増えております。これが27.13まで増えています。
 その中の株は、オミクロン株の派生系であるこのKP.3(ケーピースリー)というものが大部分を占めておりまして、こちらにつきましては、特性としてこれまでの獲得した免疫を回避する力が強いといわれております。感染力の強い株だというふうに聞いております。
 夏休みに入りまして、今後お盆の時期を迎えますので、人と会う機会が多くなることを踏まえ、感染拡大を防ぐためにも引き続き、基本的な感染症対策の徹底をお願いしたいと思います。
 定期的な換気、手洗い、手や指の消毒、うがい、そして混雑する場所ですとか、高齢者施設を訪問する際にはマスクを着用していただく。また一方で、暑い日が続くため熱中症にも注意してください。エアコンを上手に使って対応してください。

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コメント

くまモンの「復興応援”絆”大使」就任について

知事写真

 続きまして、次の項目です。くまモン入っておいで。

木村知事
 くまモンは、皆さんご承知のとおり、東日本大震災ですとか熊本地震、令和2年7月豪雨などの大規模災害が起きると、県内外の被災地に赴き、被災地の皆さんに寄り添ってまいりました。また逆に、私たち熊本県においても、熊本地震、豪雨災害の際に、国内外からの多くのご支援をいただいて、今の復旧・復興をなし遂げております。その善意の温かさを、身をもって体験している熊本県だからこそ、国内外や海外の皆さんとの被災体験を通じた絆を大事にして、被災地の復興を応援していきたいと考えております。そのため以前も告知いたしましたが、本日付でくまモンを復興応援“絆”大使に任命したいと思います。では、くまモンいいかな。
 辞令、くまモン復興応援“絆”大使を命じます。大使として皆さんに元気と幸せを届けてください。令和6年7月26日。熊本県知事木村敬。くまモンよろしく。
 では、本日、くまモンを復興応援“絆”大使に任命いたしましたが、早速来週8月2日に石川県庁にくまモンと私が一緒に訪問してまいります。馳(はせ)石川県知事に会ってきましょうね。そして、翌週の8月6日、7日、8日と、これはくまモン単独ですが、珠洲市や輪島市などに行ってもらって、被災地の方々との交流、復興の応援をして大使の仕事を果たしてこようと思います。くまモンの訪問を通じまして、能登半島地震の被災者の皆様に元気と幸せを届けられたらと思っております。くまモンよろしくね。
 ひと言意気込みをお願いしていいかな。

【くまモン】
 復興のかけはしになれるよう、がまだすモーン!
 石川県のみなさん、まっててはいよ~☆

木村知事
 ということでございます。
 くまモン、石川県に一緒に行きましょうね。よろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。

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発表項目

半導体感染産業の集積促進に関する社会資本整備に係る特別要望について

知事写真

 続きまして、次の発表項目ですが、半導体関連産業の集積に関します社会資本整備に係る特別要望を行いたいと思います。
 来週29日に予定しておりますが、政府に、今でも県は、春と秋の2回国への政策要望をしておりますけれども、今回8月の国の概算要求前に半導体関連産業の集積に関する社会資本整備に特化して要望を行います。
 具体的には、道路、そしてアクセス鉄道や豊肥本線の機能強化、排水対策、新規工業用水の整備の4つですが、道路とかアクセス鉄道、豊肥線本線については、先日の渋滞解消のトップ会談において大西市長ともお話したとおり、去年まではご一緒していなかったですけど、関連の市長、町長さんにもご一緒していくということでございます。
 昨年度の補正予算でつきました地域産業構造転換インフラ整備推進交付金は、毎回補正予算で組まなければいけません。こうした交付金を活用した社会インフラの整備をしっかり要望してまいりたいと思います。

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発表項目

長崎県・鹿児島県と連携した赤潮被害対策に関する国への緊急要望について

知事写真

 続きまして、もう一つ、これは赤潮に関するものでございます。
 報道(期間)にも発表させていただきましたが、さらにブリなどの被害が増えまして、被害総額が12億3千万円まで広がっております。その赤潮被害に対しまして、私も7月6日に天草市の栖本に参りまして、現地の養殖業者の方々とお話を伺いました。また、今週は報道の皆さんにも入っていただきましたが、関係市、町、そして漁協から持続的な養殖業推進のための要望をお受けしたところでございます。
 それで、被害はうちの県のみならず、長崎県や鹿児島県でも出ていることから、両県知事に私の方から提案しまして、3県による赤潮被害を受けた漁業者に対する緊急要望をしようということで、また、熊本県の山口県議会議長からは、長崎、鹿児島、両県議会議長にもお働きかけいただきまして、3県の知事、議長による緊急要望を実施することとしております。要望日時調整中というのは国側の事情で、前日に公表したいという理由ですけれども、先ほどの要望とプラスで、そこら辺だと思っていただければかまいません。29日じゃないかもしれません。そこだけはすみません。お許しください。
 要望項目が3つです。
 (1つ目は、)事業継続、経営安定に向けた支援の充実をお願いしています。
 2つ目は、被害を軽減するための技術の確立です。研究開発をお願いしたい(と考えております)。
 そして3つ目が、地方財政に対する財政的な支援。
 この3項目について、具体的な内容はさらに調整中でありますけれども、来週ぐらいには3県で連携して要望活動を行いたいと思っております。

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発表項目

特定利用港湾への対応について

知事写真

 これは丁寧にお話しさせていただきます。
 特定利用港湾への対応についてということでございます。
 特定利用空港・港湾というまず概念が国にあるのですが、これは「自衛隊や海上保安庁が平素、いうなら平時において必要な空港や港湾を円滑に利用できるように、関係省庁とインフラ管理者、この場合熊本港・八代港ですと熊本県になりますけれども、円滑な利用に関する枠組みを設けましょう、設けたところを特定利用空港・港湾といいましょう、特定利用空港・港湾については、民生利用を主としつつ自衛隊や海上保安庁の艦船とか飛行機の円滑な利用に資するように、必要な整備とかを行なって参る。」ということでございます。
 これにつきまして、昨年の10月、11月に国から熊本県に対して、熊本空港、熊本港、八代港を対象としたいという、検討している旨の説明がありました。これに対して熊本県から国に対して丁寧な説明を求めてきたところ、年末から今年にかけて、資料とかQ&Aとかいろいろありましたが、特に6月の12日、13日で国から関係市町村と私たち県に対して説明会が開かれました。
 そこで、7月16日に国から本県に対しまして、県管理の熊本港と八代港に対します「円滑な利用に関する枠組み」の確認要請がありました。
 この円滑な利用に関する枠組みというのはどういうものかというのを解説させていただきますと、インフラ管理者、熊本港、八代港の場合は県ですけれども、県は平素において自衛隊・海上保安庁の運用や訓練などによる施設の円滑な利用について、関係法令等を踏まえ適切に対応する。そして、自衛隊・海上保安庁とインフラ管理者は、国民の生命・財産を守るうえで緊急性の高い場合、または飛行機が空港の、艦船が港湾の安全を確保するうえで緊急性が高い場合(武力攻撃事態、武力攻撃予測事態を除く)、すなわちはどういう事態かというと、大規模な災害ですとか事故や事件の場合に当該施設の利用に関する合理的な必要があると認められたときは、民生利用に配慮しつつ緊密に連携しながら自衛隊・海上保安庁が柔軟かつ迅速に施設を利用できるように努める。それについて、着実な実施に向けて関係者間が連携調整して円滑な利用に関する意見交換を行うというものでございます。
 これについて熊本県としては、7月16日に国から確認の要請がありまして、内部で検討したところ、今回のこの利用については、港湾法の範囲内での施設の利用についての調整ですので自衛隊や海上保安庁の優先利用は前提としておらず、武力事態等の有事な枠組みとも異なる。それと熊本港、八代港のインフラ整備のより着実な推進が図られるであろう(ことが期待される)。
 3点目に、自衛隊・海上保安庁が訓練で両港を熟知することが大規模災害への派遣ですとか、国民保護の迅速な対応に、迅速かつ効率的な対応が期待されるということです。その点について、熊本地震においても自衛隊・海上保安庁の艦船に、様々な物資を港から陸上げしていただくとともに、住民の一時的な避難施設として停泊した艦船を利用したこともあります。
 大変助けられたのもありますし、また、能登半島地震をみましても、大規模災害においては、あらゆる方面、手段によって被災地にアプローチすることが重要であるということを痛感したところですので、このようなインフラの強靭化は、本県の防災力の向上にもつながると考えております。
 これを踏まえまして、熊本県としては、改めて熊本市、八代市との意見も確認しまして、熊本港、八代港の港湾施設の円滑な利用に関する枠組みについて、関係法令に踏まえて適切に対応するべきであることから、本日、確認した旨を回答いたします。また、この回答案は皆さんのお手元にもお渡ししておりますが、この制度の(国民の)理解を進めるために、国も責任をもって継続的に(国民の)理解を深めるための取組を行ってもらうことも併せて要望しております。
 国からの依頼文書、本県の回答文書などは報道資料としてお配りしておりますのでそちらをご確認ください。

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発表項目

UXイノベーションハブの整備に向けて

知事写真

 UXイノベーションハブの整備に向けてということでございます。
 熊本県の経済が将来にわたって持続的に発展していくためには、半導体や自動車産業もさることながら、第三の経済の柱として、ライフサイエンス分野を進めていこうということで、令和3年からこのUXプロジェクトというものを進めてまいりました。
 このためプロジェクト開始当初から、企業家とか研究者とか支援する人たちが、関係者が集う拠点、ハブを整備したいということを願っておりまして、本日、ホームページでUXイノベーションハブの基本構想を発表しております。本構想では、施設の整備の場所とか、方針、機能のイメージ、どんな機能を持つとか、今後のスケジュールなどについてまとめております。
 益城町にありますテクノリサーチパークの中に整備しようと思います。人と人、技術と技術がリアルな交流をするということを目指しております。この後、関係担当課が記者会見終了後にレクをさせていただくということですので、ぜひ皆さんもお伺いいただければと思っております。

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発表項目

パリ2024オリンピック・「藍色くまモン」について

知事写真

 パリ2024オリンピックについてです。
 いよいよ本日の深夜、パリオリンピックが開幕いたします。
 本県からはスライドのとおり、本県ゆかりの方が10名出る。素晴らしいです。
 この中には、例えば、私も直接、山口選手(を含む)バドミントンの3人の選手とか、陸上の筒江さん、それとフェンシングの菊池小巻さんなど、私自身も既に県庁にお越しいただいて、直接お会いして、本当に充実した表情をされていたのが印象的でした。
 また、こうした選手の皆さん方の多くは、長年熊本県が実施してきました教育委員会の熊本ワールドアスリート事業の対象選手でもありましたので、県としても、県または教育機関が一緒になって育成してきた選手がついにオリンピックに行くのだと思うと、感慨ひとしおでございます。
 そうしたなかで、アスリートたちを私たちも全力で応援していこうということで、先日、実はくまモンにフランスを訪問してもらって、現地の様子見てきてもらいましたが、盛り上がりがすごいということで、くまモンの体に何か変化が起きたようでございます。VTRをどうぞ。

木村知事
 くまモンによりますと、パリオリンピックに出場するアスリートの皆さんをはじめ、頑張っているすべての方たちを応援したいという気持ちが、高ぶり、高ぶり、高ぶって、この藍色くまモンに変化いたしました。
 今後、パリオリンピック・パラリンピックに関連するイベントにくまモンが出動するときにはこの藍色くまモンで出場させてもらいます。県民の皆さんも日本の応援団長になることを宣言するくまモンと一緒に、ぜひ応援していただきたいと思います。
 くまモンからも一言お願いします。

【くまモン】
 全力で皆さんを応援するモン!エイエイモーン!

木村知事
 ということで、この藍色くまモンと一緒に皆さんオリンピック・パラリンピックを盛り上げていきましょう。ありがとうございました。

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質疑応答​

赤潮被害対策に関する国への緊急要望について

幹事社
 2点ほどお伺いをさせてください。
 まず、1点目なんですけれども、赤潮に関するところで先ほど冒頭もコメントいただきましたように、来週にも国への要望を3県の知事で行かれるということなんですが、改めてこのタイミングで3県の知事で皆さん議長さん揃って要望を行う狙い、意義についてお伺いいたします。

木村知事
 では、まず1点目、赤潮につきましては、12億円を超える被害、そしてまた4年連続のこうした大発生という大きな被害が発生したということで、本県としては大変危機感を持っております。
 ただ、なかなか国に対して新しい制度とか予算などを要望する際に、県単独、熊本県だけでやるとインパクトが弱いので、ぜひということで、今、長崎県、鹿児島県も非常に大きな被害が、それぞれに額とかはまだ我々も関知してないですが、その都度変化しますので何ですけれども、非常に大きな被害があるということで、3県合同で特に国においてでないと事業継続に向けた支援とか、いわゆる原因の究明、メカニズムの究明などは、国の大きな力を借りないと、もういい加減できないというところもありまして、そうした国だからこそできるメカニズムの研究などを含めたところでの対応をお願いしたいというところで、3県で動くというようなところでございます。
 そしてタイミング的には、国の概算要求の前にということで、お盆前を狙っていく次第でございます。

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質疑応答

特定利用港湾への対応について1

幹事社
 もう一点テーマ変わりまして、これも冒頭発表ありました、特定利用港湾への対応に関することでお伺いいたします。本日、円滑な利用に関する枠組みについて回答されるということなんですけれども、今回これ港湾についてですけれども、空港について今後県としてどういうふうに対応されるご予定なのか、国管理であるんですけれども、そこら辺についてもしあればお願いいたします。

木村知事
 はい、熊本空港も基本国管理でございますので、国が施設管理者として国の関係省庁の間で、このいわゆる確認事項を取り交わすということでございます。特定(利用)港湾、特定利用空港への指定については熊本港、八代港と同時期にやるというふうに国からは聞いております。

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質疑応答

特定利用港湾への対応について2

幹事社
 今質問に出ました特定利用港湾について、先月ですか国のほうがもうすでに熊本県に対しては台湾有事の際、先島諸島5市町村のうち、宮古島市と多良間村に関しては、熊本県で万一のことが起きてしまったら住民の受入れ先としてという話も出ているわけなんですけれども、当然それを踏まえてのことだと思うんですが、実際に仮に万が一起きてしまったときは、受入れに向けて今後準備を進めていくという、そういう理解でいいんでしょうか。

木村知事
 まず、この特定利用港湾と国民保護と、また有事というのは微妙に全部違うものでして、有事の際の枠組みと今回の特定利用港湾の指定は異なります。紙(スライドや報道資料)にも書かせてもらっていますけれども、平時において自衛隊とか海上保安庁の、平時というとこれ平素ってあえて言い方をたぶん国がしているのも、有事、平時の間に大規模災害とかそういうのもあるものですから、たぶん平素っていうことになるから、非有事なのでしょうね。その有事においての事態については武力攻撃事態等における特定公共施設等の利用に関する法律に基づいて、それはそれでやりますということです。
 国民保護につきましては現在そういう話があって、受入れに向けた今後の計画づくりを進めていくところですけれども、今回の特定利用港湾については平素、いわゆる日々の訓練だとか、または国内での大規模災害が起きたときの動きについてのものでございますので、私たちとしては、それはしっかりむしろ取り組むべきだという観点から今回は指定に向けた手続きの円滑な利用に関する枠組みを国との間で確認したというところでございます。

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質疑応答

UXイノベーションハブの整備について

幹事社
 UXイノベーションハブの整備について、冒頭発言とかぶってしまうんですが、もう少し期待感というか狙いみたいなところをお示しいただければと思います。

木村知事
 ありがとうございます。
 時間がないので、あとで事務方の話をするということだったのでございますけれども、やはりライフサイエンスというのを柱にしていこうということで、私も副知事だった令和3年時代からこれを進めてきたんですけれども、こうしたコワーキングスペースですとかオフィス、共同のラボとかそうした場所がほしいよねということになりまして、イノベーターですね。起業家の方とか研究者の方が集える場がほしいということで、空港近くのテクノリサーチパークにこういうのを設けようということでございます。できればなるべく県費の負担を抑えるために県有地を売却しながら進めていきたいと思って、県有地を売却することを前提に企画の提案を募りたいと思っています。
 ぜひこの基本構想によって新しい人と人、技術と技術がリアルに結びつく拠点ができることで熊本のライフサイエンス産業が発展していけばいいなと思っております。

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質疑応答

特定利用港湾への対応について3

知事写真
 特定利用港湾に関してなんですけれども、特定利用港湾に関しては有事の際に攻撃目標になるのではないかという懸念もあります。そういったことの懸念に対する知事のお考えと国に対してはどのような説明を求めていかれますか。

木村知事
 はい、これは少なくとも平時の、平素の利用に関するものでございますので、今回の指定によって攻撃目標となることが高まるとは私は言えないと思っています。別に軍隊とかが常駐するための設備ではございませんし、逆をいえば国管理ですけれども熊本空港にいたってはもともと既に自衛隊と共同利用している空港でございます。ただ、国に対しては説明を十分していってくださいということは今回の報道資料、皆さんにお配りしたもの(国への回答案)にも(ありますが)、私の確認にあたってもそこは念を押しているものでございます。むしろ、併せてしっかりと整備をしていっていただきたいということ、そうした円滑な利活用につながるような十分な整備をしていただきたい。例えば港の水深を下げて、喫水を下げてもらうとかですね。いろいろなインフラ整備もこれによって積極的に推進していただきたいと思っております。


 ありがとうございます。それで特定利用港湾に選定されることのメリットというのは先ほどおっしゃっていたようなインフラ整備というふうに考えていいんでしょうか。

木村知事
 この時期に国がこういう確認を求めてきたというのも、たぶん概算要求に向けてのプロセスだと私は思っています。熊本港の例えば7.5メーターの港の岸壁の強化とか、八代港の航路整備とかに期待したいと思っております。

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質疑応答

特定利用港湾への対応について4


 2点お願いします。特定利用港湾についてなんですけれども、理解ができていなかったら恐縮なんですが、確認したという手続きなんですが、これは県として受け入れるというような考えを示したという認識なのか、どういう手続きになるんでしょうか。

木村知事
 はい、手続きのなかにおいては円滑な利用に関する枠組みというものを、関係省庁とインフラ管理者である県で確認をするという手続きが必要なので、県としてこの枠組みを、わかりやすく言えば了解したということです。それを確認したという言葉としております。(国が)確認を求めてきたので確認しましたと回答したということでございます。


 イコール受け入れる、指定を受け入れるということでしょうか。

木村知事
 国が指定をするにあたって、指定された場合には受け入れるという言葉でもいいと思います。指定するのはあくまでも国ですので。

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質疑応答

TSMC関連(台湾訪問)について


 もう一点、TSMCについてお尋ねなんですけれども、木村知事、以前のメディアへの取材のなかで、今年の夏などにも台湾のTSMCの本社を訪れるお考えを示されていましたけれども、現時点で固まっているものなど発表できるものがあれば教えてください。

木村知事
 はい、最終調整中ですので、来週ないしは次回の記者会見までに(お知らせできれば)とは思っております。
 概ね8月中には行きたいと思っていますが、相手先を含めた公表の可否についても今確認をとっておりますので、なんとか9月議会前には、できれば8月中には行きたいと思っております。今のところ(回答できるのは)そこまでで、それ以上は調整中です。

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質疑応答

特定利用港湾への対応について5


 2点質問します。
 1点目が特定利用港湾の件なんですけれども、資料には今回の確認に関する回答を踏まえて8月中にも手続きを進めたいという国の意向があるというお話だったんですけれども、指定に関しても8月中には行われるというような理解でよろしいでしょうか。

木村知事
 これは最終的に国が決めることですし、たぶん国のスケジュール感ではありますけれども、概ね8月中に何らかの国の決定がなされるものというふうに今の段階では聞いております。


 熊本空港についてもタイミングとしては同様かなというような理解ですか。

木村知事
 はい、そうです。

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質疑応答

新アリーナ計画について


 もう1点、発表項目とは異なるのですが、県立総合体育館の件について伺いたいです。桜十字グループのほうが、ヴォルターズの本拠地点でもある県立体育館を建て替えるという形でのアリーナ計画をしたいというようなお考えを今お持ちということで、こちらについて県として知事として把握されているかどうかというところと、仮にそういった相談だったりがあったときに県としてどういう対応を行なっていきたいかを教えてください。

木村知事
 はい、もう今日の朝の新聞で腰を抜かしました。
 私自身は直接今まで聞いたことがない具体的な枠組みでした。
 私自身はヴォルターズのスポンサーといいますか、オーナーである桜十字グループが新しいアリーナを求めているということは以前から聞いておりましたし、桜十字の社長とも私も懇意ですので、そういうのは聞いたことがありましたが、あのような具体的なスキームまで考えられているというのは初めて(見聞きしたところ)です。
 ただ、これから提案をするという書きぶりでしたので、今後の提案の中身を待ちたいと思っています。県は既に6月の補正予算でいわゆる民間活力といいますか、民間活力や民間事業者を活用したスポーツ施設のあり方についての検討予算を入れておりますので、そうしたまずしっかりとした検討会議を、まずはしっかりそこで議論を交わしていきたい。そのなかで当然もしプランがあるのであればぜひ聞いていきたいと思います。

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質疑応答​

水俣病問題について


 水俣病についていくつかお尋ねします。1つ目が、旧優生保護法の最高裁判決で、岸田首相が除斥期間の主張をこれから他の訴訟でも撤回するという考えを示しましたけれども、水俣病の特に不知火患者会などの訴訟で、国・県いずれも除斥期間の主張をしています。今後の対応やこれからの対応について、国と協議するようなお考えは現時点でございますでしょうか。

木村知事
 お答えします。今、係争中のことですし、私どもはその適用について今までも求めてきておりますので、現時点ではそれ以上のことは申し上げられません。今は、今までどおりでございます。


 ということは、これからも主張を続けられるという理解でよろしいでしょうか。

木村知事
 すみません、裁判のことを、これから何を主張するということは申し上げられません。


 分わかりました。ちょっと聞き方を変えたいと思います。
 今回7月上旬に3日間かけて行われました、環境省伊藤環境大臣との再懇談の場で、木村知事も同席をされました。その際、長年救済を受けられずにいる被害者の方々の声も直接聞かれたと思うんですけれども、今回の最高裁の判例変更で、国や県が主張しない限り除斥期間の適用というところが無くなってしまう、主張が必須事項となったんですけれども、除斥期間が適用されるかどうかというボールは国や県にあるというような状況になりまして、そういった長年救済が受けられなかった方々の思いを直接聞かれたことを踏まえて、国・県が主張することで救済の道が閉ざされてしまう可能性があることについてはどのようにお考えでしょうか。

木村知事
 まず、旧優生保護法の問題と水俣病の救済に関わる問題を一律に議論するのは相応しくないと思います。
 それぞれの中での、経緯がいろいろある中での主張でございますので、今後どういう主張を取っていくかについては、今申し上げたとおり係争中なので申し上げることは出来ませんけれども、そこはそこだと(考えております)。であれば、そもそも除斥期間の規定自体の意味があるのか、一般論として民法の(規定として意味があるのか)。ただあれはいるんだろうとなると、そういうのもあるんじゃないかと思いますので、私自身はそれ以上のことは今申し上げられません。

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質疑応答

水俣病関係団体との独自懇談ついて


 もう一点別の観点から教えてください。水俣病患者連合からも、熊本県と続けて懇談を求められていたと思いますが、具体的な日程やメンバーやスケジュールなど決まっていることがあれば教えてください。

木村知事
 はい。患者連合さんからも、もう一度、正直もうちょっと踏み込んで私と話がしたいということでしたので、それについては一応8月17日に開催する方向で今調整をしております。ただ、なかなか私も日程が取れないので、希望どおりの日程になれるかどうかは分かりませんが、一応17日に(出席できるよう調整しております)。


 17日に木村知事も出席された再懇談をされる予定ということで。

木村知事
 県としての懇談というのも、やはり8月4日の同時にというのは、団体側のご意向で、他の団体とご一緒にというのは、どうも違うようなので、8月17日で今調整をかけています。


 最後にもう一つだけ、その懇談の次の患者連合さんとの懇談の中身自体はどういった中身になりそうでしょうか。

木村知事
 これまでの意見交換のことで、それは担当課に聞いてほしいですけれども、ただ8月中となると多分国に何を求めていくのかとかいう意思の確認だと思っています。ただ先方と協議をしながら、まずは私の日程を確保してくれということで聞いております。

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質疑応答

特定利用港湾への対応について6


 特定利用港湾に戻るんですけれども、最初に確認なんですが平素のところと別に、緊急性が高い場合の対応なども今回の対応に含んでいるという理解でいいでしょうか。

木村知事
 緊急性が高い場合というなかで、この武力攻撃事態と武力攻撃予測事態は除いたところですね。それは何かというと、大規模な災害発生時とか大規模な事故・事件の場合を想定しているということです。


 大規模な事故・事件と武力攻撃事態等をどう線を引くのかというところは今の段階で何か明確な考えはありますでしょうか。

木村知事
 そこは国の法律の建て付け上です。国がいわゆる武力攻撃事態の場合は、武力攻撃事態等における特定公共施設等の利用に関する法律というのがあって、それで全部たぶん国が主導して動くということになっておりますので、有事の際には、有事というかそういう武力事態の際はこの特定利用とは別のまた次元の話、別の法律で動きます。ですから今回はむしろはっきり言えば、大災害もそうですけれども、平時の訓練とかそういうのをやりたいための特定利用施設です。


 ただ大規模な事件・事故と有事武力攻撃事態は明確に線を引くのはかなり難しいと思うんですけれども、これは十分に分けられているというお考えでしょうか。

木村知事
 あとで担当課の方から法律の条文とか立て付けはご説明させていただきたいと思うんですけれども、私は明確にそこは、いわゆる有事という武力攻撃に伴うものについてはもう明確に法律で線が引かれていると思います。


 はい、わかりました。大規模な災害等は今も、例えば災害救助法で知事が要請をするという形で運用ができると思うんですけれども、それとは別の制度に依存する、制度を使う必要があるんでしょうか。

木村知事
 はい、これも私の推察ですけれども、たぶんそういうことによって国は整備を推進したいんだと思うんですよ。艦船が通れるとか泊まれるように港の深堀りをしたいとか、岸壁を強化したいとかいうときに、そこの港だけなんでそれをやるのっていう理屈がたぶん他の港との間でつけられないなかで、特定利用港湾というのを指定して、そうした平時においても自衛隊とか海上保安庁の艦船とかが訓練とかで利用できるようにするぐらいのしっかりとした港湾にしていこうという、そのための今回の指定というのが私たちの理解です。

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質疑応答

藍色くまモンについて


 もう1点、先ほどの(藍色)くまモンなんですけれども、どこまで聞けるものなのか私よくわからないんですが、なんで藍色なのかとかそのあたりっていうのは詳細不明って書いてあるんですけれども、何か理由とかフランスの国旗との関係とかというのはあるんでしょうか。

木村知事
 実は、藍色くまモンは東京オリンピックのときに最初やっていたんです。東京オリンピックのときの(ジャパン)カラーが藍色でしたので、そういう思いで。
 詳細不明っていうのはなんでその色になるかっていうのを、どの化学物質が出るからそうとか、そういうのはわかりませんということです。


 じゃこれは初めてじゃないんですか。

木村知事
 東京オリンピックの時も(藍色くまモンが)出たけど(コロナ禍で)あんまり出番がなかったので、リベンジです。
 ぜひ藍色くまモンを目立たせたいという思いです。

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質疑応答

農地減少について


 菊池地域の農地減少の問題についてお伺いしたいんですが、今その影響ある農家のニーズ調査をやっていると思っているんですが、ニーズ調査が現状終わったと思うんですけど、それに向けて知事のお考えというのを聞かせてください。

木村知事
 ニーズ調査は終わってないと思っています。報告をまだ受けてないので。
 ただ、現状として先日もJA経済連からも要望がありましたように、非常にやっぱり工業用地としての需要が高くて、農地の減少に対して非常に危機感を持っているというご要望がありました。
 県としてともかくできることをもっと考えようというのが今の段階です。もう少しすみません具体のところは担当課にお伺いしていただけるとありがたいです。


 県は今、有休農地と農家とのマッチングですか、ただ、それが先月に聞いた段階ではまた1軒10ヘクタールとなかなか進まないなかで、農家というのはかなり危機感を持っていると思うんです。そういうなかで農業団地等の声がいろいろと出ていると思うんですけれども、実際に農業団地にまで踏み込む考えなんでしょうか。

木村知事
 これは大きな決断がいることでして、その可否も含めて、よく関係者と検討しなければいけないと思っています。また、どういう整備手法を使えばスピード感をもってできるのかというのが1点。2点目が、普通のいわゆる土地改良事業でいけば農家の負担が生じる枠組みの中で作るわけで、工業団地のように県が整備してポンと売るみたいなのが多分国の制度上は想定されていないと思いますので、そういう国の制度との相容をどこまでやるのか。多分、工業団地みたいに県が整備してその原価を全部持っていた形で農家に買ってくれというのは多分無理だと思いますので、いろいろな手法は考えなければいけないと思いますが、そういう要望があったのは事実ですので、県として今後検討していかなければいけないと思っています。


 関連してもう一点なんですが、有休農地とのマッチングですね、私もいいと思うんですけど、期待はしてるんですけど、現実的にはなかなかうまくいってないと。何らかの対策はとらないといけないと思うんですけど、いかがでしょうか。

木村知事
 はい、まず一番うまくいかない理由は、今の農地が、便利がよくて、有休農地がちょっと山手というか、奥の方にあるので、条件が不利になるというところに対するやはり不便になるというのがご不満の理由だと思っています。
 またその有休農地、または耕作放棄地と言われるところは何年か経つと相当やっぱり荒れているところもありますので、土地としての広さはあってもそこに何らかの整備を加えなければいけない。
 そういう小規模な整備についての支援策がまだ不十分なので、そこら辺の問題だと思っています。
 ただなるべくやれることをやれる限りのことをやりたいと思っていますが、そこはもう先ほどの最初の質問に戻りますけれども、現場の農地の方のニーズと合わせてしっかり検討していきたいと思います。
 すみません、詳細は農地・担い手支援課にお伺いください。

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質疑応答

特定利用港湾への対応について7​


 特定港湾のことで、港に関しては確認をしたというお話をされるということなんですが、空港についてはこれはどういう手続きになるんでしょうか。

木村知事
 空港についてはいわゆるインフラ管理者というのが国といいますか、国土交通省の中の旧運輸省というか、大阪航空局とかなんでしょうかね。
 ですので、そことの間で省庁同士で確認をされるということになります。


 県としてそれについて何かということはないのでしょうか。

木村知事
 先ほど申し上げましたように6月の説明会というのは、空港の関係の大津町とか菊陽町とか、そういうところも入ってやっているんですね。
 ですので、そうした中でさらなる説明を求めるという意見はその時ありませんでしたので、今回、ただ一方である程度丁寧に説明していくということを県の回答の中に入れているのでそこの中で空港についても丁寧な説明をお願いしたいと思っています。
 ただ、今のところその説明以上のものを何か(国に)求めることはありません。


 極端な話ですけど、空港の利用について県が難色を示したとしてもそれはあまり手続き上問題ではないということでしょうか。

木村知事
 県が難色を示せば、国は国で何か考えるでしょうけれども、周辺市町村と国や県の6月の意見交換においてもさらなるこういう対策を取ってくれとかいう声は市町村からも出ませんでしたので、熊本県としても問題はないと考えております。

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質疑応答

くまモンとの石川県訪問について

知事写真
 最初の発表のくまモンの復興応援“絆”大使の件なんですけれども、木村知事も石川県の方に行かれて馳(はせ)石川県知事とお話されるというようなお話もありましたけれども、県の方からも職員を派遣されていると思います。どういった意見交換を行いたいかなど、伺ってもよろしいでしょうか。

木村知事
 はい、一応、私の方の予定ではありますが、8月2日までが実は全国知事会議が31日の夜から、福井でありまして、それで2日の午前中に終わった後、石川県庁に行って馳(はせ)石川県知事にお会いして、くまモンと一緒に行くと(いう計画です)。
 その後、くまモンは大変忙しいので、ちょっと週末は色々予定があって、私と別行動です。私がその後3日に輪島市とか珠洲市に行かせていただいて、県が職員を派遣しているところ、またこれまで派遣していたところに行かせていただいて、先方の首長さんと意見を交わし、また現在派遣されている職員と、今、能登半島地震の被害の状況、そしてまたこれから何が私たち熊本県職員に求められているのかという意見交換を派遣している職員としていきたいと考えております。

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