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バラエティー豊かな温もりある作品たち
歴史探訪長年使える品質の高さと工夫が自慢。
球磨川や氷川水系から搬出される良質な木材によって、木工品が盛んな地域であった八代。品質の高さは言うまでもなく、使い心地、丈夫さにもその歴史は息づいている。
財産ともなる木製家具や調度品。それらを長年の使用に耐えることが出来るよう、職人たちは木の種類や特性などを知り尽くし、多種多様な仕口(接合の方法)や知恵と技術の蓄積を受け継いだり、切り拓いたりしている。総手づくりを基本とし、金針を使わない昔ながらの工法には、職人の思いが込められている。
丈夫なだけではない。見た目や手触りなどを通して、木の温もりや職人の心が人々に「物を大切に使う」ことを伝える財産であるかもしれない。数十年、数百年を生きてきた木の命に、人の技術と感性が加わった木工品の魅力を触れて感じてほしい。
樹種により3年から10年位、
自然乾燥させる。
肌目、色調、紋様等別に木取りする。
木材の習性を十分熟知し、永年使用
しても狂いがこないように昔ながら
の手作りでアリ組剣止めなどの細工
をする。
製品により板作り、カマチ作りなど
で組み立てる。
樹種によりウルシ、ラッカー、ウレタンなどを塗る。
八代に伝わる彦一とんち話を題材にしたユニークな形のこま。見た目はタヌキなどの愛らしい人形ですが、頭、胴、カサ、台、尾の4つのこまに変身します。
江戸後期、日奈久温泉に「おきん」という瓜実顔の美女がいた。遠来の湯治客もおきんを一目みたいと訪れた。おきんは若くして世を去ったため、里人がその姿を偲び、人形を作って売り出したのが始まり。
県下唯一の桐製のうき。永年の勘を頼りに木片を削り、使いやすさと鮮やかな色づけを重視した傑作。
工芸品 | 工房 | 住所 | 連絡先・ホームページ | 見学 | 体験 | 取扱店 |
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家具類 | 木工房ひのかわ | 八代郡氷川町宮原671-1(第1・3水曜、盆、正月定休) | Tel.0965-62-2133 創作家具・注文家具・熊本の家具工房<木工房ひのかわ><外部リンク> |
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木工房ひのかわ |
五家荘工芸 | 八代市泉町葉木86(不定休/盆、正月定休) | Tel.0965-67-5377 |
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五家荘工芸、熊本県伝統工芸館 | |
彦一こま | 彦一こま | 八代郡氷川町宮原955-1(不定休) | Tel.0965-62-2506 |
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彦一こま、熊本県伝統工芸館、まちつくり酒屋、立神峡里地公園 |
おきんじょ人形 | 桑原竹細工店 | 八代市日奈久中町315(不定休) | Tel.0965-38-0336 |
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桑原竹細工店、熊本県伝統工芸館、熊本県物産館、熊本文化の森 |
木製うき | (有)財津釣具 | 八代郡氷川町宮原381-5(土・日、祝、盆、正月定休) | Tel.0965-62-2131 |
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(有)財津釣具、まちつくり酒屋、立神峡里地公園 |