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森林・林業関係PR動画「TSUNAGU」

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0126171 更新日:2022年3月16日更新
阿蘇地域振興局林務課で作成した森林・林業に関する動画を紹介するページです。

TSUNAGU ~阿蘇神社拝殿での地域材利用~ (令和4年(2022年)3月掲載)

~地域材利利用までの道のり~
平成28年熊本地震で被災した阿蘇神社の拝殿は令和3年7月に再建されました。ここにはスギやヒノキなどの地域材(県産材)が約8割使われています。しかし、当初は再建計画が急ピッチで進められたため外国産木材が使われることとなっていました。限られた工期の中で、拝殿に使用できる品質の地域材を揃えることは困難と考えられていたからです。
熊本県では、熊本地震からの創造的復興が大きなテーマとして掲げられており、また林政分野においては県産木材の利活用の最大化がテーマとされています。そうした中、阿蘇地域振興局林務課では、施主である阿蘇神社や設計会社と40回以上にわたる協議を重ね、地域材利用の意義を粘り強くお伝えしました。

~生徒参画による演習林材の提供~
阿蘇中央高校では以前から生徒への教育を目的とした演習林の利活用を模索し、林務課にも相談があっていました。そこで、神社復興に向けた生徒参画による演習林材提供を企画し、高校とも協議を重ねたところ賛同が得られ、樹齢91年のヒノキという節の少ない貴重な材料の供給が可能となりました。また、生徒には演習林で行われた安全祈願祭への参画、伐採後の玉切や運材の実習、神社復旧工事の見学などの機会を提供することもでき、林業の魅力を伝えたり郷土に対する誇りを育てたりすることに貢献できたのではないかと思います(同校からくまもと林業大学校への進学など、林業の道に進まれた生徒もおられます。また、演習林での安全祈願祭は新聞にも取り上げられ、全国の卒業生からも大きな反響があったとのことです)。

~分離発注と地元森林組合の参画~
関係者との協議を通して、施主が工事発注に先行して木材を発注する「分離発注」により、地域材の調達や木材乾燥など加工に必要な時間が確保できるようになったほか、演習林材や林業者から提供の申し出があった地域のブランド材「阿蘇南郷檜」など施主が指定した木材を工事請負者に供給することが可能となりました。
一方、分離発注により必要な木材を揃えるためには、木材の伐採や加工、阿蘇地域だけでは不足する木材を調達することができる事業者の参画が不可欠でした。林産や販売事業を展開する阿蘇森林組合は今回の復旧工事ほどの寺社への納材は未経験でしたが、「地元に貢献したい」という思いから木材の調達業務を引き受けて頂き、阿蘇神社と森林組合で納材の契約が交わされました。その後、阿蘇森林組合では工事施工業者との検品や納材など長期に亘り調達業務に多大なご協力を頂き、納材を完了していただきました。

~創造的復興~
林務課の働きかけから始まった外国産木材を地域材へ変更するという取組みには、多くの関係者を巻き込み様々な調整や協議などが必要でした。しかし、「地域の繋がり」が持てたことで、地域材の供給が実現できただけでなく、地元の高校生や林業関係者が誇りや夢を持つという「将来への繋がり」もでき、施主である阿蘇神社様にも「意義深いものだった」と言って頂ける取組みとなりました。これは、単なる再建工事にとどまらない「創造的復興」と呼べるのではないでしょうか?
ここに掲載している動画は、今回の取組みを記録し今後に繋げていけるよう、演習林での伐採や復旧工事の過程のほか、関係者の皆さまへのインタビューを収録したものです。ご覧頂ければ幸いです。

TSUNAGU ~阿蘇神社拝殿復興での地域材利用~ ロングver

TSUNAGU ~阿蘇神社拝殿復興での地域材利用~ ショートver

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