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令和2年(2020年)2月28日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0007462 更新日:2020年2月28日更新

知事定例記者会見

日時:令和2年(2020年)2月28日(金曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

動画

 動画はこちらからご覧いただけます。

会見録

 知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

 説明資料(PDFファイル:4.5MB)

コメント

発表項目

質疑応答

コメント

学校の臨時休校(※)について

蒲島知事
 まず、昨夜、国から公表されました、学校の臨時休校についてです。
 感染防止の重要局面を迎えていること、本県でも5人の感染者が発生していることを踏まえ、県民の皆様にもご理解とご協力をお願いしたいと思います。特に、共働き世帯やひとり親世帯の方が休みを取りやすいよう、私からも各企業に対し、本日付けで協力をお願いいたします。
 全ての部局において、取り得るすべての対策を検討し、即実行していくことを本日指示いたしました。

 ※国からの通知等においては、臨時「休業」という表現になっていますが、本ページでは一般に馴染みのある「休校」で統一します。

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コメント

新型コロナウイルスへの対応について

蒲島知事
 それでは本題に移ります。まず、私からコメントです。

知事1 新型コロナウイルス感染症については、現在、県内で5名の患者が確認されており、感染の拡大防止に向け、県を挙げて全力で対応に当たっています。24日に国の専門家会議が示した見解でも、これから1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際とされています。
 感染の拡大を防止するため、県民の皆様お一人お一人が落ち着いて行動し、手洗いや咳エチケットなどを徹底していただくことが大変重要であります。発熱等の風邪症状が見られるときは、会社や学校を休み、外出を控えていただきますようお願いいたします。
 もし、風邪の症状が続く場合や強いだるさ、息苦しさがある場合は、直接医療機関に行くのではなく、まずは県内11カ所にある24時間対応の相談センターにご連絡ください。この相談センターについては、本日から熊本市と連携して、県内民放4局のテレビコマーシャルで広く周知を開始しました。引き続き、迅速で正確な情報提供に努めますので、県や市町村からの情報をご確認いただきますようお願いいたします。
 また、新型コロナウイルス感染症の拡大が心配されるなか、本県においても、宿泊や宴会のキャンセルが相次ぐなど、県経済への深刻な影響も懸念されます。そこで、県民生活や県経済への影響を最小化するため、中小企業向けの融資で100億円規模の資金繰り支援をはじめ、県として緊急対策を取りまとめ、先ほど本部会議において発表いたしました。
 また、本部会議の中では、県立学校の臨時休校にかかる当面の方針についても、公表されたところです。
 熊本地震においても、県民の皆様の力を結集し、逆境を乗り越えてきました。今回もこの逆境を乗り切るため、引き続き、関係機関と緊密に連携しながら、しっかり対応して参ります。

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発表項目

2019年くまモン利用商品売上高について

 報道資料(2019年くまモン利用商品年間売上高 1,579億円!)(PDFファイル:604KB)

蒲島知事
 それでは、発表に移ります。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、先日くまモン誕生祭の開催を延期することになり、私も大変残念に思っているところです。
 そのような中、この度、2019年のくまモン利用商品の売上高がまとまりましたので、ご報告いたします。
 2019年の売上高は、1,579億円となり、2011年の調査開始以来、8年連続で前年売り上げを更新しました。また、これまでの累計も8,100億円を超え、1兆円という新たな目標も見えて参りました。
 売上高が増加した主な要因は、現在も全国でくまモンを利用した復興支援商品を販売していただいていることや、2018年からスタートした海外でのイラスト利用が順調に伸びていることであります。くまモン利用商品の購入を通して、本県を応援してくださる皆様の温かいお気持ちに改めて感謝申し上げます。
 また、先日発表された民間のキャラクター好感度調査でも、2016年から4年連続で1位となり、くまモンの人気を改めて認識するとともに、とても頼もしく感じています。
 くまモンには、熊本地震の時もそうだったように、県民の皆様をはじめ、熊本を元気にしてくれる存在として、今後も活躍してほしいと思います。
 引き続き、くまモンの応援をよろしくお願いいたします。

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発表項目

今年度中にすべての災害公営住宅に入居できるようになりました!

 報道資料(今年度中にすべての災害公営住宅に入居できるようになりました!)(PDFファイル:205KB)

蒲島知事
 続いての発表です。
 熊本地震の発生から間もなく4年を迎えます。これまで「すまいの再建なくして心の復興はない」との強い決意のもと、被災された方々のすまいの再建を県政の最重要課題と位置づけ、全力で取り組んで参りました。
 特に、一日も早い整備を目指して取り組んで参りました災害公営住宅については、3月末には 12市町村 1,715戸 すべてが完成し、入居が可能となります。入居を予定されている方々は、心待ちにされていましたので、私も大変うれしく思うとともに、ご尽力いただいた市町村や工事関係者の方々に、改めて心からお礼を申し上げます。
 引き続き、木山地区の土地区画整理事業や県道熊本高森線の4車線化などに取り組み、被災された全ての方々が再建を果たされるまで、全力で支援を行なって参ります。

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発表項目

南阿蘇村立野・黒川地域の創造的復興について

 報道資料(南阿蘇村立野・黒川地域の創造的復興に向けた取組みについて)(PDFファイル:537KB)

蒲島知事
 最後の発表です。
 南阿蘇村の立野・黒川地域は、熊本地震により特に局所的・集中的な被害が発生した地域です。この地域の創造的復興が実現することは、阿蘇地域の復興、ひいては熊本県全体の創造的復興につながるものと考えています。
 国・県・南阿蘇村では、これまで国道57号北側復旧ルートや国道325号阿蘇大橋、JR豊肥本線など阿蘇へのアクセスルートの回復に向け、強力に取り組んできました。このほか立野・黒川地域では、6つのプロジェクトを中心に創造的復興を進めています。この度、三者で連携し、新たに3つのプロジェクトに取り組むことといたしました。
 まず、プロジェクト1として、仮称ですが、「新阿蘇大橋展望広場」を新たに阿蘇大橋のたもとに整備します。この展望広場は、立野峡谷から熊本平野まで眺めることができ、みんなの家を活用した休憩所も整備する予定です。阿蘇大橋の開通に合わせ、2020年度中のオープンを目指しています。
 次に、プロジェクト2として、「阿蘇パノラマテラス」を大規模崩壊斜面の頂上に整備します。ここは標高750mから外輪山を見下ろすことができる絶景スポットで、阿蘇五岳から有明海まで270度のパノラマが広がっています。来年度、南阿蘇村において基本計画を策定し、どのような施設を設置するのか、検討を進められる予定です。
 さらに、プロジェクト3として、「数鹿流ケ滝(すがるがたき)展望所」を国道57号沿いに整備します。地震前の展望所が地震により崩れ、利用できなくなったため、新たな展望所を整備いたします。
 このほか、立野・黒川地域で進められている事業の中で、本日は本県が取り組んでいる2つのプロジェクトについてもご説明いたします。
 一つ目が、プロジェクト4の「熊本地震震災ミュージアムの中核拠点」の整備です。来月には、旧東海大学阿蘇校舎1号館等の震災遺構の保存工事が完了し、4月下旬にオープンする予定です。また、アートポリス事業として進めている体験・展示施設が、令和4年春にオープンする予定です。
 次に、プロジェクト5の「県道河陰阿蘇線の整備」です。国により整備が進められている国道325号阿蘇大橋とともに、震災ミュージアムや阿蘇山上へのアクセス向上にも繋がり、観光面でも復興の後押しになるものと考えています。
 今回、三者が連携して取り組むこれらのプロジェクトを通して、南阿蘇が力強く復興する姿を大迫力で感じていただくことができ、今後、新たな観光スポットとして、多くの方が訪れる施設になることを期待しています。
 阿蘇地域のにぎわい再生に向け、一日も早く完成できるよう、今後も国や市町村等と連携して、全力で取り組んでまいります。
 コメントは、以上です。

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質疑応答

学校の臨時休校について・その1

(幹事社)
 ありがとうございます。まず、学校の休校についてなんですけれども、昨日、安倍総理がいきなり休校の要請をされました。保護者などには混乱もあっているようですが、改めてこの知事の今回方針案を決められたと思うんですけれども、知事のお考えと所感を教えてください。

知事2

蒲島知事
 はい。先ほども申しましたように、今現在がこの新型コロナウイルスの感染防止対策の重要な局面であります。子どもたちの安全・安心の確保の観点でも、熊本県として万全の措置を講じる必要があると考えています。
 それからもう一つは、本県でも5人の感染者が発生していることを踏まえ、県民に対しても感染防止の重要な局面ということをご理解とご協力をいただきたいと思います。
 そして、県民生活への影響を最小化できるよう、今日の本部(会議)で私が各部局長に指示をしましたように、あらゆる方策をとって、とりわけ子育てが難しい共働きされている方々、あるいは医療関係者の方々、特別支援学校生徒の保護者の方々、その方々が仕事と育児の両立ができるような形を是非、県も考えていきたいと思います。
 特に、シングルマザーの方々は、子どもをおいて仕事に行けないというようなことになると大変であります。そういう方々にとっても会社の理解がとても必要だと思いますので、私の方から協力のお願いをしたいというふうに思います。

(幹事社)
 知事としてもやむを得ない判断というか、要請だと。

蒲島知事
 基本的には、子どもたちの安全・安心、これを第一に考え、そしてもう一つは、この1~2週間がとても重要な時期だということ。熊本県には5人の患者の方がおられると、そういうことを総合的に判断してこのような決断になったと思いますけど、今日は教育長も来ておられますので、教育長の意見も聞きたいと思います。

【教育長】
 教育長の古閑でございます。今、知事から申し上げましたけれども、当面、この感染防止のためには、この1~2週間が最大の山場だという重大な局面を迎えているということ。また、本県で5人の患者が発生している状況、また先ほど知事からもお話がありましたけれども、なによりも子どもの安全・安心を第一にということで、休校の判断をさせていただいているところでございます。

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質疑応答

県知事選挙について・その1

(幹事社)
 知事選についてですが、昨日、県選管が委員会を開いて延期するかどうかの協議をされて、結局先送りというか、来週また開かれることになったんですが、改めて、今回新型コロナの件を受けて延期するべきなのか、それともそのままなのか、という知事のお考えとをお伺いしてもよろしいですか。

蒲島知事
 この件に関しては、中立で公正な選挙管理委員会の判断、これがとても大事だと思いますので、当事者である私よりも、むしろその中立機関で十分に慎重に審議されるものだと思います。それを私としては受け入れるということになります。

(幹事社)
 では、候補者としてというより選管の判断をということでよろしいですか。

蒲島知事
 候補者として、当然いろいろな思いはありますよね。しかし今、私は候補者としてというよりも、大事なこととして、このコロナウイルスの対策に専念しておりますので、それをやり遂げると。そして、今回の選挙管理委員会の審議を経て、何らかの決断が下されると思いますけれども、それに従うということです。

(幹事社)
 ありがとうございました。各社さん、質問をお願いします。

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質疑応答

学校の臨時休校について・その2

Q
 学校の休校の件なんですけれども、ひとり親家庭の支援というところが、今日の対策本部会議でも「関係機関と連携して参ります」と、非常に抽象的な表現になっていて、実際中小企業、例えば従業員10人~20人のところで、親が子どもの面倒をみると、3人、4人と休んだら、もう企業の経営が回らないと思うんですけれども、簡単に出来ないことではないかと。休校をするなということじゃないと思うんですけど、企業が簡単にそう人を休ませられるのかどうか、そこの真意について、もう少し具体的にお願いします。

蒲島知事
 はい。先ほども申しましたように、本日、各企業宛てに、その方策といいますか、シングルマザーの方々がとても一番大きな影響を受けると思いますけれども、そうした方々への配慮をお願いしたいという知事からの要望、お願いの手紙を出したいと思っています。
 そして実際に、例えばそういう配慮をしたときには、いろんな経済的なものも必要になってきますよね。例えば、誰かを雇うとか、仕事に行けなかったときの給料の面とか、様々なことがあると思いますけれども、そういうことに関して、今日、部局長に対して指示をしました。「できることを全てやろう」と。そして、(知事の)専決処分もあることを踏まえながらやっていきたいと思っています。
 今、どういう問題があるかを早く調査し対応する、その対応の早さが求められていると思うんですね。だから、ただ「問題だ、問題だ」と言うのではなくて、今日から早速部局長が動いていますので、ただのスローガンではなくて、その対応を県庁としても、財政面でもしっかりと支えるという覚悟でやりたいと思っております。

Q
 政府自体がそういうところへの支援策、ひとり親家庭等への具体策を出していないと思うんですけれども、政府がある程度しっかり方針、支援策を出すべきじゃないかなと思うんですけど、その辺はいかがですか。

知事3

蒲島知事
 それを待っていたら(対応が)遅れるのではないかな。だから、県でできることをまずやると。その後、政府(の対応)が追いかけてくることはあるかも知れませんが、政府がやるまで黙って待っておくということは私は(しません)。今は緊急ですよね。
 月曜日までに安心感を持って貰わなければいけないので、そういう意味ではこの段階で、本部会議で指示して、各部局がそれに必死で取り組んでいくという状況ですから、それが大事だと私は思います。

Q
 休校の措置に関連して、街中などで取材していますと、お子さんを抱える家庭からは「子どもの面倒をみるために休むことを会社で許可をしなかった場合はどうすればいいのか」ということ、それから、日給などで働いている方が「給料をもらえない場合にどうすれば県や国、行政機関が面倒を見てくれるのか」という、2つの声が主にあったんですけれども、これについて今、知事はどのようなご意見をお持ちでしょうか。

蒲島知事
 今日のこの記者会見と本部会議を通して、会社の方にも是非、今おかれている状況を理解していただいて、ご協力をお願いしたいと。とても重要な時期でありますので、私の方からも直々にご協力をお願いしたいということ、それから、経済的な問題が出てきたときにどうするかということについても、先ほど言いましたように、各部局長に私から指示をしましたので、どういう問題があって、どういうことが可能か、できる限りのことをやりたいと思っていますので、それをこれから、今日から始まったと思っていただければ。
 2番目の(質問の)誰がお金を払うのかということですが、最初の(質問の)会社が休むことを許可するかどうかというのも、やはりそこには経済的な問題が入って来るのかなと思いますので、それも政府のほうも一生懸命やると思いますし、我々も出来ることをやるということです。

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質疑応答

県知事選挙について・その2

Q
 知事選の対応なんですが、今のところ、特に具体的に日付を変更するという決定はなされていないんですけれども、先般お話しされていた、職務代理者を置くか置かないかということについて、方針は決定されましたでしょうか。

蒲島知事
 まだその段階にありません。

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質疑応答

学校の臨時休校について・その3

Q
 休校の関連でお尋ねします。県庁の職員の人たち、もしくは他の自治体の職員の人たちも同じように職員でありながらお父さん、お母さんであると思います。その人たちも休んでいいよということになったりするんですか。それともやっぱり有事だから出てこいというふうになるんですか。

蒲島知事
 今日の本部会議でも部局長に指示しましたけれども、県庁の職員に関しても、そのような問題がある。シングルマザーの方とか共働きの方々であるとか、様々な状況があると思いますので、考慮するように申し上げました。
 難しいのは、一律にこうだとはなかなか言えませんよね。それぞれの人々の置かれた環境、そういうものに配慮しながら、なるべくお子さん達が安心して休める環境、そして保護者があまり不安を持たないような形でこれをやっていくしかないと私は思います。

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質疑応答

クルーズ船の入港拒否について

Q
 クルーズ船に関して、八代市議会の一部議員が、もう入港を拒否してくれというような要請を市にしていますけれども、それについてはいかがでしょうか。

知事4

蒲島知事
 これに関しては、私も報道で承知しておりますけれども、とても悩ましいところですよね。まだ、中国からのクルーズ船は来ておりませんけれども、実際に来たときに、そういう拒否感というか、おそらく拒否をしたことは日本でもあまりないんじゃないかと思いますが。それから(一方で)、将来、クルーズ船が八代に喜んでやってくる、その環境を整えるという意味からも微妙なところです。今の段階では、その双方の意見があるということをよく配慮しながら対応していきたいと思っています。
 やはりそれだけ県民の皆様が感染の恐れを感じていらっしゃるということを常に感じながら、安全にクルーズ船が入る時期はいつぐらいがいいのか、どういうふうに入るのか、そういうことも新たな検討課題となってくるのかなと思います。
 その安全性を、我々が皆さんに説明することで、そういう(拒否するような)行動がなくなっていくこと、それが理想的だと思います。

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質疑応答

学校の臨時休校について・その4

Q
 休校の問題に戻るんですけれども、放課後、ちょっと名称がよくわからないんですけど、放課後の児童クラブ等で、子どもを預かったりしているケースがあると思うんですけれども、休校期間中のそういったところの運用については、何かお考えはあるんでしょうか。

蒲島知事
 これについては教育長、事務方からよろしいですか。

【事務方】
 放課後児童クラブについては、各市町村で実施をしておりますけれども、学校の休校を受けて、教育委員会と連携のうえ、どうしても出勤等をせざるを得ない方々に対しての対応を、団体を通じてお願いをしているところです。必要な人員の確保等についても検討して協力をするということをお伝えしております。

Q
 今のところ小・中・高校だと思うんですが、幼稚園や保育園、大学等について何かお考えはありますか。

蒲島知事
 これについても、私が勝手に答える訳にはいかないので、教育委員会からお答えいただきたいと思います。

【教育長】
 現時点で、国からといいますか、総理大臣からの要請は、小・中・高、特別支援学校についてでございますので、今、ご指摘がございました幼稚園、保育所等については、現時点ではまだ考えていないということでございます。大学も含めてですね。

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質疑応答

新型コロナウイルスに係る国からの各種要請について

Q
 イベントの自粛だったり、学校の休校だったり、国からの要請が突然次々に出ているという声も聞かれます。県としての対応もそれによって変わっていっていると思います。国の初動とか方針について、知事としてどのように受け止められていますか。

蒲島知事
 我々も、国に先んじてイベントの中止等をお願いしたりと、先にやったこともありますが、国は国で、おそらく国全体の危機管理という観点から行動されていると思います。
 県のこれまでの行動は、県の置かれた立場、とりわけ九州では、福岡県と熊本県の2県、沖縄県も入れると3県に感染者の方がいらっしゃるという、その状況を踏まえてどういう対応をすべきかということでやっています。
 国は、国全体のことを考えてやっていらっしゃるので、それは(個々の都道府県の動きと)時々ズレはあるかもしれませんけれども、知事としては県民第一に考えるということであります。国の方針と同じ方向であれば、国と一緒にやるということになります。

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質疑応答

県知事選挙について・その3

Q
 もう一点なんですけれども、先ほど知事選日程延期の件で、昨日の県選管の臨時委員会では「有権者ファースト」という言葉が出ていたと聞きました。今の日程通りに投票所に行くことが感染のリスクを上げるのか下げるのか、コロナ対策という意味も関わってくると思うのですが、知事としては。もう一回伺いますけど。

蒲島知事
 すみません。この件に関しては当事者でもありますので、これについては選挙管理委員会の中立・公正な議論をお願いして、その結論に従うということであります。

Q
 当事者ということでコメントは避けたいということで理解してよろしいですか。

知事6

蒲島知事
 当事者というのは、例えば土俵の広さを決めるとか、そういうことに、特に知事として自分がこのポストにいるときには慎重に考えなければいけないだろうし、そういうことにコメントすることそのものを避けなければいけないと思います。
 それはどうしてかというと、選挙管理委員会という中立・公正な機関があって、その方々が判断することになっています。私がコメントすることで、その中立性の担保が難しくなったりしたら、とても大変なことですからね。だからここではノーコメントということです。

Q
 わかりました。

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質疑応答

学校の臨時休校について・その5

Q
 休校に関してですが、3月15日までということで、15日までとした理由ですか、ここ1~2週間が山場だという話なので、2週間と捉えたのかなと。

蒲島知事
 正確な理由は、教育長から。

【教育長】
 今、お話がありましたように、この当面の1~2週間が大きな局面だということが一つでございます。もう一つは、国のイベント等の自粛についても2週間ということで話も出ておりましたし、現在、教育委員会の方での出席停止の扱い、それについても約2週間程度の状況を見るということで既に通知しておりますので、そういったことを考慮して、3月15日までとしております。
 先ほど、国から正式通知が届いたようですが、国からの通知では、総理のご発言どおり春休みまでとなっておりますので、先ほど(本部会議の中でも示した)方針の中で指摘させていただいておりますが、今後の状況を見ながら、春休みまで(休校)ということも検討を進めていきたいと考えております。

Q
 ありがとうございます。子どもたちがり患した場合に2週間(出席停止)というのも踏まえて、2週間ぐらいというのがフィットするんじゃないかというお考えですかね。わかりました。

Q
 「方針」の意味ですが、決定事項ではないんですか、これは。

【教育長】
 すみません。言い方が悪いですけれども、決定ということで、先ほどの会議でも「案」というような言い方がありましたけれども、もうこれで(決定した)方針ということで、各県立学校もしくは市町村にも、この内容で通知させていただきたいと考えております。

Q
 国からはもう要請、通知があって、市町村に対してはこれから要請、通知するということですか。

【教育長】
 これから要請ということです。

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質疑応答

今後のくまモンの活動方針について

Q
 くまモンの件なんですけど、今日いいニュースがあった一方で、ひこにゃんは(新型コロナウイルス感染症の影響で)実質的に活動を休止するというような発表もしておりまして、くまモンの活動の方針について、お考え、方針等はございますでしょうか。

蒲島知事
 くまモンに関しては、このウイルスについて、少なくともくまモンが感染源になるとか(そういったことがないように)ね。くまモンはとても多くの方に愛されていて、接触も多いと思いますので、そういう意味では、感染の危険性をいつも考えながら行動していくと。
 しかし、くまモンがいない世界というのはとても考えられませんので、まずは注意をしながら活動をしていくということになると思います。担当者もそういうことでよろしいですか。

【事務方】
 くまモンスクエアでのステージについては既に中止をしているところですが、イベントについては、屋内イベントは中止になっているものもございますが、屋外イベントなどでまだ出動している案件はございます。主催者の方と協議をしながら、活動は進めているところでございます。

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質疑応答

県知事選挙について・その4

Q
 知事選の話なんですけれども、日程については選管の審議を見守るということなんですが、一方で、知事も含めて選挙に関する活動は、今かなり自粛されている傾向だと思います。その結果、有権者にとっては施策に関する情報等が届きにくくなっている状況にあると思うんですが。
 勿論、コロナ対策に専念されるということはとても重要だと思うんですけれども、選挙の重要性というのも一方で薄れてはいないと思うんですが、こうした非常時の場合に、どのように有権者に施策を届けるのか、何かアイデアといいますか、Webでの討論会等を提案する声もある訳ですけれども、知事から何かその辺お考えがあればお願いします。

蒲島知事
 前にも申し上げましたように、やはり有権者の方と会って、自分の考え方、思いをお伝えすることは、政治家にとってたぶん最も重要な側面じゃないかと思います。私もコロナウイルスが入ってくる前は、毎日多くの有権者とお会いして、そこで私が(それぞれの方と)15分ほどお話しして、これまでのことをお話してきました。また、今後どういうことをやるかということをお話しして、それを皆さんが理解して、さらに応援してくださると、そういう流れだったと思います。
 皆さんも、私の選挙運動をご覧になったと思いますけれども、あの選挙運動で明らかなことは、そこに人が集まったから支援してくれるというものではありません。そこに集まった人と私の交流が、さらなる支持に結び付いていくと。それは明らかなんですね。だから、それを絶つということは政治家としてはとてもリスキーなことです。
 でも私は、現職の知事ですから。当選したいからということで、公務から政務へ、選挙運動に専念していいのかと。私はそうじゃなくて、(コロナウイルス対策について)今この1~2週間がものすごく大事だと国も認めていますよね。
 今日の本部会議で多くのことが決まった。例えば経済対策で言うと、融資枠の100億円ですかね、これが決まった。もし私がそこにいなかったとすれば、これは知事の専決ですから、とてもそういうことは決められませんよね。普通は議会を開いて、100億円の融資枠の予算を決めなきゃいけないでしょう。でも、知事がそこにいて専決できたから。私が先ほど財政課長から(決裁の)印鑑を求められたので押したんですね。この時間ってすごく大事なんですよ。
 100億円の融資枠で、熊本地震と同じぐらいの条件でやると。そういうことは、私じゃないと決められない。それから、これを議会にかけるのではなくて、知事の専決処分にすると、それも私じゃなきゃいけないし、その専決処分には私の印鑑が必要ですから、印鑑を押して、既にそれは有効なんです。財政課で出金できるようになるんですね。その時間(スピード感)というのが、私は、知事に求められる危機管理の重要な問題だと思うんですよね。

知事5

 だから私は、既に言ったように、今の状態で告示日以降に役割を放棄して、副知事に職務代理者になってもらって選挙運動に行けるかというと、そういう状況に私はないと思いましたから、それを置かずに行くことを考慮しながら、今、知事の職をやっているところです。
 そこのところで、(判断する)情報がないから有権者は困るんじゃないか、という先刻のご質問だと思いますけど、有権者はそれを踏まえて、私の12年を見ているんですよね。勿論、私が選挙運動をしてお話しすれば、より(有権者に)近いことになるかも知れませんけれども、私が知事として職務代理者を置かずに公務に専念することで、(有権者が)情報を失うというふうには私は思いません。
 そもそも現職というのは、過去の業績で評価されるものです。そういう意味では十分、12年間評価する部分があるし、今の現状を見ても評価することが私はあると思うので。
 知事として、政治家としては、選挙運動をしないというのは勿論不安ではありますけれど、ただ、不安だからといって、重要な公務を軽んじるわけにはいかないと思ってやっているところです。

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質疑応答

2019年くまモン利用商品売上高について

Q
 くまモンの件なんですけど、県内の企業等から、売上高が増えていっているのは、取扱商品が増えたり、取扱企業が増えたりで、個々の企業で見るとくまモン関連商品の売り上げが下がっているという企業も結構あるんですよ。総額だけではなくて、もう少し細かい現状というか、県内企業のメリット、デメリットが今どうなっているのかというのを分析する必要があるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺はいかがですか。

蒲島知事
 色々な指標の取り方があると思いますけれども、GDP、GNPもそうだと思いますけれども、分かりやすく、どのくらいくまモン関連商品の売り上げが増えているか減っているか、このことが、くまモンの認知度向上にどのくらい貢献しているか、また認知度向上だけじゃなくて、くまモン関連商品の生産には例えば熊本産の農産物が使われているとか、あるいは熊本産の農産物のブランド化に効果があるとか、そういう考え方で、今、くまモンの活躍度を測っているところですね。
 その他に色々な測り方があるかも知れませんけれども、現状では、くまモン関連商品の売上高というのは非常に把握しやすい。そして変化が分かる。
下がっていれば別ですよ。上がっているのに問題だということよりも、何で上がっていくのかなというところに、やっぱりくまモンの重要な活躍の場があると思いますし、それだけ皆がくまモンを触る、目にする、それから抱く、そういう役割があるので、それは熊本県民の誇り、プライドでもあります。そういう全体的な、総合的な指標として、くまモン関連商品の売上高というのはとても役に立つんじゃないかなと思います。
 それから、いくら使っているかという、例えば年間3億円のくまモン関連の費用があるとして、その費用に対して昨年の1,579億円、それだけの売上高があったということは、私は十分その費用をはるかに超えた効果があったんじゃないかなと思っています。(1年間で)1,579億円を超えていますけれども、次の目標として、累計で1兆円を超えたいという目標がまた出てくる。
 で、例えばGNPでもそうですけど、儲かって年商が上がった人もいるだろうし、個々に見るとやっぱり下がった人もいますよね。当然、総合的なものですからね。だから、これからの分析は勿論行うとしても、この指標はとても役に立つと私は思います。
 個々に、下がった人はどうして下がったのかというのを、やっぱり経営ですから自分達で考えなきゃいけない。上がった人はもう少し上げようかと頑張る。そういうことは商業ですから当然あり得ることだと私は思います。
 ただ、大きな問としては、昨年の売り上げ1,579億円に対して3億円の費用、これが大きいかどうかという判断は県民がしてもいいと思いますけど、私は十分ペイしていると思っています。

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質疑応答

紙製品等の品薄について

Q
 このコロナに関連して、マスクとか消毒液が巷に無い状況にありながら、ここ数日、トイレットペーパーやティッシュペーパー、ごみ袋とかも手に入るのがなかなか難しい状況になっています。現状、そういうことを把握されているとは思うんですけれども、県民がとても敏感に不安に感じている現れだと思うんですけれども、それについて、知事の言葉で安心感を与えるというか、今持たれている情報でちょっとお伝えいただけますでしょうか。

蒲島知事
 はい。県民の皆さんに冷静に行動していただきたいなと、まずこのコロナウイルスに関して言えば、インフルエンザと同じように手を洗い、そしてうがいをすること、このことによって罹らない。そして人にうつさないためには、咳をするときには必ずハンカチで口を塞ぐか、あるいは袖で塞ぐか、そしてもう一つはマスクをする。そして、何か自分の体に不安があるとき、風邪であるとか、熱が4日間続くとか、そういう時には、うつす可能性があるので外に出ない。それを通常やっていただいて。
 確かに、今、マスクとそれから手を洗う洗剤が足りないのは確かです。見ていてもわかります。でも、これについては、今、必死で各生産者が生産しようとしていますので、ちょっと待っていただければ、これはすぐに回復するんじゃないかなと思います。
 ただ、ティッシュペーパーやトイレットペーパーまで買いだめするようなことは、やっぱり今はやってほしくないなと思います。通常に使える分を買っていただいて、そして皆と共にシェアする、これが大事じゃないかなと思います。
 そういう意味では、平常心をもって、買い物も買いだめをあまりしないようにして、皆さんと共有するというのかな、危機感を共有しながら、この危機を皆で乗り切っていきたいなと思っています。以上です。

(幹事社)
 ありがとうございました。以上で会見を終わります。(了)

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