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令和元年(2019年)10月2日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0007367 更新日:2019年10月2日更新

知事定例記者会見

日時:令和元年(2019年)10月2日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

動画

 動画はこちらからご覧いただけます。

会見録

 知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

コメント

質疑応答

コメント

国際スポーツ大会について

蒲島知事

知事1

 私から一つコメントがあります。
 9月20日、ついにラグビーワールドカップが開幕いたしました。私も東京で日本対ロシアの開幕戦を観戦し、満員のスタジアムで観客の皆さんがものすごい熱気を発していて、その熱気を肌で感じてきました。

 また、先週土曜日に行われた日本対アイルランド戦では、本県の荒尾高校出身である流大選手らの活躍で、日本が大金星を挙げ、日本中が歓声に包まれました。熊本でも、花畑広場を中心に開設中のファンゾーンにおいて、パブリックビューイングやトークショーなど、たくさんの催しで盛り上がっています。
 このような中、先日開催された「祭りアイランド九州」には、2日間で、当初の予想を上回る約22万人のお客さまがお越しになりました。私も、初日の牛深ハイヤまつり、2日目の博多祇園山笠に参加させていただきました。この他にも、九州・山口を代表する勇壮な祭りを間近で観覧し、大変感動いたしました。このイベントを通して、熊本地震から復興する熊本の姿も広く発信できたのではないかと思います。改めて、関係者の皆さまに感謝申し上げます。
 熊本でもいよいよ、10月6日にフランス対トンガ戦が、10月13日にウェールズ対ウルグアイ戦が開催されます。スタジアムが、たくさんの方々の歓声と笑顔で埋め尽くされるのを、とても楽しみにしています。
 そして、このラグビーワールドカップの盛り上がりを追い風に、11月30日に開幕する女子ハンドボール世界選手権大会の大成功に向けて、各学校による一校一国運動や、経済界等による企業応援など、オール熊本でしっかりと取り組んで参ります。
 私からのコメントは以上です。

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質疑応答

すまいの再建について(仮設住宅の供与期間の延長等)

(幹事社)
 昨日、仮設住宅の(供与期間の)延長が認められたという話がありましたけれども、それに関して改めてコメントをお願いしたいのと、被災者へのアンケート等で、心のストレス、不安が大きかったりとか、孤独死がまた出たという発表もありましたけれども、そのあたりの今後の見守りについての課題等についても、今後どのようにしていきたいのかというところをお願いします。

蒲島知事
 はい。仮設住宅については、(供与期間の)更に1年延長を国に認めていただきました。最長5年という延長を認めていただき、再建が難しい世帯の方は、一安心されたのではないかなと思います。

知事2

 今回の延長の要件は、大きく3つに分けることができます。1つは、職人さんの不足等により自宅再建が遅れている場合。それから2番目に、益城町の土地区画整理事業や宅地復旧など公共事業の完了後でないと再建できない場合。そして、災害公営住宅に申し込んでいるけれども、まだ完成していないので、その引き渡し待ちの場合。いずれかに該当する場合、延長が申請され、それが認められたということであります。本当に困っている方々については、今回の1年延長というのは、とても大きなニュースではないかなと思います。
 ただ、(今回)延長を認められたこともあるけれども、仮設住宅を出て、自分の住宅を確保できたとしても、やはりいろんな問題を持っている方がいらっしゃいます。仮設住宅を出られた後も、また仮設住宅におられる時も、同じような形で支援をしていきたいと思っています。
 県庁だけ、あるいは市町村だけでは、とても完璧には(支援が)できない場合がありますので、例えば、見守り応援隊、それから再建された方々が孤立しないように、共助及び公助による、地域全体による見守り体制も構築していきたいと思っています。

(幹事社)
 わかりました。各社さんお願いします。

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質疑応答

国際スポーツ大会について(ラグビーワールドカップ関連)

Q
 ラグビーワールドカップの話がありましたけれども、外国人も6,000人以上来るんじゃないかと言われていまして、受入準備はどうなっているのか。それから、当日はどのような試合を期待されるかというのを。

蒲島知事
 受入準備は、現在、完璧という言葉で言えるかどうかわかりませんけれども、2,000人以上の方々が今それ(=運営面)に従事されて、それで大成功に導くようなかたちで準備しているところです。
 一番大事なことは、試合がきちんと、それから選手の方がいいコンディションで行われるかどうか、それが一番、我々も試合を応援するほうとして、とても大事なことだと思っています。まず、国際スポーツ大会での準備状況、これはボランティアの方も含めて(運営スタッフを配置する)。そして一番大事なことは、選手の方のコンディションですよね。選手のコンディションが一番いいかたちで、大会に臨んでいただきたいということがとても大きいと思います。そして、もう一つは、観客の方々がスムーズにその試合会場に行って、そして試合を楽しまれると。
 どういうふうな試合状況を望むかをひと言でいえば、選手の方々もベストコンディションで素晴らしい戦いをし、そして観客の方も、それを最大限楽しむというのが一番重要じゃないかと思います。

Q
 ワールドカップ関連で別件なんですけれども、10月13日の熊本の試合が終わった直後に、日本の予選最終戦のスコットランド戦が始まるんですけど、その試合を見れないんじゃないかと。熊本の会場で観戦した人が、日本戦を。その辺で何か、当日試合会場でパブリックビューイングをしてくれないかというような声もあるんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

蒲島知事
 それについては、担当者の方はどういう状況ですかね。

(事務方)
 大会会場でのパブリックビューイングにつきましては、組織委員会とも相談いたしましたけれども、これは難しい、できないということでございました。シャトルバスにつきましては、(13日の)試合中から、少し早めに運行(できるよう検討)したいというふうに考えています。(熊本市中心部の)ファンゾーンではパブリックビューイングを行いますが、どうしても日本戦を早めに見たいという方には、シャトルバスを早めに運行して対応(できるよう検討)したいというふうには考えております。

蒲島知事
 パブリックビューイングは、試合会場では見られないということですが、途中経過を掲示板に出すとか、何かできないですかね。

(事務方)
 組織委員会の方でどのようなことができるか、この場ではわかりません。

蒲島知事
 はい。

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質疑応答

阿蘇くまもと空港アクセス鉄道の整備について・その1

Q
 知事選に関連してなんですけれども、先日、幸山(政史)氏が出馬表明をしまして、その中で、知事が創造的復興の柱の一つに掲げている空港アクセス鉄道についての見直しに言及しました。この件について、知事の受け止めをお聞かせください。

蒲島知事
 空港アクセス鉄道について、我々は、これは急いでやらなきゃいけないとずっと思っていましたので、常に前に進んでいることは皆さんもご存知だと思います。それは何故かというと、今、コンセッションで、阿蘇くまもと空港の国内線と国際線の一体化を進めておりますけれども、その目標を見ると、旅客数が倍ぐらいになる。それから国外から来るインバウンドの方が大体10倍になる。(国際線の)路線が4路線から17路線になる。そして、(制限エリア内の)売場面積も50倍ぐらいになるという、とても大きな目標なんですね。
 そうすると、今、アクセスはバスとか自動車が多いんですけれども、今でも混んでいるのに、空港が完成してどんどんお客さんが増えてきている時に、更なる混雑を生むんじゃないかと。だからなるべく一体的にやりたいんですね、空港アクセスと空港の民営化とを。一体的にするためにはどうするかということを考えて、今回の我々の「創造的復興」の中に、鉄道アクセスというものを入れました。
 そういう意味では、緊急の課題というのが第一です。だから、これをチャラにして、リセットして、今から「どれがいいでしょうか」という考え方というよりも、我々は、既に進めてきたこれまでのやり方、それから方法、工法を含めて進めたいと。そこにちょっと(考え方の)差があると思います。緊急性をどう捉えるか。

知事3

 それから、空港アクセスの場合は定時性がとても大事です。それから、速達性、大量輸送性がとても大事です。そういう観点から見ますと、アクセス鉄道が一番適しているんじゃないかというのが、我々の結論だったんですね。その観点から、どのくらいお金がかかるか、地元の負担をJR九州さんがどのくらい負担してくれるか、それから国がどのくらい負担してくれるかという交渉に入って、既にJRさんとは、(整備費の)3分の1(を上限に負担)で合意が形成されています。今、国との合意形成の途中ですけれども、それもかなり進んでいるんじゃないかと思っています。
 そういう意味では、定時性、速達性、大量輸送性、緊急の課題、それから予算も立てられ、調査に入っている、そういうことを考えると、ここで全部止めてしまって、それで新たなことを考えるということは、合理的ではないんじゃないかと思っています。
 この鉄道のほうを見ますと、鉄道が実現可能性は大体100%ですよね。それから空港ビルと接続する可能性も100%あると思うんです。空港ビルのほうと一緒にやっていますから。それから、コストと負担割合もほぼ確定している。そして何よりも、県民運動公園の利便性へのアクセスも踏まえたうえでの計画になっています。
 そういう意味では、今の考え方をリセットしてもう一度考え直そうということは、この空港鉄道の可能性を、たぶん断念するに等しいというふうに思います。私は、断念はできないと思いますので、さっき言った緊急性とか、将来の可能性、それから負担の可能性、最終的には空港アクセス鉄道が完成すれば、県の負担の割合もちゃんと出てきます。国もちゃんと支援してくれるんじゃないかという、これは楽観的かもしれませんけれども、その可能性が高い。それからJRさんはもう3分の1だと。そういうことで、コストも随分と最小化できるんじゃないかと思うんですよね。幸山さんの(示した)アイデアですけれども、それについてまだ詳しくは出ていませんけれども、もしそのアイデアに沿った方法で考えられておられるとすれば、たぶん今我々が考えている案の方が、より確実性、特に時間的緊迫性というのがとても大事だと思いますので。
 それを判断するのは、有権者の皆様です。ただ、その判断する材料を我々も当然提供しなければいけないだろうし、幸山さんにもそういう必要があるんじゃないかと。そのどちらがいいかということに関しての判断が下されるんじゃないかと、私はそう思います。

Q
 知事もおっしゃったように、幸山氏は、アイデアとしてBRTを使った対案のような説明をしました。幸山氏は一方で、(県が)3案で検討したことについて、なぜBRTを含めて検討しなかったのかということもおっしゃってたんですけれども、改めて3案で検討した理由と、その幸山氏のアイデアへの受け止め、何かお考えあれば併せてお聞かせください。

蒲島知事
 当然、鉄道でいくというまでには、様々な案が検討されているはずです。その中で、一番実現可能性が高くて、それから先ほど言った、定時性と速達性と大量輸送性があると。
 鉄道でいくというときに、我々の一つの不安は、国やJRさんから支援が得られるかどうかという不安はありましたね。当然、JRさんはJRさんで、民間の考え方がある。もう一つは、JRさんが運転をしてくれるかどうか。いわゆる鉄道の運営ですね。それも不安だったけれども、これまでの息の長い交渉によって、それを両方とも獲得できたわけですね。そういう観点からみますと、もう多くの問題はクリアできている。これをリセットしてもう一回考えましょうと言ったら、国のほうも引くでしょうし、JRさんのほうも引くでしょうし、そうすると、この空港アクセス鉄道という案そのものがリセットではなくて、消えてしまうと私は思うんですね。
 そうすると、これほど緊急な(空港アクセスという)課題に(何らかの)対応をしなきゃいけないし、それから空港ビルもどんどん建ってしまうと、鉄道アクセスの駅のことを全く考えないまま作りますよね、当然。またこれに(改めて)「アクセスをお願いします」といって、じゃビルを壊して中まで入れるとなると、そのコストを考えると巨大な損失ですよね。だから、早く一体的に考える。一体的に考えるためには、早く確定しなきゃいけない。確定するためには早く計画を作らなければいけないけど、そのコストも必要ですから、コストを誰が負担するかの合意形成も必要。意外と時間がかかるんです、この合意形成には。
 だから、「すべての案をもう一度立ち止まって考えましょう」とすると、その時には、たぶん実際にできるのは、私はどんなに早くても10年はかかると(思います)。それから、市内にバスを走らせるにしても専用道路が必要ですから、その買収。お金も必要ですけれど、その合意形成(の難しさ)。特に街中はですね。
 そういういろんなことを考えて、今はビジョン、アイデアですので、公約とするときには、そこまで含めて有権者に提示し、有権者はどちらのほうを妥当だと考えるかによって選ばれるというのが選挙じゃないかと思います。

Q
 今の空港アクセスの件なんですが、有権者が選択しやすいようにとおっしゃいましたので、あえて聞かせていただきますが、鉄道アクセスの事業費、今まで380億というふうに出されていますけど、計画がこれから具体化していけば、もうちょっと膨らむのではないかという懸念もあります。その辺は、知事選までには出されるおつもりでしょうか。

蒲島知事
 380億というのは、私はかなり正確な数字だと思います。県民に対して、我々がアイデアを出すときには、現時点でのもっとも正確な数字を出すのが義務ですからね。ただ、様々なこと、例えば震災が起こったとか、大災害が起こったとか、そういう予期できないことももちろんありますよね。そういうことはあり得るかもしれないけれども、大きく言って380億円あたりだと。担当者はどのくらい自信があるの。

(事務方)
 昨年度の概略調査で、380億円という数字が出ております。皆様ご承知のとおり、今年は精度をあげた詳細調査をしておりまして、それは年度内目途で、かなり緻密な作業をしておりますので、目途ということではありますが、その中で今知事からも申し上げたとおり、かなり詰めた数字を積み上げていくと。
 380億円というのは、概略調査とはいえ、昨年我々もそれなりの精度をもってやったものですから、そこから著しくべらぼうに高くなるということは、たぶん原則的にはないと思いますが、ただ知事も言ったとおり、予期せぬこととか、精緻に検討するというなかで上がるという可能性はあるとは思っていますが、いずれにしても本年度詳細調査の結果次第ですので、それは我々今頑張って一生懸命やっているというところでございます。

蒲島知事
 ということで、厳密に一銭も動かさないということは現実的ではないと思いますけれども、現段階での精密な作業の結果ということであります。
 だから、アイデアというよりも、もう既にこれは進めているプロジェクトというふうに思っていただければわかりやすいと思います。

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質疑応答

公立・公的医療機関の再編・統合について

Q
 すみません、少し前の話になってしまうのですが、厚労省が再編・統合が必要な公立病院の病院名を公表するというようなことが先日ございまして、熊本では7病院が該当するということでしたが、これへの対応を県としてどのようにしていくかを教えてください。

蒲島知事

知事4

 医療機関の再編でありますけれども、これについては随分前から、医療機関も、それから県のほうも関心をもって見ておりました。
 今回の国からの要請というのは、将来にわたる安定的な医療提供体制の確保のために、公立、公的医療機関の役割について、各地域で改めて議論することを求める趣旨であるというふうに理解しています。
 県においては、対象医療機関の選定理由などを確認したうえで、各地域の実情を十分踏まえながら、今後の進め方を検討していきたいということで、公表されることによって更に議論が深まっていくというふうに考えています。
 ただそれまでも、私も実際にそれを見たことも話したこともあるんですけれども、これについては、医療機関のほうからもいろんな要望があっています。県もそれに対して対応してきたと思いますけれども、そういう意味では、これが来ることはわかっていたんですね。実際に名前を発した上で、このことによって、更にこれからの議論が深まっていくというふうに考えています。
 他に付け加えることはありますか。

(事務方)
 今、知事のほうから申し上げましたとおり、今回公立、公的病院の再編・統合等に向けた検証を再度おこなっていただく病院名が公表されたところでございます。今回の公表を受けて、それぞれの医療機関におきまして、今後の病院のあり方ですとか、再度ご検討いただくということになろうかと思いますので、その議論の深まりを期待していくところでございます。

Q
 議論の深まりが必要、期待しているということだったんですが、再編・統合について、県のほうが音頭をとって進めていくかたちは考えられておられますでしょうか。

蒲島知事
 当然これまでにも、県の考え方、医療機関の考え方も、これは自分達で考えるべきじゃないかと、いろんなご意見が上がっていました。
 それを踏まえて、担当課でいろいろな議論のまとめ方とか、あるいは国への要望とか、私も一度国へ(地域医療の維持・確保に関する)要望をして、これはもう少しいろんな医療機関、それから地域の特色があるので、一概に国からいえないのではないかということは、一度要望したことがあります。
 それを踏まえたうえでの今回の公表ではないかと思いますので、更にその公表をベースに、ここはおかしいんじゃないかとか、そういうのがあればこれから国への要望などに反映していきたいなと思っています。ただ、熊本の場合(示された医療機関数が)少なかったほうじゃないですかね、どうですかね。

(事務方)
 全国的に見ますと、東日本の都道府県のほうが、元々公立、公的な医療機関が多いということもございまして、都道府県ごとの件数で見ますと北海道ですとか、東北各県のほうが多くなっている傾向にございます。

Q
 ありがとうございました。

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質疑応答

阿蘇くまもと空港アクセス鉄道の整備について・その2

Q
 鉄道の話に戻るんですけれども、9月議会では、やっぱり乗り入れの希望というか、委員会等でたくさん意見が出ていまして、短期的なアクセス鉄道の整備と、一方で長期的に乗り入れとか豊肥線の輸送力増強というのもたぶん必要になってくるのかなと思うんですけれども、その辺に関してのお考えはありますか。

蒲島知事
 長期的、また将来的な可能性を排除するわけではありません。ただ、現段階でのJRさんとの交渉の結果は、今の案でいったんですね。
 元々、JRさんのほうは、肥後大津のほうがいいんじゃないかという話もありましたけれども、そうではなくて、運動公園の利便性とか、あるいは沿線の開発とか、いろんなことを考えると将来的には(三里木)案がいいんじゃないかということで、JRさんと交渉し、それで合意を得られたところであります。

知事5

 その合意を(得られたところに)更に今の段階で、強引にそれ(乗り入れ等)を要求することは、先ほど言った緊急性とか、あるいはJRさん、国との交渉とかということで、時間がどんどん経過していきますので、それに関しては、将来の課題というかたちで対応するしかないのかなと思います。
 そういう(委員会等で)議論が出たのを十分踏まえた上で、直接乗り入れというのが永遠に不可能かどうかということも含めて、技術的に永遠に不可能ということはたぶんないでしょうから、何か可能な道があるとすれば、将来的にはそっちのほうにいくこともあり得ると思います。ただ、私が今挑戦しようとする4期目にそれが達成できるかどうかというのは、この段階ではちょっと言えないです。
 ただ、一番大事なことは、(方向性が)決まったこの空港アクセス鉄道について、なるべく早く計画し、なるべく早くそれを完成し、そして空港ビルとつなぐと。空港ビルのほうは、設計の段階で「鉄道の駅がここに来ますよ」というような、そういうお互いに話しあうことによって、将来的なコストがとても安くなるというふうに思います。
 その先の可能性については、可能性があるということを踏まえつつ、第一歩としては今の案でとにかくいきたいと。ただ、ものすごく斬新な案が出てくる可能性もないわけではないと思いますけれども、担当者はそれでよろしいですかね。

(事務方)
 今、知事から申し上げたとおり、まず乗り入れをしないとJRとの間で決めたというのは、やはり一番大きいのは緊急性という部分かと我々も思っております。
 やはり乗り入れするには、豊肥本線は今単線ですから、そもそも肥後大津方面からくる電車、それから空港からくる電車、要は一つの水道管、決まった容量しかないところにいっぱいの電車を流すということになりますが、そうなりますと、どうしても肥後大津の利便性が下がるとか、どうしても対応ができないと。

 そうすると、水道管を広げる、複線化するという話になりますが、例えば市内の住宅とか市街地が密集しているところを広げようとすると、それはまた時間であったりとか、はたまたその合意形成というのはかなり難航するということが考えられます。乗り入れということを前提にこのアクセス鉄道をやろうとすると、やはり今、空港ビルがコンセッションで2023年春に生まれ変わるというタイミングにほぼ間に合わないというようなことになってしまいますので、我々とJRとの間では、まず乗り入れはしないということでやったと。

 ただ一方で、知事からは夢があることを常々考えなさいというご指示をいただいていますから、それはやはりある意味中長期的な課題として、乗り入れという夢は我々としても持っているということで、我々の詳細調査は、あくまでも乗り入れをしないという大原則のもとに今一生懸命やっておりますけれども、当然その横であわせて将来的な乗り入れが可能かどうかという勉強、研究はしているというところでございます。以上でございます。

蒲島知事
 よろしいですかね。大事なことは、私もいつも夢のことを話していますけれども、県庁の職員も同じような夢を持ちながら、もう決まったからそれで終わりではなくて、長期的な夢を持ちながら今の計画をやっていただいているということで、私も大変喜んでいます。

(幹事社)
 大体お時間になってきましたけれども、よろしいでしょうか。

蒲島知事
 よろしいですか。

(幹事社)
 はい。ありがとうございました。

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