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令和4年(2022年)6月23日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0141745 更新日:2022年6月23日更新

知事定例記者会見

日時:令和4年(2022年)6月23日(木曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

会見録
 知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

 説明資料(スライド資料) (PDFファイル:1.92MB)

コメント

発表項目

質疑応答

コメント

​令和2年7月豪雨犠牲者追悼式について、梅雨期における県民の皆様へのお願い

蒲島知事
 最初のコメントです。
 まもなく令和2年7月豪雨災害から2年となります。今年も人吉市、八代市、芦北町、球磨村において、各市町村と県の共催による、犠牲者追悼式を開催します。
 県民の皆様とともに、犠牲となられた方々を悼み、防災についての意識を高め、創造的復興への決意を新たにします。
 今年は九州北部豪雨から10年、天草大水害から50年という節目の年です。過去の水害を教訓として、県民の皆様へ大切なお願いがあります。
 この時期は、大雨による災害の危険性が高まります。
 ご自身や大切な人の命を守るため、早めに「避難スイッチ」をオンにして、明るいうちに避難してください。

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コメント

​川辺川の流水型ダムに関する環境配慮レポートに対する知事意見について​​

蒲島知事
 続いてのコメントです。
 「緑の流域治水」の推進については、私自ら足しげく現地に赴きながら、国や流域市町村と連携して取り組んでまいりました。
 その柱の一つとなる、新たな流水型ダムについて、私は「命と環境の両方を守りたい」という流域住民の皆様の願いを踏まえ、国に法と同等の環境アセスメントを行うことを要望しました。
 国は、この要望を受け止め、現在、法と同等の手続きを進められています。
 今回、環境アセスメントの第一段階である環境配慮レポートに対して、地元知事としての意見を取りまとめ、昨日、国土交通省九州地方整備局に提出しました。
 県審査会の有識者や関係市町村長などの意見を踏まえた、全14項目の意見です。
 私としては、特に最新の技術を極限まで取り入れ、安心・安全を最大化するとともに、球磨川の環境に極限まで配慮し、清流を守ることを求めました。
 国土交通省におかれましては、この知事意見を踏まえながら、次の段階の手続きを行われます。
 なお、知事意見の詳細については、本日午後1時から担当課がブリーフィングを行います。

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コメント

​熊本県産あさりを守り育てる条例の成立について​

蒲島知事
 蒲島知事
 続いてのコメントです。
 熊本県産あさりの産地偽装問題への対応として、「産地偽装あさりの一掃」、「徹底的な調査・取締り」、「純粋なあさりの流通戦略」の3原則に基づき、私が先頭に立ち取り組んできました。
 2月1日の「県産あさり緊急出荷停止宣言」を皮切りに、この4か月余りの間で、「国への緊急要望」、「県産あさり販売協定の締結」、「熊本モデル」構築を経ての、全国出荷再開など、スピード感を持って取組みを進めてきました。
 そして、これらの取組みを明文化した「熊本県産あさりを守り育てる条例」を一昨日、議決いただきました。明日、24日に条例の公布を行う予定です。
 7月1日には、県産あさりの販売に係る書面の備付け等の義務化の規定などが施行され、産地偽装の根絶と熊本ブランド復活に向けての正念場を迎えます。
 引き続き、漁業者をはじめ、流通・販売事業者や県民の皆様方と一丸となって、産地偽装の根絶と純粋な県産あさりの適正な流通販売、そして純県産あさりの資源回復に向け、全力で取り組んで参ります。

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コメント

​国際バドミントン大会熊本開催の決定について​

蒲島知事
 続いてのコメントです。
 国際バドミントン大会Super500が、来年から4年間、熊本で開催されます。
 世界9か国で開催されるSuper500は、オリンピックや世界選手権にもつながる重要な大会であり、世界中からトップレベルの選手が大勢参加されます。
 Super500の熊本での開催は、県バドミントン協会の長年の夢でありました。関係者の熱意や再春館製薬所バドミントンチームの活躍が大きな後押しとなり、実現したと伺っています。
 特に来年は、パリ・オリンピックの出場権を巡り、白熱した戦いが繰り広げられることとなります。「バドミントン王国・熊本」での熱戦を、多くの方にご覧いただき、大会を通して、熊本地震や豪雨災害から復興する、熊本の姿を国内外に広く発信したいと思います。
 今後、県バドミントン協会、熊本市、関係団体等と力を合わせ、大会の準備を進め、県民の皆様とともに、オールくまもとで盛り上げてまいります。

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発表項目

​マイナンバーカードの普及促進について​

蒲島知事
 蒲島知事
 次は、「マイナンバーカードの普及促進」についてです。くまモン・マイナちゃん入っておいで。
 皆さんマイナンバーカードはお持ちでしょうか。くまモンも昨年の2月にマイナンバーカードを取得しました。
 国・県・市町村では、デジタル社会のパスポートである、マイナンバーカードの普及促進に取り組んでいます。
 マイナンバーカードは、身分証明書として利用できるほか、住民票などのコンビニ交付サービスや、健康保険証としての利用ができます。さらに、今後、運転免許証との、一体化も予定されています。
 6月30日から健康保険証としての利用申し込みと、公金受取口座の登録に対する、マイナポイントの申請受付けが始まります。買い物などに使えるポイントが、それぞれ7千5百円分、合計1万5千円分が付与されます。新たにマイナンバーカードを取得される方には、5千円分のポイントが付与されます。最大2万円分のポイントを受け取ることができます。
 ポイントを取得するためには、9月末までにマイナンバーカードの申請が必要です。
 日常生活で利用できる場面も、さらに広がっていきます。マイナンバーカードを作って、暮らしをますます便利にしていきましょう。
 それじゃマイナちゃん、ありがとう。

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発表項目

​ベイブレードバースト大会「くまモンカップ」の開催について​

蒲島知事​​​
蒲島知事
 次の発表です。
 この度、タカラトミー社の人気玩具、「ベイブレード」の公式の全国大会が初めて熊本で開催されます。
 この大会は、コロナ禍で楽しみの少ない子どもたちに、ハッピーやサプライズを届けたいと考えたくまモンが、同社に営業に伺って実現したものです。くまモンを冠とした初めての大会「くまモンカップ」として開催されます。くまモンの営業活動の模様については「くまモンTV」を、ぜひ、ご覧ください。
 くまモン、さすが営業部長だね。意気込みをどうぞ。

【くまモン隊】
 僕と、夏休みの楽しい思い出ば作りに来てはいよ。熊本で待ってるモン。

蒲島知事
 皆様、ご参加をお待ちしております。
 それじゃくまモン、ありがとう。
 まだあるの。そうか、やってみるのね。頑張れ。

【くまモン隊】
 頑張ります。
 それでは、たくさんのお友達が遊びに来てくれますように、3、2、1、ゴーシュート。
 ありがとうございました。

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発表項目

​漫画『ONE PIECE』麦わらの一味のジンベエ像除幕式について​

蒲島知事
 蒲島知事
 最後の発表です。
 県が進めている『ONE PIECE 熊本復興プロジェクト』では、熊本地震の被災地に「麦わらの一味」の像を設置してきました。
 今回、10体目となるジンベエ像の除幕式を、7月23日、宇土市の住吉海岸公園で行います。
 参加者について、除幕式を主催する宇土市のホームページで、本日正午から募集します。
 また、除幕式当日の様子を、YouTubeでライブ配信します。完成の喜びを世界中のファンの皆様と分かち合いたいと思います。
 さらに、集英社さんが企画・制作された「麦わらの一味」像の、ミニフィギュアも同日から販売開始となります。各像の周辺施設で購入ができますので、全国からたくさんの方々に、県内各地を巡っていただきたいと思っています。
 除幕式前日の7月22日には、連載25周年を迎えます。一層の盛り上がりを見せる『ONE PIECE』とともに、熊本の元気を世界に発信して参ります。
 私からは以上です。

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質疑応答

​参議院議員選挙について​

(幹事社)
 昨日、参議院選挙が公示されました。4人の方が立候補されています。今回知事としてどんな、熊本にとって論戦を期待するかということと、今回の選挙をどういうふうに見ていらっしゃるか、聞かせていただけますでしょうか。

蒲島知事 蒲島知事
 最初は、投票行動の枠組みからお話したいと思います。
 これまでの投票行動の研究では、一般的に人々は投票するときに、政党の要因、候補者要因とそして争点、この3つの要因で投票すると言われてきました。
 例えば、争点要因というのは安保に対する態度であるとか憲法に対する態度であるとか、そういうイデオロギー色の強い争点だけではなくて、生活に対する態度、物価とかそういうもので争点の影響が一番大きいと言われていました。その他にずっと今まで身につけてきた政党支持の態度、なかなか短期間には動かないんですけれども、それがとても重要であると。
 そして、もう一つは候補者要因といいますか、この候補者要因もやはり大きい。その候補者がどういうふうな政治を行なってきたか、また、その候補者の信頼性、そういうかたちでこれまで完全情報のもとで有権者というのは投票判断すると言われてきました。
 ただ、最近は完全情報のもとで投票するというのがだんだん薄れてきて、ちょっとした手掛かりで、ショートカットインフォメーションといいますけれども、ちょっとした手掛かりで政党や候補者を選ぶ傾向が強くなってきていると。
 それからもう一つは、政党支持の要因も本当は自民党を支持しているけれども、あまり自民党が大勝ちしたら困るというバッファー・プレイヤーという議論があります。これは、私自身の理論なんですけれども、そういういろんな要因のもとで投票行動が行われています。
 今回の場合は、私は最初、安全保障の要因が強くなるのかなと思いました。
 それはロシアのウクライナ侵攻によってみんながとても安全保障ということを重要視するようになりました。それが、初期においては今回の選挙においてとても重要な意味をもつのかなと見ておりましたけれども、それが最近だんだん選挙に近づくにしたがって、物価とかそういう経済的な要因が強くなりつつあるというふうに思います。
 もう少し時間が投票までありますので、これがどのようなかたちで争点化していくか、それとともに先ほど言った安全保障の問題、憲法の問題なんかもこれまでよりも大事になってきているなと思ったけれども。
 そのなかにおいて、現政権がまた野党の人たちがどのような争点や考え方を打ち出していくか、あまり時間がありませんので、そういう中で今回の選挙は行われるんじゃないかなと思っています。それが、どういうふうな影響を与えるかというところまではこの場では言いませんけれども、枠組みとしてはそういうことです。

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質疑応答

​ベイブレードバースト大会「くまモンカップ」の開催について​

(幹事社)
 先ほど、知事の発表のなかでベイブレードの全国大会の話がありましたけれども、知事はベイブレードをされたことはありますでしょうか。

蒲島知事
 見ただけです、すみません。でもくまモンがとても上手だというのを聞いておりましたし、今見たけどとても上手で大分いろんな人に勝ったというふうに聞いています。

(幹事社)
 今後こういう魅力であるとか熊本で開催されることにあたって、県としてどういうふうに広めていきたいというのは。

蒲島知事
 くまモンカップですから、くまモンを冠とした大会ですので熊本県としても応援する。くまモンが有名になることが熊本県民の幸せ、また熊本県民の誇りでもありますので、応援していきたいなと思います。

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質疑応答

​秀岳館高校における暴力事案について​

(幹事社)
 あと一点、以前から問題になっておりました八代の秀岳館高校の問題なんですけれども、入学を辞退した生徒がこの度転入学が決まって、学校のほうに通っているということになりました。知事コメントにもありましたけれども、改めてその受け止めと被害者の生徒の家族であったりとか、受け入れた学校からしますと、知事の名前が入った文書というのが届いて非常に感銘を受けたというようなこともありました。どういった思いでそういった行動を取られたのか合わせてお聞きできますでしょうか。

蒲島知事 蒲島知事
 最初この問題が明らかになったときに、私はとても心配しました。その方がある一定期間、1か月ほどあったと思いますけれども、転入学できないという状況がありました。
 だから、その方の転入学が決まったということで、そして登校も始められたということで大変安心しています。そういう意味では、とても困難な状況にあった生徒にチャンスを与えていただいた皆様、それから学校、その方々に心から感謝を申し上げたいと思います。
 私の名前が出たということですので、私も手紙をご本人に書いて頑張るように、それから高校のほうにもぜひチャンスを与えてほしいと。
 私自身がそういうチャンスを、たくさんいろんな方に与えられて今の私がありますので、それを経験に、「逆境の中にこそ夢がある」というふうな考え方で生きて参りましたので、その考え方をその学校の方にも生徒さんにも手紙を書いてうまくこれが評価されるようにお願いしたところ、転入学先の受け入れ先の学校を含む関係者の皆様のとても温かい対応によって、この生徒の方が今自分の希望する学校で楽しく通学を始められたと聞いて大変うれしく思っています。以上です。

(幹事社)
 関連してもう一つだけ、同じく秀岳館の学校については、いろいろ報告書などもまだ不備があるというふうに聞いておりますけれども、県として改めて学校に対する求めることというのはどんなところでしょうか。

蒲島知事
 県からの求めに対して、6月10日ですか学校から担当課に追加の報告があったと聞いています。現在その担当課のほうで報告書の内容を精査しているところです。
 精査した結果、まだ不足している部分があるということで、追加で学校に報告を求めているということであります。今の現状はそういうところです。
 もう一つ、1か月かかっていますけれども、学校では生徒へのケア、それから教職員の研修等の対応など、詳細な調査と並行してさまざまなことをやっていらっしゃいますので、時間がかかっているのではないかなという、強制的に急げ急げとは言っていないんじゃないかと思いますけれども。担当課の方はどうですか、状況は。

【担当課】
 私学振興課です。今、知事から説明があったように、まだもう少し原因ですとか背景ですとか、そういったところまで踏み込んで、我々も説明していただきたいとかいう部分がありましたので、それをもう少し追加というかたちで盛り込んでほしいというようなことを今お願いしているところです。学校とはそういったやりとりをしながらということですので、そういったことで少し時間がかかっているような状況ではないかと思います。

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質疑応答

​川辺川の流水型ダムに関する環境配慮レポートに対する知事意見について​


 冒頭のコメントにもあったんですが、環境配慮レポートへの意見を出されたということで、もう少し詳しくどのような考え方に基づくのかとか背景とかそういったところをあったらお願いします。

蒲島知事
 それについては1時からより詳しく担当者から説明があると思います。ただ、先ほどコメントでも申し上げましたけれども、環境影響評価の実施にあたっては、最新の技術を極限まで取り入れて、安全・安心を最大化するものであるとともに、球磨川の環境に極限まで配慮して、清流を守ってほしいということをお願いしています。
具体的には全14項目あるんですけれども、14項目の中で、例えば流水型ダムの規模や周辺地質等に応じた調査・予測・評価、それが大事だと。それから魚類の移動やえさとなる付着藻類や水生昆虫への影響を調査すべきだと。調査予定範囲よりも下流域への影響を調べてほしいと。それから九折瀬洞などの重要な種の生息環境への影響にどのようなことがあるかと。全部で14項目ありますけれども、それについて詳しくは、1時からのスタッフからの(記者)レクでより詳しく聞いてほしいと思います。


 わかりました。この環境配慮レポートなんですが、ダムの諸元が明らかになっていない段階で環境について論じるのは不可能だという批判もあるのですが、その辺は知事どういうふうにお考えでしょうか。

蒲島知事
 いろんな意見があると思いますけれども、これも早く復旧復興、緑の流域治水を早くするということでありますから、できる限り早めていただく必要がありますので、今わかる程度で、感じとして様々なご意見を聞いて、例えば一番私が精力的にやったのが球磨川の治水の方向性を決断するときに30回にわたって様々な方と意見交換をしました。そこで私が感じたことが命と環境の両方を守ってほしいというので、緑の流域治水という方向性を決断しました。
そのときに私がお願いしたのは、この環境アセスメントをきっちりやってほしいと。大臣のほうもきちっとやるということで今それが進んでいると。法と同等の(環境)アセスをしてほしいというふうにお願いしていましたけれども、それがそのとおり進められているというふうな感じを持っています。

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質疑応答

​教職員等の不祥事について​


 ここ最近教員の逮捕が相次いだりとか、県教委の臨時会議とかも開かれてます。あとは(県職員の)飲酒運転とかの報告等もあったりしていますが、こういった不祥事に関して知事の受け止めとか考えをお聞かせください。

蒲島知事
 さっき飲酒運転の話も出ましたけれども、そういうことは絶対やってはいけないことだということを教員自ら子供たちに示す、その大きな役割があると思いますのでとんでもないことだと思います。教育委員会としてもこれに対してはきちんとした対応をとると思いますけれども、一般的に言ってそういうことが教職員の間から起こることそのものが私は知事として耐えられないという気持ちです。
 教育委員会は来てますかね。

【事務局】
 今日は呼んでおりません。

蒲島知事
 はい、それが私の受け止めです。

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質疑応答

​県民割の全国拡大について​


 県民割についてお尋ねします。
 来月には全国を対象にした県民割というのを実施されるというふうに聞いてますけれども、県として現在の県民割についての効果についてどうお考えになっているかということと、全国対象になったときにどのように臨まれるのかということについて、今の段階でのお考えをお尋ねしたいと思います。

蒲島知事 蒲島知事
 今、国・県の方向性としては、コロナとそれから経済の活性化の両方を、ウィズコロナという政策の中で言ってるんじゃないかなと思います。一番これまで観光事業者の方々が苦労されてきたのがお客さんが来ないということですよね。お客さんが県民割によって、全国を対象とした観光需要喚起対策が行えるということでありますので、そういう意味では実施の可否が、これは都道府県に委ねられておりますので、コロナの感染状況次第ではありますけれども今のところ本県は実施する方向で準備を進めていると聞いております。
 どこかの段階でウィズコロナ、そして一番苦しんできた観光事業者の方、それ(県民割)を広げ、全国を対象とする、あるいは将来的にはこれは外国人ツアーの受け入れも関わってくるんじゃないかなと思います。
 それで一番大事なことは、これらの状況をきちっと把握したうえで、でも方向性としては国も県もウィズコロナで今は行く方向性であるのかなと思います。だからみんながコロナに注意しながら、そして経済とコロナのベストバランス、それプラスウィズコロナの中でどう経済を進めていくかという、そういう段階でこの県民割も考えていますし、それから先の展開も考えなきゃいけないんじゃないかと私は思っています。
 これについて、観光担当者は来ていますかね。

【担当課】
 今知事が申し上げたとおりです。先日岸田首相が発表されました全国を対象とした観光需要喚起策の実施につきましては、今、7月の前半を目途に開始をしたいということで観光庁が準備を進められていますけれども、私共としましても、全国の対応に乗り遅れないように感染状況を見極めながらいつでも参加できるような準備を整えているところでございます。

蒲島知事
 よろしいでしょうか。


 重ねてになりますけれども、コロナの影響を見ながらということですけれども、そのコロナの影響の判断の基準というか、そういったものについてはどのような考えがあるのでしょうか。

蒲島知事
 まず知事として当然コロナの影響は常に頭の中になければいけないと思います。コロナがどうであれというのではなくて、コロナの動向を注視しながらその中でウィズコロナの政策をどうやっていくかと。これが私はとても大事な政策ではないかと思っています。
 もうこれほど国の方も言っているから全部走っていいという感じじゃなくて、都道府県に委ねられているというのは、これを都道府県がコロナの感染状況を見ながら実施するという、そういうこの全体条件はあるんじゃないですかね。

【担当課】
 補足させていただきます。観光振興課でございます。
 今回の全国を対象とした観光需要喚起策というスキームは、まず観光庁が音頭をとって全国の都道府県がそれに参加をするかどうかということで、まずスタートをいたします。
 基本全国が一斉に参加をするという状態で始まることが前提で、あとはそれぞれの都道府県の感染状況を見極めながら、都道府県が下りるかどうかを判断するというような手順になるというふうに説明会で聞いております。
 全国的にまん延防止措置が適用される県が多くなってきたりですとか、緊急事態宣言が出されるような、そういう状況になりましたら、国がストップ・アンド・ゴーを掛けるというようなことを考えられているようです。以上です。

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質疑応答

​令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興について​


 豪雨2年について、球磨川本川以外の対策について、現状について、ちょっとお尋ねをしたいんですけれども、球磨川の本川、また流域のダムとかというのは、どうしてもクローズアップされるというのはすごくわかるんですけれども、公聴会とかでもどうしても山林の荒廃とか、そちらのほうをもうちょっと重視してほしいという声が、その流域ダムに対して会議の一定の方からも多くの声が出ました。
そういったところに対して、知事としてどのように受け止められていらっしゃるかということと、現状山林荒廃していたり、林道とか県道、それも含めて球磨村の山奥に行くとまだ通っていないところもあるようです。それをまた豪雨2年という節目につきまして、改めて知事からお話できることがあればお願いしたいと思います。

蒲島知事
 今回の球磨川流域治水協議会に私も出ましたけれども、河川というものをとても広く捉えていらっしゃいます。
 当然治山も河川、それから鉄道も道路も、そしてまちづくりも、それから町の歴史も文化も全部河川という河川行政の中で考えられている。それはとても大きな変化だと思います。
 それが緑の流域治水という形で今打ち出されて、県と国が同じ方向に向かってやっています。
 そのような観点でいうと、これまでの河川行政と比べると、より広く治山も、田んぼダムも、それから遊水地も、そういうあらゆる可能性をこの治水に入れて考えていますので、今までと違った意味で、多分おっしゃっている治山とか、あるいは田んぼダムとか、そういうものに対応が可能ではないかなと思っています。私は、それは流域治水を追求する熊本県で、多分最初の試みかもしれませんけれども、これを成功させて、これが日本中の流域治水の手本になるような形でやりたいと思っています。
 おっしゃったように、より広げた形で治山を考えていますし、実際に政策としてそれが進められています。治山も考えてほしいという流域の方々のご意見もあると思いますけれども、当然それは考慮に入っているということです。

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質疑応答

​ハンセン病問題について​

​​Q
 昨日、ハンセン病の元患者が、強制隔離政策からの犠牲者の追悼だったり、名誉回復のための式典を厚労省で行なっています。
やはり当事者の方、まだ人権の回復というのはされていない部分があるというふうにおっしゃられているんですけれども、熊本県として、これからどういうふうなかたちで取り組んでいくというか、知事のお考えをお聞かせいただければ。

蒲島知事
 私は、県知事になって、最初にやったことは、無らい県運動の検証です。
 知事になって初めて菊池恵楓園に行ったときに、その検証をやってほしいという話がありました。
 私がそれを聞いて、もともとは研究者ですから、当然さまざまな歴史を検証すべきだと思っていましたので、それをやるということを決断しました。
 そういう形で被害者の方々に寄り添った形で、熊本県はやってきたと思いますので、これからも同じような形で皆さんとともにそういう人権問題を常に考えて行政をやっていきたいなと、これが私の考え方です。


 率直に知事として今この県内の状況とかを見て、差別というのがなくなってきたと思われますか。それともどういうふうにざっくり見ていらっしゃいますでしょうか。

蒲島知事
 私はこの前も実際に現場に行って見てきましたけれども、少なくとも行政のレベルで差別があるとは全然思いません。
 私もお祭りなどにも行って、一緒に踊ったり、さまざまなことをやっていますので。ただ、一人ひとりの個人のレベルまで、それについてこうだとはっきり言える自信はありませんけれども、全体的に差別は希薄化してきたと思います。

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​​質疑応答

​球磨川水系河川整備計画について・その1​


 球磨川水系の河川整備計画について伺いたいんですけれども、先日原案が公表されて今後案が公表されると思うんですけれども、市民団体の方々は、計画が策定されるまでに住民説明会を開いてほしいという要望を県にしています。
 この点について知事は説明会を開く予定があるのか、考えがあるのか教えてください。

蒲島知事 蒲島知事
 私は様々な機会を通してお互いのコミュニケーションを図りたいと思っています。
 これからも同じような形で、この前も五木村に行きましたけれども、そこでもさまざまなご意見を聞いたし、それから最初の段階、緑の流域治水を決めた時には、やはり命と清流を守ってほしいというのが皆さんのご意見だったというのが、私自身はそう捉えました。
 流域治水ということを打ち出し、そして発災2年を迎えた段階で、早い段階で哲学といいますか、方向性を決めたことがその後の復旧復興プランを策定するうえでとてもスピード感をもってやることができたと。被災地の安全安心の確保と住まいの再建も、鉄道、道路の再建などについてももう着手をしています。
 そういう意味で、最初に何のコミュニケーションもなくて上から決めたら、納得はいかないでしょう。
 でも最初、30回というのは皆さんもご存じのように、知事が30回、短期間に行くというのは時間的にも限界に近いところなんですけれども、それがあったからこそ緑の流域治水という考え方を示すことができたと。
 まず世論調査をしなさいという話になりました。方向性を決めるにあたって、地域の世論調査をしなさいと。
 私はそうじゃないと。自分が皆さんと話し合って感じたことを政策にちゃんと反映した形で示すと。こういうふうな形でやりたい。緑の流域治水で、命と清流を守る形でやりたいと。
 それを議会、それから世論調査、そういうところで否定されたら、私自身は自分自身でも身を引くと言っていましたよね。
 それがそういう形でやってきましたので、これからももちろんコミュニケーションをどんどんとっていきますし、この前の五木村の皆さんにも丁寧にご説明に行きましたけれども、これからもまた行かなければいけないなと、このように思っています。
 それをおっしゃるように住民説明会と同じかどうか、それはちょっと、それぞれのやり方によって違うんじゃないかなと思います。


 わかりました。知事が住民の意見を聞いているというのはわかるんですけれども、公聴会のなかでも河川整備計画の原案は100ページを超える書類が県と国があって、それについてのまず説明がないなかで住民が意見を言わないといけないということで、それについて住民も率直な意見が言えなかったという話もあったり、あと、この河川整備計画についての住民説明会は行われていないということで住民説明会を開いてほしいという要望なんですけれども。

蒲島知事
 その要望については、ものすごくたくさんの意見が寄せられました。そしてこれほどまでに分析するかというほど担当者は分析して、それに対して丁寧に対応しようとしています。ちょっと担当者が来ていると思います。

【担当課】
 はい、河川課でございます。

蒲島知事
 (ご意見は)何件くらいきたかね。

【担当課】
 これまで4月4日に原案を公表いたしまして、5月6日までの間、約一ヶ月間パブコメでみなさんの意見を伺いました。さらに公聴会を開きまして33名の方からご意見いただきました。
 パブコメと公聴会を合わせまして、全体で488件のご意見を伺っております。これらの方のご意見に対しまして、私どもの方で国と県の両方でございますけども、この一つ一つを丁寧に中身を検証いたしまして、それを踏まえて今回の整備計画の案件を特定していきたいというふうに考えております。以上でございます。


 最後に河川整備計画についての住民説明会を開くというお考えはあるか、ないかを教えてください。

蒲島知事
 河川整備計画についての住民説明会について、そちら(担当課)からのお答えをお願いします。

【担当課】
 河川整備計画の内容につきましてでございますけども、これはまた機会をとらえまして住民の方々、これは河川整備に限らず熊本県の行政、河川整備の内容につきましては機会を捉えまして、住民の方々に丁寧にお伝えする必要があるかというふうに思っております。

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質疑応答

​球磨川水系河川整備計画について・その2


 関連して、念のためなんですけれども、この河川整備計画、今回公聴会という形式をとられたんですけれども、ほかの河川、水系では説明会を実際に開催されているところもあります。
 知事として、その説明会を開かないという判断をしたのか、あるいは担当に任せて、公聴会しかできないというふうに捉えていたのか、その点を確認したいんですけれども。

蒲島知事
 私は、関係住民への聴取結果と、そしてこれを踏まえた河川整備計画について、今審議いただいているというふうに思っています。
 そしてこれについて、例えば、五木村の方々から様々なご意見がありましたよね。
 そういう形で、公聴会のご意見などを踏まえながら、丁寧にそのご意見を伺いながら、説明を尽くしていくというのが私の今の状況じゃないかなと思います。
 これを、河川整備計画の審議という意味では、こういうふうな結果がいつ、これが出るんでしたっけ。

【担当課】
 明日の午前10時からですけれども、通算5回目の学識者懇談会を開催いたします。
 このなかで国と県の整備計画の原案に対する皆様方からのご意見を踏まえた整備計画案というものを示していけるように考えております。以上でございます。


 それは分かったんですけれども、説明会をなぜ開かなかったというのは、知事が判断されたのか。

蒲島知事
 これは当然、河川整備計画の審議の中心部を担っている国土交通省ではないかと思いますけれども。

【担当課】
 河川課でございます。
 先ほど知事が申しましたとおり、この河川整備計画というものを検討するにあたりまして、知事が地元の住民の方、30回ご意見を聞いております。
 そういったものを踏まえたところでの整備計画案を作らせていただいているところでございます。
 以上でございます。


 聞いたのは分かるんですけれども、その説明会を開かなかった判断についてお尋ねしているんですけれども。

【担当課】
 河川課でございます。
 これにつきましては、国の整備計画の作成に基づきまして、いわゆる河川法に基づいた手続きということで、国の担当と、県の担当のほうと、こういった内容と、説明会を、そういう内容となっているところでございます。


 最後に一点だけ。この前五木村の説明会に行っても感じたんですけれども、やはり整備計画の原案、あるいはその整備内容について、十分に理解されていないという方がたくさんいらっしゃったと思います。知事としてはその説明が今十分であるかどうかについてはどのように考えてますでしょうか。

蒲島知事
 それについて、一番私が感じたのは、五木村の方々が流水型ダムの具体的なものと、新たな流水型ダムになった時に振興策はどうなるかというのを聞きたいというふうにおっしゃいました。
 だからそういうことも踏まえながら、この前の五木村の皆様方にお答えしたんですけれども、これからも五木村の皆様に丁寧に説明を尽くしていくことが大事だと私は思っています。

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